世界最大規模のオンラインマーケットプレイス「eBay」の日本法人であるイーベイ・ジャパン株式会社は、8月27日に「2024年第2四半期越境ECレポート」を公開しました。
本レポートでは、国内インバウンドの増加に伴いECショッピング市場が過熱する理由や、2024年第2四半期の人気商品カテゴリーについてまとめられています。
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インバウンドの増加で越境ECが活発に
イーベイ・ジャパン株式会社は、昨今のインバウンド旅行客の増加は越境ECにおけるビジネスチャンス拡大に大きく貢献するもので、その理由はインバウンドのショッピング傾向に以下のような特徴が見られるためだとしています。
- 帰国後に購買:日本の商品や文化の魅力に惹かれ、帰国後にECを利用して購入
- リピートでの購買:日本での購買体験が良かったことから、同じような商品をECで購入
- 言語の壁の克服:言語の障壁がないECを利用して購入
- 現地で手に入れられなかった商品:滞在中に入手できなかった商品をECで購入
以上のような傾向を持つインバウンドの間で、北米・英語圏での知名度が高く、個人取引が盛んなeBayの利用が進み、さまざまな商品カテゴリーで売上増加を確認したと発表しました。
そのため、円安によるインバウンドの増加やSNSを介した日本製品の魅力の拡散が、eBayの販売者にとって追い風になるとしています。
取引額上位は顔ぶれ変わらず、ゴルフグッズが急上昇
2024年第2四半期のeBayの商品における取引額・成長率ランキングも公開されました。

上位3位は、前年同期のランキングと同様の結果でした。
- レディース アパレル&バッグ ブランド小物
- 時計・パーツ&アクセサリー
-
カメラレンズ&フィルター
また順位を上げたカテゴリーの中では、スポーツ用品グッズ(ゴルフ)が昨年の14位から10位へと急上昇を見せました。
日本製デジカメ、スニーカーが著しい成長

前年同期と比較して成長率が高かった商品カテゴリーは、1位にデジタルカメラ、次点でメンズ アパレル&バッグ ブランド小物、スポーツ用品グッズ(ゴルフ)と続きます。
デジタルカメラは前年同期比で3桁成長を遂げており、世界的に旅行者が増加している影響から、携帯性が高く撮影難易度の低い商材が人気を集めました。また、コンパクトデジカメに関しては、高性能な日本メーカーのモデルが特に人気となりました。
メンズ アパレル&バッグ ブランド小物については、国内メーカースニーカーの売れ行きが好調となりました。グローバルブランドと比べても国内ブランドが著しい成長率を見せており、売上全体の4割弱を国内ブランドが占めています。ブランド別では、OnitsukaTiger・Asics・Mizunoの売り上げが大きく伸長しました。
スポーツ用品グッズでは、国内メーカーのゴルフクラブが売れ行き好調で、中でも人気モデル「MizunoPro 241」の世界1,000本限定モデルが話題となり、一部のUSサイトでは1分で完売しました。
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イーベイ・ジャパン株式会社:イーベイ・ジャパン 「2024年 第2四半期 越境ECレポート」公開
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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