観光庁は、客観的なデータを基に戦略を立案する観光地域におけるマーケティングを解説した「観光地域づくり法人(DMO)による観光地域マーケティングガイドブック」を作成しました。
ガイドブックには、観光客のニーズの多様化や新型コロナウイルス感染症の拡大等、大きく変化する市場に対応し、地域の「稼ぐ力」を引き出すべく「旅行者視点=マーケットイン」の発想に立脚した科学的なアプローチを取り入れています。
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ガイドブックの活用で観光地域におけるマーケティングを学ぶ
ガイドブックには、「観光地域におけるマーケティング活動とは何か」「どのようにマーケティングを行っていけばよいのか」等を分かりやすく実践的に紹介しています。
DMOや関係する地方公共団体、観光関係事業者の職員だけでなく、これからDMOに登録予定の民間団体等の担当者の方にも活用することのできる内容になっています。
ガイドブックを活用することによって、観光地域におけるマーケティングを学び、観光地経営の高度化に役立つことが期待されます。
観光地域マーケティングとは
一般的にマーケティングというと「市場調査」や「販促・プロモーション」をイメージされる方も多いと考えられます。
しかし、これらはあくまで個々のマーケティングの手段・手法に過ぎません。
マーケティングの本質は、市場に多数存在する商品・サービスの中から、自社の商品・サービスを繰り返し利用してくれる人(リピート顧客)を増やすことで、市場における自社のシェアを伸ばし、売上・利益を拡大することにあります。
観光地域におけるマーケティングとは、自地域を初めて訪れる人や、リピーター、ひいては地域のファン(関係人口)を増やし、地域の経済効果や住民満足度を向上させる好循環を構築するための仕組みづくりを意味します。
観光地域マーケティングが求められる背景
DMOには、観光地経営の司令塔としての役割が期待されており、求められる機能も多岐にわたります。
その中でも特に求められる機能が、観光地域マーケティングです。
しかし、日本全国のDMOを見回すと、観光地域マーケティングに関する体系的な知見を有し、実務に活用できているDMOはまだ少数です。
一方で、近年の新型コロナウイルス感染症の影響による旅行需要の減少や、人々の価値観・旅行スタイルの多様化により、観光地域マーケティングの見直しが必要な状況となっています。

大きく変化する市場に対応して、地域の「稼ぐ力」を引き出すべくガイドブックの活用が役立つことが期待されます。
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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
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