2024年のブラックフライデーはいつ?米国・日本・ヨーロッパ・アジアにおける例年の盛り上がりまとめ

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日本でも年々盛り上がりが増すショッピングイベント「ブラックフライデー」。2024年のブラックフライデーは11月29日(金)で、本場アメリカだけでなく世界中で消費が高まることが予想されます。

また同時に、昨今のインバウンドの盛り上がりにより、越境ECにおけるビジネスチャンスも大きく拡大しています。

しかしブラックフライデーの盛り上がりやトレンドは地域によって異なるため、適した戦略で仕掛けないと思うような効果を得られないことも考えられます。

本記事では、ブラックフライデーの近況や世界各国の注目度、さらに同時期に行われるショッピングイベントについて紹介します。ぜひこの機会にチェックしてみてください。

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2024年のブラックフライデーはいつ?

ブラックフライデーは例年11月の第4金曜日に開催されており、2024年は11月29日(金)です。毎年、アメリカの祝日のひとつである「感謝祭(サンクスギビング・デー:11月の第4木曜日)の翌日に開催されます。アメリカで最も売り上げが見込まれる日とされており、年末商戦の幕開けとなる一大プロモーションとして、数年前から日本でも注目されています。

「ブラックフライデー(黒い金曜日)」という名前の由来には諸説あるようですが、「収支が黒字になるから」「買い物客が溢れることで警察官にとって多忙な一日になるから」などと言われています。

ブラックフライデーの前後は「感謝祭」と「サイバーマンデー」

ブラックフライデーが行われる11月末には他にも注目すべきイベントがあります。ブラックフライデーの前日は「感謝祭(サンクスギビングデー)」という祝日で、翌月曜日からは「サイバーマンデー」というセールがはじまります。

感謝祭(サンクスギビングデー):11月の第4木曜日

アメリカでは毎年11月の第4木曜日が「感謝祭(サンクスギビングデー)」という祝日で、ブラックフライデーの前日にあたります。

アメリカの感謝祭は家族や友人と集まり、日々の暮らしに感謝を捧げる日として知られています。当日は七面鳥、クランベリーソース、マッシュポテト、パンプキンパイといった伝統料理を食べることも特徴です。

アメリカでは感謝祭は特別な祝日として浸透しており、教会やモスク、寺院なども宗派に関係なく感謝祭を祝います。また、ボランティア団体が貧しい人に食事を振る舞うといったイベントも行われています。感謝祭はあらゆる人と食事を楽しみ、恵みを分かち合うことができる日として親しまれています。

サイバーマンデー:感謝祭の翌月曜日

サイバーマンデーは、感謝祭の次の月曜日からはじまるセールのことを指し、2024年は12月2日(月)です。

アメリカでは木曜日に行われる感謝祭、翌日のブラックフライデーを含む4日間にオンラインショッピングの売り上げが急増することから、“インターネット”を意味するサイバーにちなんで「サイバーマンデー」という名がつきました。

アメリカでは感謝祭やブラックフライデーなど家族が集まる祝日に実店舗で買い物を楽しみ、連休が終わった後に自宅や職場でゆっくりとオンラインショッピングを楽しむ人が多い傾向にあることから、サイバーマンデーが浸透したと考えられます。

日本でも、Amazonが「サイバーマンデーセール」を大々的に打ち出したことで徐々に浸透しはじめていますが、ブラックフライデーの認知度のほうが高いようです。

ブラックフライデー、日本にも関係ある?

ブラックフライデーはアメリカが発祥のため、日本では関係の薄いイベントです。 しかしここ数年で多くのブランドが次々とセール商戦に参加し、ブラックフライデーは日本人にとっても大きなショッピングイベントとして浸透しつつあります。

イオンやユニクロも参加する、日本のブラックフライデー

日本ではアメリカの玩具量販店「トイザらス」が2014年にブラックフライデーセールを行ったことがはじまりだと言われています。

また、日本最大級の小売チェーンであるイオンは2016年にいち早くブラックフライデーセールを開催。テレビCMと店頭広告によるキャンペーンが成功し、日本全国にブラックフライデーを広めた一因となりました。

家電量販店のノジマやAmazonのブラックフライデーセールでは、電化製品やゲームなどが大幅値下げされ、お得に手に入れられる日として買い物好きに注目されるイベントとなっています。

さらに、楽天は「楽天ブラックフライデー」と称し、期間中お得な商品やクーポンの配布、ポイントアップキャンペーンなどを実施。ユニクロはブラックフライデーの時期に合わせて「ユニクロ感謝祭」を開催しています。

このように年々ブラックフライデー商戦に参加するブランド、小売店は増加傾向にあるようです。

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世界各国のブラックフライデーの盛り上がりは?

