【2025年】香港の祝日・連休カレンダー、インバウンドの傾向

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リピーター率が80%を超える訪日香港人市場。大型連休などの長めの休暇を利用して日本を訪れる人も多くいます。インバウンド戦略においては、香港の祝日や連休をしっかりと把握することは、集客を強化するための重要なポイントといえます。

そこで本記事では、香港の祝日や週末と合わせた大型連休について紹介します。

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【2025年版】香港の祝日カレンダー

▲2025年の香港の祝日カレンダー

2025年の香港の祝日一覧

国が定めた祝日は下記のとおりです。香港では一般的に土日が休日となるため、祝日と週末を組み合わせて3連休以上の連休になることもあります。

1月1日(水)

元旦

新暦の元日。大晦日から1月1日にかけてカウントダウンイベントが行われます。

1月29日(水)〜31日(金) 

春節旧正月

旧正月香港最大の祭りのひとつで、赤いランタンや獅子舞、幸運を祈る祈祷、縁起の良い料理などで祝われます。

4月4日(金)

清明節

二十四節気のひとつ「清明」を祝う日で、先祖の墓参りを行います。日本のお盆にあたる行事です。

4月18日(金)〜19日(土)・21日(月)

イースター(復活祭)

イエス・キリストの復活を記念する、キリスト教の重要な祭りです。

5月1日(木)

労働節

労働者の権利を守る日で、アメリカの労働者によるストライキを起源としています。交通規制が行われることもあります。

5月5日(月)

釈迦誕生日(仏誕)

釈迦仏の誕生日です。仏教徒の多い香港では、寺院に参拝して仏像に水をかける習わしがあります。

5月31日(土) 

端午節

中国の三大伝統節句のひとつで、屈原の魂を鎮める祭りです。

7月1日(火) 

香港特別行政区設立記念日

1997年に香港イギリスから中国へ返還され、「特別行政区」となったことを記念する日です。

10月1日(水)

国慶節

中国の建国記念日です。1949年10月1日に中華人民共和国の建国が宣言されたことに由来しています。

10月7日(火)

中秋節翌日

中華圏での三大節句「中秋節」の翌日です。中秋節当日は会社は夕方前に終わり、夜には家族が集まって月見をしながら月餅を食べる習慣があります。

10月29日(水)

重陽節

旧暦9月9日は陽数が重なるため「重陽節」と呼ばれています。2000年以上続く伝統的な祭日です。お彼岸の意味もあります。

12月25日(木)

クリスマス

イエス・キリストの降誕を祝う日です。中国語では聖誕節と呼ばれています。

12月26日(金)

ボクシング・デー

クリスマスの後の最初の平日は、香港では「ボクシング・デー」という祝日になります。

※2025年の香港における祝日日程は、香港特別行政区政府のページを参照しています。

2025年の大型連休の例

2025年、香港ではどんな大型連休があるのでしょうか。日程を把握して訪日プロモーションの参考にしてください。

・旧正月(5連休:1月29日〜2月2日)

祝日は1月29日(水)から31日(金)までの3連休ですが、週末が続くため5連休になります。1月27日(月)、28日(火)に有休を取得すれば、最大9連休となります。

・清明節(3連休:4月4日〜6日)

清明節は4月4日の金曜日ですので、週末と合わせて3連休になります。

・イースター(4連休:4月18日〜21日)

4月18日(金)から週末を挟んで21日(月)までの4連休です。

・労働節(5連休:5月1日〜5日)

5月1日(木)の祝日と、翌2日(金)に有休を取得すれば、5日(月)の釈迦誕生日まで5連休が可能です。

・クリスマス(4連休:12月25日〜28日)

12月25日(木)と26日(金)の祝日を週末と合わせると4連休になります。

2025年は、旧正月に最大で9連休となります。有給休暇を取得することで長期の休みを作れる機会が多くなり、香港人が外国旅行を計画するタイミングも増える年となりそうです。

企業の休暇・就労について

香港では、週休二日制が一般的に規定されており、日曜日が公休日とされています。多くの企業では土曜日も休みとしていますが、土曜日が祝日と重なった場合には振り替え休日は設けられません。

