京都市と京都市観光協会(DMO KYOTO)は、秋の観光シーズンに大型手荷物を携行する観光客などを対象に、京都駅を起点に市内の宿泊施設などを巡回する専用バス「HANDS FREE BUS」を運航すると発表しました。
本事業では「宿泊施設を起点とした観光」という新たなスタイルの構築を図り、手ぶら観光の推進を目指すとしています。
関連記事
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
「手ぶら観光」の推進として、市内6か所を巡回
京都市と京都市観光協会(DMO KYOTO)は、京都駅を起点に宿泊施設や主要駅を巡回する専用バス「HANDS FREE BUS」を運航します。
本事業は、観光庁の補助金「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」を活用して行われます。
12月27日まで毎日運行予定
期間は10月1日〜12月27日で、1日計8便を毎日運行する予定です。バスは以下の6つの停留所を回り、すべての停留所で乗降車可能となっています。
- 京都駅烏丸口
- 京都東急ホテル
- 四条堀川
- ANAクラウンプラザホテル京都
- 烏丸御池
- 四条烏丸
利用料金は大人500円、小人250円で、往復券の販売も予定されています。また、各利用便の京都駅出発の2時間前までであれば、専用ホームページ上で事前予約およびクレジットカードでの決済が可能です。
京都市内における対象の観光施設では、往復券の半券または「HANDS FREE BUS」アンケート回答画面を各窓口で提示することで、割引などの特典を利用できます。
■「HANDS FREE BUS」詳細
- 運行期間:10月1日(火)~12月27日(金)※毎日運行
- 運行時間:8時45分~17時30分(1日計8便運行)
- 定員・荷物:約45名・約45個
- 利用料金(一般賃):大人500円 / 小児250円
- 利用料金(往復券):大人800円 / 小児400円(バス車内でのみ現金販売)
集中する観光客に対応する交通手段として期待
「HANDS FREE BUS」について、次の3つがポイントとして挙げられています。
- 大型手荷物をバス車内に預けて、宿泊施設や主要駅に快適に移動可能
- 座席に必ず座れる
- 往復券を利用すればお得に移動可能
京都の交通手段として選ばれやすい「京都市バス」には観光客が集中しており運転士数が不足していることから、京都市交通局は、このままでは現行の路線・ダイヤの維持が困難と判断し、非常事態宣言を発出しました。
京都市交通局は人手不足解消のための取り組みを進めるとする一方で、集中する観光客に対応できる交通手段がより一層求められる状況となっています。特に多くの観光客の来訪が予想される紅葉シーズンにおいて、HANDS FREE BUSに注目が集まります。
関連記事:
- インバウンド向け「京都五山送り火」特別体験プラン、23万円で販売(京都市観光協会)
- 通訳サービスアプリOyraa(オイラ)、京都市内オーバーツーリズム対策の実証実験に活用
-
京都市の観光案内所「京なび」、災害時にモバイルWi-Fiルーターを無償で貸し出すサービス開始 訪日外国人や帰宅困難者向けに
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
京都市:令和6年度 秋の観光課題対策(手ぶら観光の推進) ~「手ぶら観光の推進に向けた宿泊施設等巡回バス導入実証事業」の実施~
京都市交通局:市バス運転士不足 非常事態宣言
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!