日本で「災害への不安」を感じる訪日中国人は半数以上:「災害時のインバウンド対応」の重要性が明らかに

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海外プロモーションインバウンド支援を行うインタセクト・コミュニケーションズ株式会社は10月28日、「訪日中国人の安全安心に関する意識調査」の結果を発表しました。

本調査は、中国人観光客が訪日旅行中に遭遇する可能性がある地震や津波といった災害への不安や、災害時の情報収集の手段などについて調査を行ったもので、「災害時に備えるインバウンド対応」の重要性を示す調査結果となっています。

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訪日中国人の半数以上が「災害への不安」あり:「地震」62.2%、「津波」54.7%

本調査は、中国国内10都市*に住む20歳以上の中国人を対象に、2024年10月6日から10月8日までの3日間で実施されました。

* 北京市、天津市、上海市、南京市、蘇州市、杭州市、広州市、シンセン市、成都市、重慶市。

地震への不安についての質問では、「やや不安」36.44%、「非常に不安」25.79%を合計し、「62.2%」の人が不安を感じていることがわかりました。

調査結果の詳細は以下の通りです。

  • 非常に安心:2.66%
  • 安心:13.64%
  • やや不安:36.44%
  • 非常に不安:25.79%
  • 発生する恐れがあるところは訪問しない:21.46%

津波への不安に関する質問でも、地震への不安ほどは多くはないものの、約54.7%の人が不安を感じていることが明らかになりました。これは地震と比較して津波の知名度が低いという可能性もあり、災害が起こる前の情報発信も含めて、地震への対策と同時に実施していく必要がありそうです。

調査結果の詳細は以下の通りです。

  • 非常に安心:4.49%
  • 安心:15.97%
  • やや不安:32.61%
  • 非常に不安:22.13%
  • 発生する恐れがあるところは訪問しない:24.79%

一方で、「訪日経験がある人」はない人と比べ、比較的「不安が少ない」こともわかりました。背景には、訪日経験の中で日本の治安の良さや、交通インフラの安全性を実際に体験していることが考えられます。

関連記事:南海トラフ地震に警戒感強まる…訪日旅行を控える動きも? 今こそ考えたい、災害時のインバウンド対応

災害時の情報収集先は「JNTOなどのWebサイト」「SNS」が多数

災害時の情報収集先として最も多かった回答は「日本政府観光局JNTO)などのWebサイト」で、60.23%に上りました。また、SNSでの情報を収集する人も多く、具体的には「RED」(51.91%)、「Weibo」(49.75%)などが挙がりました。

なお、テレビ(37.1%)やラジオ(11.15%)などで情報収集をする人は、WEBサイトやSNSを挙げた人よりも大幅に少ない結果となりました。全体としてインターネット上で情報収集をしている人が多いことから、災害に備えて多言語対応などを行う場合でも、まずはWebサイトSNSなどから対応していくのが良いかもしれません。

関連記事:災害時の外国人対応、どうすべき?役立つコンテンツ5選/多言語対応だけでは足りない場面も

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<参照>

インタセクト・コミュニケーションズ株式会社:インタセクト、「訪日中国人の安全安心に関する意識調査」 地震への「不安」は62.2% 津波への「不安」は54.7%

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      この記事の筆者

      訪日ラボ編集部

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