日本政府観光局(JNTO)が7月19日に発表した訪日外客統計によると、2024年6月の訪日カナダ人数は4万1,000人でした。
同日、観光庁もインバウンド消費動向調査の結果を公表。2024年4-6月期の訪日カナダ人旅行消費額は533億円で、2019年同期を大きく超えました。
本記事では、カナダ市場のインバウンド動向について解説します。
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訪日カナダ人客数最新データ:月間4.1万人
日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2024年6月の訪日カナダ人数は4万1,000人で、コロナ禍前2019年の水準を大きく上回っています。
カナダから日本への直行便数が前年同月を上回っていることもあり、2024年上半期は全ての月で過去最高を記録しました。

これまでの年間推移と、2024年上半期を比較してみましょう。2024年上半期の来客数は27万2,300人を記録し、2019年同期の18万3,769人から48.2%増を記録しました。
このままのペースでいけば、2024年年間の訪日カナダ人数は過去最高記録となるでしょう。
なお、訪日カナダ人は例年10〜12月にピークを迎えるため、今後さらなる拡大が期待できます。

訪日カナダ人消費額最新データ:4-6月期533億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。2024年4-6月の訪日カナダ人旅行消費額は533億円で、コロナ禍前の2019年の水準を大きく上回っています。
消費額についても過去最高額となる可能性が高そうです。

1人あたり消費額は35万9,217円
1人あたり消費額を見てみましょう。2024年4-6月の訪日カナダ人の1人あたり消費額は、35万9,217円でした。全市場の1人あたり平均消費額と比較すると12万0,495円多くなっています。
1人あたり消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で14万3,671円。次いで飲食費が8万867円、買物代が6万8,829円、交通費が5万1,554円、娯楽等サービス費が1万4,295円でした。2019年同期と比較して5つの費目全てが増加し、その中でも宿泊費は5万円以上、飲食費と買物代は3万円以上の増加となっています。
また、他の市場と比較して娯楽等サービス費が多いのが特徴です。

以上、カナダの最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、カナダのインバウンド動向やカナダ人観光客の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。
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