上海市人民政府は1月16日、「上海市推动数字贸易和服务贸易高质量发展的实施方案(デジタル貿易とサービス貿易における質の高い発展を促進する上海の実施計画)」を発表しました。
この通知には「試験的に付加価値通信の開放を拡大する」「企業が国際インターネットに簡単にアクセスできるようにサポートする」といった文言が含まれており、GoogleやFacebookなど、現在はアクセスが制限されている国外サービスが使えるようになるのでは?という噂が中国国内で広がっています。
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上海市、貿易促進のための計画発表
近年、中国企業のアウトバウンド(輸出や海外展開)が非常に盛んとなっています。上海市の今回の通知は、主に中国企業のアウトバウンドをさらに促進していく目的で行われたようです。
具体的には、以下のような内容が含まれています。
- 国境を越えたデータの流れや貿易のデジタル化、付加価値通信の開放などの問題解決
- 人工知能、ブロックチェーン、クラウドコンピューティングなどの最先端技術の応用による、新たな競争優位性の創出
- 「五个中心(5大センター:国際経済センター、金融センター、貿易センター、海運センター、科学技術イノベーションセンター)」を構築し、連携することによる貿易レベルの向上
- 貿易における新興市場(貿易相手国)の積極的な拡大
上海市はこれらにより、2029年までに上海市のサービス輸出入規模を2,600億ドル、デジタル配送サービス貿易規模を1,300億ドルとすることを目指すとしています。
「GoogleやFacebookが使えるようになる?」との予想
今回発表された通知の中には、
先行先试增值电信扩大开放(試験的に付加価値通信の開放を拡大する)
支持企业便利访问国际互联网(企業が国際インターネットに簡単にアクセスできるようにサポートする)
といった記述があることから、これまでアクセスが制限されていた中国国外のサービス、すなわちGoogleやFacebook、Instagramなどのグローバルサービスが使えるようになるのでは、といった議論が中国国内で広がっています。
本当にアクセスできるようになるのか:まだ不明
上海市人民政府はGoogleやFacebookといったサービス名称については言及していないため、本当に制限が解除されるかはまだわかりません。
ただし今回の通知は中国企業のアウトバウンドを促進することが目的であることから、アクセスできるようになるとしても企業向けの回線からなのではないかとみられます。
仮に今後、一般向けにも制限が解除されれば、特に上海在住の中国人のインターネット環境はかなり変化することになります。そうなると中国向けのプロモーションなどを行っている事業者の方は、これまでと異なる戦略が必要になるかもしれません。
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<参照>
- 上海市人民政府办公厅关于印发《上海市推动数字贸易和服务贸易高质量发展的实施方案》的通知
- 【提示】推动数字贸易和服务贸易高质量发展!上海发布实施方案
- 出海政策频出!上海先行试点允许企业“访问外网”
- 上海:先行先试增值电信扩大开放
-
上海:聚焦“五个中心” 加快建成具有世界影响力的社会主义现代化国际大都市
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