本場であるアメリカでは大きな盛り上がりを見せるブラックフライデー。ヨーロッパやアジア各国ではどれほど注目を集めているのかまとめました。

ヨーロッパでは盛り上がりに差が。ドイツ、イタリアは売上増加傾向

アメリカを起源に始まったブラックフライデーですが、欧州にもその影響は年々広まっているようです。

欧州の中でもモバイルコマースとホリデーショッピングの習慣がいち早く定着していたドイツイタリアは2017年頃からブラックフライデーの時期の売上が増加傾向にあります。

一方で、同じ欧州でもブラックフライデーに対してさまざまな議論が交わされているのがフランスです。

フランスはセール時期が夏と冬の年2回、政府によって日程が決まっており、規定期間以外での大幅な値引きなどが禁止されてきました。またフランスは環境意識が高く、消費文化の助長を非難する声が高まり、「アンチブラックフライデー」という運動が行われた年もあります。

しかし、越境ECの普及や外資企業の参入などにより、フランス国内でもブラックフライデーは浸透しつつあります。小売業者はブラックフライデーの参加は禁止されていませんが、赤字を出すような投げ売りは禁止されているようです。

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中国では世界最大規模のECセール「ダブルイレブン」を実施

中国でもブラックフライデーの人気の兆しは高まっていますが、市民の注目は10月下旬から11月中旬にかけて行われる、世界最大規模のECセール「独身の日(ダブルイレブン)」のほうが高いようです。

ダブルイレブンは、2009年に中国ECサイト大手アリババが「ネットショッピングを楽しむ日」としてはじめました。

多くの日本企業も独身の日のセールに参戦し、なかにはたった1分で7,000万円を売り上げた企業もあるほど大きな盛り上がりを見せています。

関連記事:中国で11月11日は「独身の日(ダブルイレブン)」!日本企業が1日で62億円を売り上げた世界最大級のECセールとは?

韓国では毎年11月に「コリアセールフェスタ」が開催

韓国では2015年に政府主導で「コリア・ブラックフライデー」と銘打った過去最大規模のセールを行いました。

それ以来、ブラックフライデーは大手百貨店などを筆頭に浸透。昨今は「コリアセールフェスタ」の通称で11月上旬から下旬まで長期的なセールが開催されています。

化粧品やファッションアイテムに限らず、食料品、生活必需品、自動車にいたるまで大規模なセールイベントとなっています。

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台湾は1年に1度の「周年慶」が盛り上がる

台湾でもブラックフライデーは浸透しつつあり、コストコなどの大手スーパーを中心に実施されているようです。

台湾では昔から9月末〜12月にかけて行われる年に一度の大規模な感謝祭セール「周年慶」があり、ショッピングモールから百貨店小売店まであらゆるお店で割引が行われます。

また11月11日のダブルイレブンの日にもECショッピングの注目度が高まるといわれています。台湾では11月末のブラックフライデーに限らず、長期にわたってお買い得な時期であるようです。

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シンガポールでもブラックフライデーは大人気

シンガポールでもブラックフライデーは浸透しており、年末まで続く大きなセールとして注目されているようです。

シンガポールでは11月のブラックフライデーを皮切りにクリスマス時期に買い物をする人が多い傾向にあり、その時期を狙ってさまざまなブランドやデパートが一斉にプロモーションを行います。

インドネシアは12月のECの祭典が本命?

インドネシアでもブラックフライデーセールは行われていますが、一方で12月12日に行われるECサイトセールも注目度が高いようです。

インドネシアでは毎年12月12日に「Hari Belanja Online Nasional」、略して“Harbolnas(ハルボルナス)”が開催されます。ハルボルナスはECの普及を目的に2012年に始まったECセールです。

ハルボルナスではインドネシアECショップ各社が、配送料無料やポイントキャッシュバック、豪華賞品が当たる懸賞などさまざまなイベントを開催します。そのため、12月のハルボルナスに向けて10月頃から商品をチェックする消費者も多いようです。

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    訪日ラボ編集部

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