また、労働基準法により、傷害・病気休暇や慶弔休暇とは別に、年次有給休暇が雇用年数に応じて付与されます。たとえば、勤続1年以上3年未満の被雇用者には7日、以降、勤続1年ごとに1日ずつ加算され、最長で年14日まで付与されます。

訪日香港人のインバウンドの特徴

香港は、東京都の約半分の面積に約750万人が生活する過密都市であり、領土内のレジャーの選択肢が限られます。そのため、長期の休暇は外国へ旅行するのもよくある過ごし方のひとつです。

旅行先としては、近隣のアジア諸国や地域が多く選ばれていて、日本政府観光局JNTO)が公開している「訪日旅行データハンドブック(2023年版)」によれば、コロナ禍前の2019年に香港人が訪れた旅行先で多かったのは、中国本土、日本、マカオ、台湾タイ韓国シンガポールの順です。

多くの旅行者が費用の安さを理由にこれらの国・地域を選んでいますが、日本を訪れる香港人は、価格が高くてもサービスや食事に価値を見出す傾向があります。香港人が日本で楽しむのは、グルメ、温泉、ショッピング、自然、花鑑賞などが中心で、単なる価格の安さよりも「お得感」を重視する傾向があります。価格に見合う価値を感じたものには、積極的に支出をする姿勢が見られます。

訪日香港人の再訪問率は80%を超えており、4回以上の訪日経験者も半数を超えています。香港市場は世界的にも最も成熟した市場のひとつとなっています。

訪日香港人のハイシーズンは7月と12月

▲月別訪日香港人数:(2003年〜2023年)

日本政府観光局JNTO)のデータによると、訪日香港人が多く訪れるのは7月と12月で、この2か月間で全体の約20%を占めます。グラフを見ると、11月から12月にかけて観光客数が増加していることが見て取れます。

11月は紅葉鑑賞を目的とした訪日需要が高まり、12月はクリスマス休暇を利用して訪日していると考えられます。また、7月に関しては、学校が夏季休暇に入る時期で、小中高は7月中旬から8月末までの約1か月半が夏休みとなることが背景にありそうです。

そのほかの特徴として、観光庁インバウンド消費動向調査(2024年4-6月期)を見ると、訪日香港人の47%が男性、53%が女性です。男性で最も多い年齢層は30~39歳で全体の15.8%を占め、女性でも同じく30~39歳が最も多く、全体の12.7%を占めています。

また、旅行形態は約9割が個別手配で、団体ツアーの利用は少ないことも特徴のひとつです。

71.2%の購入率を誇るのは「お菓子」

訪日香港人の一人当たりの消費額は、コロナ前の2015年に17万2,356円をピークとしてその後は横ばいとなっていましたが、コロナ後の2023年には22万7,160円へと大幅に増加しました。さらに、2024年4-6月期の調査では26万9,748円と、引き続き増加傾向にあります。

費目別の内訳を見ると、最も多いのは買い物代で11万3,815円、次いで宿泊費が6万8,999円です。2023年10-12月期の調査では、買い物代が7万7,247円、宿泊費が7万3,451円だったため、買い物代が大幅にアップしていることがわかります。

最も人気のあるお土産は「菓子類」で、購入率が71.2%に達しました。次いで「衣類」「化粧品・香水」「その他食料品・飲料・たばこ」が続きます。

さらに、訪日香港人はコンビニドラッグストアでの買い物が多いというデータも確認されています。

香港の2025年の祝日カレンダーをもとに効率的なインバウンド戦略を

2025年の香港の祝日や連休は、訪日プロモーションをするうえで重要な要素です。

とくに旧正月や夏季休暇、クリスマス休暇などの大型連休は、日本への旅行を計画する香港人が多くなる時期です。これらの連休に合わせたマーケティングプロモーションを強化し、訪日香港人の関心に応じた施策を展開するとよいでしょう。

また、香港では「繁体字」の中国語が使われており、台湾向けの施策と同時に行うことが効果的です。台湾の祝日やインバウンド事情についてもチェックしておきましょう。

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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日旅行データハンドブック(2023年版)
観光庁:インバウンド消費動向調査
観光庁:訪日外国人の消費動向(2023年10-12月期 報告書)

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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