京都市観光協会は、2023年6月の市内111ホテルの客室稼働状況を発表しました。
これによると、総延べ宿泊者数に占める外国人比率は51.2%となり、宿泊者数の半数以上が外国人であることがわかりました。
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京都市内ホテルの客室稼働率は72.2%、回復基調続く
京都市観光協会は2023年7月27日、2023年6月の市内111ホテルの客室稼働率が72.2%になったと発表しました。前月からは4.3ポイント減となったものの、前年同月からは22.2ポイント増でした。
6月は閑散期であり、例年5月から5ポイントほど稼働率が減少する傾向にあり、今年も例年通りの推移となりました。
しかし、2019年同月の79.8%からは7.6ポイント減にまで回復し、2か月連続で減少幅が10ポイント以内となっていることから、客室稼働状況は回復基調にあります。
なお、日本人延べ宿泊数は前月比20.6%増の35万7,637泊でした。調査対象の施設数の変化を考慮しない場合、前年同月比では18.2%減、2019年同月比では49.7%増となりました。
外国人宿泊者数も増加、コロナ前比27.6%増に
外国人延べ宿泊数は、前月比4.5%増の37万5,604泊でした。調査対象施設数の変化を考慮しない場合、2019年同月比では27.6%増となりました。
また、総延べ宿泊者数に占める外国人比率は51.2%となり、前月44.4%から上昇しました。
国・地域別構成比では、米国が最も高く26.7%。中国(14.2%)、台湾(12.4%)が続きました。
中国の構成比は、前月の8.0%から6.2ポイント増となりました。構成比が10%を超えるのは、2022年5月の18.5%以来、約1年ぶりのことです。
旅館客室稼働率や免税売上額、コロナ前の水準を上回る
京都市内の主要な旅館26施設における稼働率は74.2%となり、2019年同月比では4.2ポイント増となりました。
外国人比率も3か月連続で2019年当時の水準を上回りました。
このほか、2023年6月の市内4百貨店における免税売上額は約18.9億円と前月から増加しました。2019年同月比からは29.0%増となり、4か月ぶりに2019年比でプラスに転じました。
免税売上額に占める購入者の中国の割合は46.5%となり、増加傾向にあります。
9月の客室稼働率の予測値は71.4%、中秋節・国慶節の動向に期待

6月時点の今後の客室稼働率の予測値は、7月が60.9%、8月が64.8%、9月が71.4%と発表されました。
韓国・台湾方面に加え、中国方面からの国際線航空便の座席数が増加傾向にあるなか、中華圏における長期休暇である中秋節・国慶節(9/29~10/6)の動向がポイントとなりそうです。
なお、2019年は、7月が77.1%、8月が83.1%、9月が82.9%と、80%前後で推移していました。
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