日本経済新聞 8月9日付の報道によると、中国政府が日本行きの団体旅行を解禁する方針であることがわかりました。
あす10日にも解禁するということで、今後の訪日中国人観光客の動向にも大きく影響してくる可能性があります。
※2023年8月10日追記:中国政府より、訪日団体旅行の解禁が正式に発表されました。
関連記事:中国、訪日団体旅行解禁を正式発表
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中国、訪日団体旅行を解禁か 10日にも
中国はこれまで、日本行きの団体旅行・ツアー旅行を制限してきました。2月には一部の国に対して解禁しましたが、その中に日本は含まれていませんでした。
関連記事:中国政府「団体旅行・ツアー旅行」一部の国に解禁 日本は含まれず
今回解禁されれば、訪日団体旅行は約3年半ぶりとなります。
※2023年8月10日追記:中国政府より、訪日団体旅行の解禁が正式に発表されました。
関連記事:中国、訪日団体旅行解禁を正式発表
コロナ前 団体旅行の割合は3割
コロナ前の2019年は、団体旅行が30.3%を占めていました(観光目的の旅行の場合)。
2023年のデータでは、団体旅行はわずか0.6%となっていますが、今後は旅行形態の構成比にも変化が出てくると見られます。
中国インバウンドの回復速度は
実は中国以外の国は、すでにコロナ前の70〜90%水準まで回復しており、国・地域によってはコロナ前を上回るところも。最低でも「年間2,000万人ペース」で回復しているとみられています。
関連記事:データの深堀りで見えた2023年のインバウンド動向
さらに、中国の動向次第では「2,000万人ペース」を大きく超える回復もありえます。
これまで回復が遅れていた中国のインバウンドですが、今年に入って順調に回復してきており、月別で見ると特に6月は20万人超と、想定よりかなり回復が早い印象です。

一方、中国からの訪日外客数は、最新の6月のデータでも2019年比で23.7%にとどまっています。つまり、まだ回復する伸びしろがあるというわけです。
今回の団体旅行の解禁で、回復がさらに早まる可能性もあります。航空便や交通機関、宿泊施設、観光地などでは、急ピッチの受入環境整備が必要となるかもしれません。
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<参照>
日本経済新聞:中国、訪日団体旅行を解禁へ 10日にも
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:訪日外国人消費動向調査
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