ロイヤルHD、海外富裕層取り込みへ タイ大手高級ホテルと合弁会社

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外食事業やホテル事業などを展開するロイヤルホールディングス株式会社は2月5日、世界58か国で560以上のラグジュアリーホテルやリゾート・ブランドレジデンスを展開するマイナー・ホテルズとの合弁会社の設立やホテル事業戦略について発表しました。

新会社では、成長が期待される国内のラグジュアリーホテル市場への参入を目指すとしており、2035年までに3ブランドで合計21棟の開業を予定しているとのことです。

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ラグジュアリーホテル3ブランドが日本初進出、富裕層の需要取り込みへ

ロイヤルホールディングスとマイナー・ホテルズは2月5日、両社の100%子会社が出資比率を50%ずつとする合弁会社の設立に関して契約を締結しました。

また、マイナー・ホテルズの日本初進出のブランド展開にする事業戦略を発表しました。

▲ロイヤルホールディングス株式会社とマイナー・ホテルズ、合弁会社設立に関する契約を締結:ロイヤルホールディングス株式会社リリースより
▲ロイヤルホールディングス株式会社とマイナー・ホテルズ、合弁会社設立に関する契約を締結:ロイヤルホールディングス株式会社プレスリリースより

ロイヤルホールディングスは合弁会社の設立理由として、日本のインバウンド市場が拡大するなかで、アジアをはじめとする外国人富裕層の宿泊需要の増加が見込まれ、ラグジュアリーホテルに対するニーズがますます高まっていることを挙げました。

新会社では、ラグジュアリーホテル市場へ参入するとして、2035年までに日本初進出となる「Anantara(アナンタラ)」「Avani(アヴァニ)」「Tivoli(チボリ)」の3ブランドで合計21棟の開業を計画しています。

マイナー・ホテルズは世界最大の独立系ホテルブランドアライアンスである「Global Hotel Alliance」のメンバーであるほか、約3,000万人の会員を抱える「GHA DISCOVERY」ロイヤリティプログラムに参加しており、ネットワークやブランド力を強みとしています。

両社のホテル運営で培った専門性や独自性を活かして事業を構築していくとしており、国内外の富裕層の需要を取り込む狙いです。

訪日外国人富裕層の誘致強化へ、ホテル開業ラッシュ

日本政府観光局(JNTO)によると、富裕層の定義は「費用制限なく満足度の高さを追求した高消費額旅行を行う市場」かつ「旅行先における消費額が100万円以上/人回」とされています。

日本のインバウンド市場における富裕層高付加価値旅行者)は訪日旅行者全体の約1%であるものの、消費額は約13%を占めています。インバウンド市場の拡大や地方誘客の強化を目指すうえでも富裕層の誘致は重要だと考えられており、実際に外資系ホテルの日本進出が加速しています。

2024年には「ジャヌ東京」や「シックスセンシズ 京都」、2025年にも「カペラ京都」や「1 Hotel Tokyo」などのラグジュアリーホテルの開業が予定されており、富裕層取り込みの競争が加速していくと考えられます。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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