アジア旅行者はオンライン体験を重視、嗜好・タイプ別分析結果にて(ユーロモニター調査)

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国際的な市場調査会社として知られるユーロモニターインターナショナルは、10月8日、旅行者の嗜好やタイプ別の特徴についてまとめたレポートを発表しました。

レポートによると、日本と韓国の旅行者は「食」にこだわりのある人が多いこと、訪日客の8割以上を占めるアジア旅行者はデジタル体験を重視していることが分かりました。

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ユーロモニター、旅行者の嗜好やタイプ別の特徴を分析

ユーロモニターインターナショナルは、39か国・各国約1,000人を対象にトラベル・サーベイを実施しました。その結果などに基づき、観光業の高付加価値化で重要となる、旅行者の嗜好やタイプ別の特徴をまとめたレポートを発表しました。

「食」を重視する旅行者、日韓で世界平均を大きく上回る

旅行先を選ぶときに重視する要素(複数回答可)について日中韓の回答を比較したところ、「安全であること」と「リラックスできること」の項目は、3か国すべてでトップ3に入りました。

また「旅行先での食事の質」と答えた旅行者の割合は、韓国で30.3%、日本で25.3%と、共に1位となり、世界平均の15.0%を大きく上回りました。

一方中国においては、「ローカル文化の体験」を重視すると答えた旅行者が23.1%と、他国よりも高い結果になりました。

同社のアナリストは、日本と韓国の消費者は、体験重視のトレンドによって旅行中の食費が増加傾向にあると分析しています。

日本では、国内旅行の全消費に占める食費の比率が2019年は13%だったのに対し、2024年は17%まで上昇すると予想されています。また韓国では、国内旅行・海外旅行の両方において、2024年の食事への出費が前年比2割増で成長すると見込まれています。

訪日客の8割以上を占めるアジア旅行者、デジタル体験を重視

ユーロモニターでは、さらに旅行者を以下の8タイプに分類し、それぞれ何を重視するか分析を行いました。

エコ冒険家

気候変動を懸念。エコツーリズム、文化体験、列車・バスでの移動のうち、少なくとも一つを重視。

ブレンドトラベラー

仕事と生活のバランスを重視。旅行先を選ぶ際には、便利な旅行オプションやリラクゼーションを重視。

レジャーシーカー

航空券と宿泊を含むホリデー・パッケージや、オールインクルーシブホテルやリゾートを重視。

文化探求家

文化体験を重視。旅行先では、芸術や遺産、または地元の文化に溶け込むことを重視。

ラグジュアリーシーカー

他の人から成功していると思われることを重視。体験にお金を使うことが重要であると考え、買い物をするときは量より質を重視。

デジタルトラベラー

オンライン体験を重視。

ウェルネス崇拝者

リラクゼーションを重視。

冒険愛好家

理想的な旅行先として、スポーツ・アドベンチャー、自然・アウトドアを挙げ、実体験を重視。

また旅行者タイプを地域別に見た際、訪日客の8割以上*を占めるアジア地域の消費者は、レジャーシーカー(22%)、エコ冒険家(21%)、デジタルトラベラー(20%)、文化探求家(17%)が多いといいます。

同社のコンサルタントは、アジア地域の旅行者は他と比べてデジタルトラベラーが多く、シームレスでデジタル化された旅行体験を求める傾向が強いと分析します。そのため、観光関連業者はオンライン上の操作性を強化し、チケットや宿泊施設の予約が簡単に完了できるなど、利便性をアピールする必要があるといいます。

またアジア地域の旅行者は、コロナ禍以前とは異なる方法で目的地を発見したいと考え、現地の文化体験や隠れた名所を求めるため、ユニークな体験要素を組み込む必要があるといいます。

*ユーロモニター2024年予測

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<参照>

ユーロモニターインターナショナル:ユーロモニター、観光業の高付加価値化に向け、旅行者とその消費の特徴をタイプ別に分析

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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