都市づくりに関する調査や研究、普及啓発活動などを行う森記念財団 都市戦略研究所は12月10日、「世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index)」を発表しました。
世界の都市総合力ランキングでは、以下の6つの分野を評価し、世界の主要都市の総合力をランキング形式に発表しています。
- 経済
- 研究・開発
- 文化・交流
- 居住
- 環境
- 交通・アクセス
今回発表された2024年版のランキングでは、東京や大阪、福岡が総合ランキングにランクインするなど、日本の都市が高い評価を受けました。
関連記事:世界の都市ランキング2024 1位はニューヨーク、東京は何位?
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「都市総合力」ランキングで東京が3位に 大阪・福岡もランクイン

6つの分野の総合力に基づいた総合ランキングでは、東京が3位にランクインしました。
順位は昨年と変わりませんでしたが、スコアは昨年の1375.8から1445.4に上昇しており、1位のロンドンと2位のニューヨークとの差が縮まりつつあります。
また、東京以外にも、大阪が35位、福岡が42位にランクイン。福岡は昨年と同じ順位となりましたが、大阪は昨年の37位から2つ順位を上げました。
さらに観光客視点でのランキングでは、東京が2位、大阪が26位、福岡が47位となっており、観光客からも日本の都市が高い評価を受けていることもわかりました。
東京のスコア上昇の要因は?インバウンド関連の評価が貢献

東京のスコアは昨年と比べて大きく上昇しましたが、インバウンドに関連する分野で高い評価を受けたことが要因の一つとなっています。
「文化・交流」分野では、昨年の5位から2つ順位を上げ、初のトップ3にランクイン。「外国人訪問者数」が3位、「観光地の充実度」が11位となりました。また、これまで弱みとなっていた「ハイクラスホテル客室数」でも12 位となり、「文化・交流」分野の全ての指標が20位以上になりました。
「交通・アクセス」分野でも、昨年8位から5位に上昇。航空キャパシティに関する指標である「国内・国際線旅客数」(4位)と「航空機の発着回数」(7位)、「公共交通機関の利用のしやすさ」(1位)で高い評価を受けました。
一方で「環境」分野は、ほかの都市のスコアが上がったことが影響し、16位から18位に順位を落としました。しかし、今回のランキングから評価手法が変更された「環境への取り組み」は9位となっており、持続可能な都市づくりにおいては、一定の評価を得ています。
関連記事:米メディアが選ぶ2024年度「世界の人気都市ランキング」TOP25、日本から京都と東京が選出
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<参照>
- 森記念財団:世界の都市総合力ランキング 2024 (GPCI-2024) コロナ禍後の「経済活動の回復」や「国際観光の拡大」が各都市のスコアに影響~「金融センター」ランキングで東京は 3 位、「高度専門人材」の獲得が鍵に~
- 森記念財団 都市戦略研究所:世界の都市総合力ランキング
- 森記念財団 都市戦略研究所:世界の都市総合力ランキング 概要版|2024年12月
- 森記念財団 都市戦略研究所:世界の都市総合力ランキング 概要版|2023年11月
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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
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