英国の市場調査会社ユーロモニターインターナショナルが、2025年版の「世界の消費者トレンド」を発表しました。
レポートでは「健康寿命へのこだわり」や「賢い消費」、「エコ・ロジカル」など、5つのキーワードが挙げられています。
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ユーロモニター、2025年版「世界の消費者トレンド」発表
英国ロンドンに本社を置くグローバル市場調査会社ユーロモニターインターナショナルは11月14日、レポート「世界の消費者トレンド」の2025年版を発表しました。
5つの消費トレンドは?
ユーロモニターが選出した2025年の世界の消費者トレンドは、以下の5つです。
- 健康寿命へのこだわり(Healthspan Plans)
- 賢い消費(Wiser Wallets)
- エコ・ロジカル(Eco Logical)
- 選び抜かれた購買体験(Filtered Focus)
- AIへの期待と不安(AI Ambivalent)
同社は、消費者が支出に関して注意深くなっており、信頼性が高く長期的で的を絞ったソリューションを提供する製品やサービスを求めていると分析しています。
1. 健康寿命へのこだわり
「健康寿命へのこだわり」について、今後5年間で「今よりも健康になるだろう」と考える人の割合は、2019年の45%から2024年に52%へと上昇しており、ビタミン・サプリメント分野の世界小売売上高も着実に増加しています。
心身のリフレッシュや健康の増幅を目的とする旅行形態「ウェルネスツーリズム」は、近年注目が高まり、市場規模が拡大しています。
関連記事:ウェルネスツーリズムとは?健康を目的とした新しい旅、日本の取り組み
2. 賢い消費
「賢い消費」については、「よく衝動買いをする」と回答した消費者が、2015年の23%から2024年には18%に減少しており、価格の安さに惑わされず戦略的に購入している様子がうかがえます。
価格が高くても売り上げが伸びている産業カテゴリーもあるということで、観光庁や日本政府観光局(JNTO)が掲げる「高付加価値旅行」の方針ともつながります。
3. エコ・ロジカル
「エコ・ロジカル」については、消費者はサステナブル消費に興味を持っている一方、調査では消費者の40%が、サステナブルな商品を購入する際の一番の障壁は「値段」だと回答しました。
観光の分野でも、観光地本来の姿を守りながら、同時にその本来の魅力を体験する「サステナブルツーリズム」への注目が高まっています。
関連記事:サスティナブルツーリズムの意味・定義 | 「持続可能性」意識した観光でリピーター増の事例4選
4. 選び抜かれた購買体験
「選び抜かれた購買体験」については、膨大な量の情報、選択肢に囲まれて生きている現代の消費者が、「時間をかけずに」本当に必要な商品やサービスを探したいと感じているといいます。
その中でライブストリーミングが「商品やサービスの特徴をより簡単に理解できる」として注目されており、消費者の42%はライブストリーミングを通じて購入した経験があるということです。
5. AIへの期待と不安
「AIへの期待と不安」については、消費者の43%が生成AIを「信頼できる情報源である」と考えているほか、消費者の4人に1人が「商品のお薦め機能がショッピング時に生成AIを活用する最大のメリットである」と回答しています。AIのアウトプットに対する欠陥が指摘され始めたことで懐疑心も増幅しているものの、その良い点と悪い点の両面を評価しながら活用しようとしているのではないかと分析されています。
また、業界大手企業の49%が、「今後5年間で自社が生成AIに投資する予定である」と回答したということです。
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<参照>
Euromonitor International Limited:ユーロモニター、2025年に注目すべき世界の消費者トレンドを発表
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