日本政府観光局（JNTO）が7月19日に発表した訪日外客統計によると、2024年6月の訪日インドネシア人数は4万3,000人でした。
同日、観光庁もインバウンド消費動向調査の結果を公表。2024年4-6月期の訪日インドネシア人旅行消費額は317億円で、2019年同期を大きく超えました。
本記事では、インドネシア市場のインバウンド動向について解説します。
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訪日インドネシア人客数最新データ：月間4.3万人
日本政府観光局（JNTO）が発表している訪日外客統計によると、2024年6月の訪日インドネシア人数は4万3,000人で、コロナ禍前2019年の水準を下回りました。2024年4月はイスラム教の断食明けに伴い、大きく訪日客数を伸ばしましたが、それ以外の月は2019年を超える月と超えない月があるという状況です。
JNTOは減少の要因について言及していませんが、台湾がインドネシアからの観光客に注力しているという報道もあります（日本経済新聞 2024年3月12日付の記事）。
タイ市場やマレーシア市場と同様、競合国の動きには目を光らせておく必要がありそうです。
これまでの年間推移と、2024年上半期を比較してみましょう。2024年上半期は26万3,800人で、 2019年同期の21万5,873人から22.2%伸長しています。順調に拡大しているようにも見えますが、先述した通り2019年同月比の動きは安定しないため、引き続き動向を注視していく必要があるでしょう。
訪日インドネシア人消費額最新データ：4-6月期317億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。2024年4-6月の訪日インドネシア人旅行消費額は317億円で、コロナ禍前2019年の水準を大きく上回っています。
消費額については、過去最高額となる可能性が高そうです。
1人あたり消費額は21万6,774円
1人あたり消費額を見てみましょう。2024年4-6月の訪日インドネシア人の1人あたり消費額は、21万6,774円でした。全市場の1人あたり平均消費額と比較すると2万1,948円少なくなっています。
1人あたり消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で7万9,067円。次いで買物代が5万5,497円、飲食費が4万1,075円、交通費が3万1,652円、娯楽等サービス費が9,482円でした。2019年同期と比較して5つの費目全てが増加し、その中でも宿泊費は3万円以上の増加となっています。
以上、インドネシアの最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、インドネシアのインバウンド動向やインドネシア人観光客の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。
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