東京都は「訪日外国人旅行者の行動特性に関する調査結果」を発表し、訪都外国人観光客の傾向を明らかにしました。
その調査によると、外国人観光客が訪問した場所として最も多かったのが渋谷であることがわかりました。
また、東京都全体ではリピーターの割合が増加しており、外国人観光客の訪都満足度も高いことが示されました。
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訪問先のトップは「渋谷」
東京都が実施した調査によれば、訪問先についての調査結果では、訪日外国人が最も多く訪れる場所は「渋谷」でした。
具体的には、日本を訪れる外国人観光客の58.4%が渋谷を訪れており、新宿・大久保(50.3%)、銀座(48.8%)が続いています。
国・地域別に見ると、20の国・地域で渋谷が訪問先の上位3つに入っていることが分かりました。

一人当たり消費額が増加、リピーターが6割占める
訪都外国人一人当たりの都内での旅行中支出額は17万9,542円で、前回(平成31年)調査の13万7,403円に比べて30.7%増加しています。国・地域別では、中国人観光客の都内での支出額が最も高く、平成31年に比べて64.1%増加しています。
全体的に支出額が最も高い費目は「宿泊費」で、一人あたりの平均宿泊費は6万2,995円となりました。

外国人観光客の中で過去に東京を訪れた経験がある「リピーター」の割合が増加していることも分かりました。
リピーターが63.4%を占め、平成31年調査と比べて7ポイント増加しました。東京を訪れる外国人観光客の多くがリピーターであることを示しています。

外国語でのコミュニケーションが課題か
外国人観光客の満足度についても注目すべき結果があります。「大変満足」が63.1%で、前回調査よりも17.4ポイント増加しており、高い満足度が示されました。
満足度の高い項目は「食事施設(87.0%)」「観光施設(84.2%)」「交通機関(82.6%)」で、一方で「外国語でのコミュニケーション」の満足度は43.1%と低い結果でした。


再訪問意向に関しては、「必ず来たい」「来たい」「やや来たい」を合わせると96.2%と高まっており、東京都への再訪問意欲が高まっていることが示されました。

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<参照>
東京都産業労働局:令和4年 国・地域別外国人旅行者行動特性調査結果
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