日鉄興和不動産株式会社とNSKREホスピタリティ株式会社(日鉄興和不動産グループ)は3月12日〜13日、東京・上野に新たにオープンするレジデンシャルホテル「&Here TOKYO UENO」の記者説明会・内覧会を実施しました。
開業前にもかかわらずすでに予約は好調で、海外からのインバウンド客の予約が8〜9割を占めているといいます。今回はそんな「&Here」の戦略や客室のこだわり、インバウンド対応などを取材しました。

レジデンシャルホテル「&Here TOKYO UENO」とは
「&Here TOKYO UENO」は、日鉄興和不動産が初めて開発・運営を手掛ける長期滞在対応型ホテルです。2024年3月15日に新規オープンするこのホテルは、ファミリー層やアクティブシニア層、そして急回復中であるインバウンド(訪日旅行者)の宿泊・長期滞在を想定して設計された施設となっています。
「&Here(アンドヒア)」のブランド名は、旅の大きな要素である「たのしむ=ENJOY」と「くつろぐ=RELAX」、そして、家族や友達などゲストが大切にしている方たちと過ごす大切な時間など、多くの大切なものを「引き寄せ、結びつける=&」場所となることを願い、生まれた名称なのだそうです。

北側は上野公園の自然に面する風光明媚なエリア(FOREST SITE)、南側は江戸時代からの伝統工芸などを取り扱う老舗店などが軒を連ねるエリア(CULTURE SITE)となっており、それぞれのエリアのイメージに合わせて外観・客室がデザインされています。
2020年、コロナ収束見すえ「&Here」計画開始。その戦略は
3月13日には記者説明会・内覧会、そして開業を記念するテープカットセレモニーが行われました。

記者説明会では日鉄興和不動産株式会社 代表取締役社長 三輪正浩氏、NSKREホスピタリティ株式会社 代表取締役社長 大谷宗徳氏が登壇し、「&Here」の事業戦略と施設概要について説明しました。


足元では訪日外国人が急回復しており、約半数が3名以上のグループ、そして約8割が滞在日数4日以上となっている一方、主要都市において3名以上で宿泊できる客室が全体の4%程度にとどまっていることや、長期滞在できる宿泊施設の少なさなどを課題として挙げました。
これらの課題に対応すべく、「&Here TOKYO UENO」では長期滞在を想定した4名定員の客室(ファミリータイプ)を主軸に設定。ツインタイプが38室、ファミリータイプが100室、スイートが7室の構成となっています。

日鉄興和不動産が「&Here」の計画を本格化させたのは、コロナ禍真っ只中の2020年。なぜこのタイミングで思い切った決断ができたのかと記者から問われると、「コロナ禍がこのままずっと続くとは考えづらく、コロナ禍が明ければインバウンドの旅行者が復活するだろうと想定し、早い段階から事業計画を進めていた」と回答しました。
インバウンドの受け入れ対応は
「&here」は、先述の通りコロナ禍に計画された施設でありながら、インバウンドを主要ターゲットに据えているのが特徴。多言語対応しているホテルの少なさも課題となる中で、「&here」では多くの言語に対応できるよう、多様な国籍のスタッフを採用しています。また「街の案内所」としての役割を掲げ、周辺の豊富な観光スポットをホテルスタッフが積極的に案内していくとしています。
また、一度利用された植栽を再利用する「ロスプランツ」の導入や、上野本社の企業と連携したオリジナル朝食の提供など、インバウンドが旅行の際に意識することが多いと言われる「サステイナブル」な取り組みも行われています。

実際に開業前からすでに海外からの予約状況は好調で、全体の8〜9割を占めており、特に台湾・香港を中心としたアジアからのお客様が多いといいます。ただし、コロナ禍のように海外客が急速に減る現象が再度起きる可能性も考えられることから、インバウンドを重視するものの一本足ではなく、日本国内の需要も取り込んでいくとしています。
この続きから読める内容
- 内覧会:客室や大浴場の様子
- 今後は難波、新宿、浅草にも開業予定
- 日本の魅力ある商品を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォーム「trial JAPAN」
- 【インバウンド情報まとめ 2026年1月後編】インバウンドの市場規模を他産業と比較する / 2025年の訪日外客数、過去最高の4,268万人 ほか
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