日本百貨店協会は6月24日、2024年5月の全国百貨店売上高概況を発表しました。
売上高は総額4,692億円余りで、前年同月比の増減率は全体で27か月連続プラス、インバウンドも26か月連続プラスとなりました。
5月の百貨店インバウンド売上、3か月連続で過去最高を更新
5月の百貨店のインバウンド売上は718億円余りで、前年同月比は231.2%、3か月連続で過去最高を更新しています。2019年比でも132.4%増と前月より58.0ポイントアップし、活況を呈しています。
背景には円安もありますが、労働節休暇(5/1~5/5)で中国の購買客数と売上が大幅に伸長したことも要因としています。
人気の商品は
商品別では、ラグジュアリーブランドや高級時計、美術・宝飾等高付加価値商材が活況となっています。また、外出機会の増加や気温上昇に伴い、夏物商材が伸長し主力の衣料品も好調に推移。サングラスや扇子など季節雑貨も動いているようです。
※なお上記は国内外を総合した内容で、インバウンドのみの分析ではありません。
国内ではGWのファミリーイベントや食品催事などが盛況で、外商催事、母の日商戦等の積極展開も奏功したということです。
都市圏と地方部の差は広がる
盛況ぶりの一方で、都市圏と地方部の差は広がっています。
都市圏では、増勢が続くインバウンドと高額品などから9地区で前年実績をクリアしていますが、地方では6地区で前年実績に届いていません。都市との差は前月より6.0ポイント拡大しています。
この状況については、一部店舗で「テナントへの業態転換などで売上から賃料に変更したこと」を要因として挙げていますが、インバウンドの都市圏への集中も影響しているものと考えられます。
※なお都市圏と地方部の定義について、本調査では10都市を札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡、それ以外を地方と定義しています。
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<参照>
日本百貨店協会:2024年5月 全国百貨店売上高概況
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