訪日客「気軽に」本格寿司作り 「寿司にぎり体験 浅草道場」きょう9/20オープン

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インバウンドの「コト消費」需要が高まる中、株式会社玉寿司は9月20日、「寿司にぎり体験 浅草道場(Asakusa sushi making studio by Tsukiji Tamasushi)」を東京・浅草にオープンしました。コースの価格は1万1,000円で、90分間で本格寿司にぎり体験から職人の技術ショーまで楽しめる内容となっています(9,900円で60分間の気軽な体験コースも用意)。

訪日ラボは18日に行われたメディア発表会に出席し、インバウンド客の集客・受け入れに向けた工夫を取材してきました。

訪日客「気軽に」本格寿司作り 「寿司にぎり体験 浅草道場」きょう9/20オープン
▲訪日客「気軽に」本格寿司作り 「寿司にぎり体験 浅草道場」きょう9/20オープン:訪日ラボ撮影

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インバウンド向け本格寿司にぎり体験専門店「寿司にぎり体験 浅草道場」開業の経緯

今回「寿司にぎり体験 浅草道場」を開業した株式会社玉寿司は、2010年から「築地玉寿司 晴海通り店」にて、寿司にぎり体験を1日1組限定で提供してきました。

需要急増に伴い実施店舗を系列3店舗に拡大していましたが、それでも予約で満席の状態が続いたことから、新業態として寿司にぎり体験に特化した専門店をオープンする運びとなったといいます。代表取締役社長の中野里氏は、「ただ寿司屋をやるだけでなく、寿司という日本が誇るコンテンツに何か新しい価値を提供できないか、模索してきた」と話します。

株式会社玉寿司 代表取締役社長 中野里氏
▲株式会社玉寿司 代表取締役社長 中野里氏:訪日ラボ撮影

場所は東武鉄道浅草駅直結の商業施設浅草EKIMISE(エキミセ)」の7階と好立地。当日ふらっと来店しても気軽に参加できるよう、言語対応や予約システムの整備を進めました。

これまでは日本語のみの対応で通訳ガイドの同行を必須としていましたが、新店舗では寿司職人とともに通訳ガイドが入ることで言葉の壁を乗り越え、個人旅行者でも気軽に参加することができるようになるといいます。

寿司にぎり体験の様子

体験コースの内容は、本物の職人さながらに白衣を身に着け、自分でにぎった寿司を実食するにぎり体験に加え、本わさびをすって味わう体験や、職人が目の前で作る手巻きや本格玉子焼きの実食、職人の包丁技術ショーなど多彩なプログラムが用意されています。

講師は玉寿司の熟練職人が務め、ネタも既存店舗同様に鮮度の高い上質な素材を使用。にぎりの技術はもちろん、寿司文化の歴史や背景まで丁寧に伝えます。

メディア発表会では、外国人モデルを起用したデモンストレーション、職人による包丁技術「飾り切り」の披露、寿司にぎり体験が行われました。

寿司にぎり体験 インバウンド
▲中央の2人が外国人客役のモデル。寿司職人(右)が外国人客に丁寧に作り方を説明。伝わりづらい箇所については通訳ガイド(左)が英語で通訳する:訪日ラボ撮影

職人の包丁技術 飾り切り
▲職人の包丁技術「飾り切り」の様子:訪日ラボ撮影
自分が握った寿司と、職人が握った寿司を食べ比べできる
▲自分が握った寿司と、職人が握った寿司を食べ比べできる:訪日ラボ撮影

これまでもインバウンド客を受け入れてきた中で、課題となっていた点や工夫した取り組みについて聞くと、「作る寿司ネタの種類を変更した」とのこと。「ネタによってにぎり方が変わるのが面白いから、体験してほしい」との思いでアジや穴子など色々なネタを提供していたものの、苦手な方も多く、廃棄になってしまっていたといいます。まぐろ、サーモン、えび、いくら軍艦の4つのネタに変更したところ、廃棄物がほとんどなくなり、フードロス削減にもつながったそうです。

また、以前は素手で寿司にぎり体験をしていましたが、シャリが手につきすぎるなどして造形が崩れ、失敗し挫折してしまう人が多かったのだそう。そこで手袋を着用してもらうようにした結果、素手より綺麗に握れることで成功体験になり、より一層喜ばれるようになったということです。

「外国人が外国人を呼ぶ」口コミが何よりの宣伝

インバウンド向けの情報発信については、海外メディアに取り上げてもらうなどの取り組みもありつつ、一番は「実際に来て体験した外国人客による、SNSなどでの口コミ」が何よりも宣伝になるといい、「外国人が外国人を呼ぶ」理想的な状態が実現できているそうです。

中野里氏のインバウンドに対する思いは熱く、「海外から来た方に、何か楽しいことを提供したい」「せっかく日本に来たからには日本を良い国だと思って、大好きになってほしい」と語りました。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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