宿泊業界に特化した就職・転職支援サービス「おもてなしHR」を運営するネクストビートが、宿泊業界におけるインバウンドの現状と課題について調査結果を発表しました。
インバウンド観光需要の回復に伴い、宿泊現場を取り巻く人手不足と言語対応の問題が深刻化しています。
調査結果を見ていきましょう。
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東アジアからの宿泊客が56%
まず、「どの国からの宿泊客が最も多いと感じますか」という質問に対し、「東アジア(中国、韓国、台湾など)」からの宿泊客が56%と最も多くを占めています。
2番目は17%を占める「東南アジア(シンガポール、タイ、ベトナムなど)」で、「南アメリカ(13%)「北アメリカ(7%)」「ヨーロッパ(7%)」が続いています。

中国の団体旅行解禁後、半数以上が「中国人宿泊者が増えたと感じる」と回答
コロナ禍以前の2019年には、訪日外国人のおよそ3割を占めていた中国。コロナ禍によって中国からの訪日客は激減しましたが、2023年8月10日に中国からの団体旅行が解禁されたことで話題になりました。
調査によれば、「中国の団体旅行解禁後、中国人宿泊客が増加したと感じる」「今後は増えると思う」と答えた人は合わせて56%にのぼりました。ただし、27%は「変化を感じていない」、17%は「変わらない」と回答しています。
「中国人宿泊客が増えた(増えると思う)と感じる」と回答した人に、コロナ禍前と比べて中国からの宿泊客がどれだけ増えたかを尋ねると、「1~1.5倍」と答えた人は53%で、「1.5~2倍(23%)」「3倍以上(24%)」と続いています。


宿泊業界で人手不足が深刻化、特にフロント・仲居・宿泊予約のポジションで
インバウンドによる観光需要が増加する一方、宿泊業界おける人手不足が深刻な問題として浮かび上がってきました。
「インバウンドによる観光需要が増す中で、現場をより圧迫していることを教えてください」という質問には、43%が「全体的にスタッフが足りない(人手不足)」と回答しました。
また、「多言語対応できるスタッフがいない」という回答も20%を占めていて、外国語対応に関する課題も浮き彫りになりました。

続いて、「全体的にスタッフが足りないと感じる場面で、最も足りていないポジションはどこか」と尋ねた結果、「フロント、仲居、宿泊予約」が41%と最も不足していることがわかりました。
調理をはじめ飲食関係のポジションや管理部門においても人手不足が課題となっており、全体的にさまざまなポジションで人手不足に陥っていることが浮き彫りになりました。

「多言語対応できるスタッフがいない」と答えた人に「対応が十分にできていない言語」を聞いたところ、「中国語(34%」と「英語(31%)」で65%を占めていて、「韓国語(19%)」「ベトナム語(4%)」「タイ語(8%)」が続いています。

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<参照>
株式会社ネクストビートプレスリリース:インバウンド回復での課題は?言語対応できるスタッフなど、人材不足が深刻。宿泊業界専門の就職支援「おもてなしHR」が動向を調査
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