国際航空運送協会(IATA)は、2024年9月の世界の旅客需要に関するデータを発表しました。
発表によると、9月の航空総需要(RPK)は前年同月比で7.1%増加し、9月としては過去最高を記録。総供給量(ASK)は前年同月比5.8%増加しています。また、業界全体の搭乗率は83.6%でした。
国際線需要は、すべての地域で前年同月と比較してプラスに成長しました。国内線需要も安定的な伸びとなり、日本を除く全ての市場で9月の旅客数が過去最高を記録しました。
*RPK(Revenue Passenger Kilometers)…有償旅客キロ(有償旅客数×輸送距離)
*ASK(Available Seat Kilometers)...有効座席キロ(総座席数×飛行距離)
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訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)国際線はすべての市場でプラス アジアが引き続き牽引
2024年9月の国際旅客需要は、前年同月と比較して9.2%増加しました。月次成長率は前月と同等の数値を維持していますが、年末が近づくにつれて需要の落ち着きを見せています。
市場別の需要は、すべての地域でプラス成長を維持。特にアジア太平洋地域が前年同月比で18.5%増加し、引き続き市場を牽引しています。そのほかの地域については、以下の通りです。

国内線は安定的な伸びが継続 旅客数は日本以外で過去最高
続いて国内旅客需要は、2023年9月と比較して3.7%増加しました。
すべての市場で国内需要が安定的に伸び、日本以外の市場で旅客数は9月単月の過去最高を記録。コロナ前と同等の成長トレンドに向けて、安定化の兆しを見せています。
特に中国の伸びが引き続き大きく、前年同月比で7.7%増加しました。

航空需要は今後もプラス成長を維持か
最新のチケット販売データによると、8〜9月に予約された10〜11月の旅行は、業界全体で前年比で7.4%増加しています。海外旅行の予約が最も大きな成長を見せ、前年比で8.0%増加した一方、国内旅行の販売も6.8%増加しました。
IATAのレポートは航空券販売状況を踏まえて、航空需要の伸びはプラス傾向を維持すると予想しています。
またIATA事務局長ウィリー・ウォルシュ氏は「今年の旅行ピークシーズンは、需要が過去最高を記録した。これは乗客だけでなく、世界経済にとっても良いニュースだ」と発言。一方で、「いくつかの地域で供給不足に直面することになる」として、「効率的で十分な空港と航空交通管理能力を確保するための積極的な政策が必要だ」と述べました。
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国際航空運送協会 (IATA):Passenger Demand Reaches September All-Time High
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