先日開催された台湾最大の国際旅行博「ITF(台北国際旅行博)」での取材内容をもとに、台湾市場の最新状況や、各社・自治体のプロモーションの動きなどをお届けする「台湾市場のインバウンドプロモーション最前線」。
第七弾の今回は、ITF開催前日に行われた、日本側と台湾の旅行会社とのBtoB商談会の様子をご紹介します。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
ITF(台北国際旅行博)BtoB商談会の様子は
ITF前日の11月2日には、日本の事業者と台湾の旅行会社をマッチングするBtoB商談会が開かれました。
日本観光振興協会 常務理事の皆見氏によれば、2022年の4倍の規模で、台湾の旅行会社も100社以上が来場。アンケートも概ね好評だったということです。


訪日ラボでは、BtoB商談会でも複数の団体にインタビューを実施しました。
公益社団法人栃木県観光物産協会 観光課 インバウンド推進員 李寧さん
商談会は昨年より充実しています。富裕層向けの体験など、特別な体験を求める人が増えた印象です。
(訪日ラボ編集部:旅行会社からの質問は?)
昨年と違い、実際に旅行商品の醸成を検討している方が多く、「来年はツアーが決まっている。何かおすすめはありますか」など、より具体的な情報を聞かれました。
(富裕層向けのツアーはどのようなものか?)
例えば、東京からヘリコプターで栃木へ向かい、ホテルはリッツカールトンに泊まり、イタリア大使館でディナーといった豪華プランがあります。一般の方と顔を合わせずに楽しめるツアーが人気ですね。
豊彩株式会社 京都着物レンタル夢館
- サービス部門 マネージャー 金原瑞弥さん
- 営業部 アシスタントマネージャー 游嘉莉さん
我々はBtoB商談会のみの出展です。以前提携していた方も新しく立ち上げた方も来ていて、この機会に色々情報交換ができました。
(旅行会社側からはどんな質問が?)
「コロナ以前から変わったか」をよく聞かれるので、茶道体験など新しいサービスについてご説明しました。インセンティブツアーや修学旅行なども増えていて、着物を着て清水寺に行くなど特別な思い出を作れて、日本の文化体験ができるツアーが人気です。
南さつま市 産業おこし部 観光交流課観光交流係 主事 服部勇輝さん
鹿児島には台湾からの直行便がまだ出ていないのがネックですが、4月頃に始まる可能性があるんです。来れるようになったらいち早く来てもらえるように、と考えて発信しています。
(旅行会社の反応は?)
お酒がテイスティングできるツアーの反応が良いですね。春に向けていちご狩りも人気で、以前来ていただいた方には「なにもつけなくても美味しい」との反応をいただきました。
屋久島町 観光まちづくり課 観光推進係長 濱﨑寿仁さん
コロナ禍の間に白谷雲水峡などを取り上げた動画配信を行い、特に台湾の方のエンゲージメントが非常に高く、反応が良かったので、今回出展を決めました。ジブリの「もののけ姫」の世界がリアルに体験できるとあって、話題にしていただいています。
屋久島は森や山のイメージかもしれませんが、川や海もあり、様々な自然を楽しめるということを知ってもらいたいと思っております。
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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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