メディアは大きく「マスメディア」「Webメディア」「ソーシャルメディア」の3つに分類され、それぞれに異なる特徴があります。
インバウンド需要が増える中、これらのメディアの種類や特性を理解してマーケティングに効果的に活用することは、インバウンド対策にとっても欠かせません。
この記事では、それぞれのメディアの特徴や役割についてわかりやすく解説します。自社のマーケティングや広報活動の参考にしていただければ幸いです。
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メディアのおもな種類と特徴
メディアには「人から人へ情報を伝える媒体・手段」という意味があります。
ここでは代表的なメディアである「マスメディア」「Webメディア」「ソーシャルメディア」の特徴を紹介します。
1. マスメディアの特徴
マスメディアとは、「マス」つまり「大衆」を対象にしたメディアです。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などが当てはまります。マスメディアの中でも全国版や地域版、専門分野などに分類できますが、不特定多数を対象にしている点が特徴で、社会的影響力が大きいといえるでしょう。
一方で、広告費が高額でターゲット層を細かく絞るのが難しいというデメリットがあります。
2. Webメディアの特徴
Webメディアは、Webを使って情報発信する媒体を指し、大きく3つに分類できます。一次メディア
一次メディアは、自ら取材や執筆を行い、ニュースや記事を発信するメディアのことを指します。おもに新聞社、通信社、テレビなど情報の発信元となるメディアがあります。1次情報を扱うため、情報の信頼性が高い点が特徴です。
二次メディア
二次メディアとは、一次メディアで発信された情報や記事をもとに、それらを独自に編集・まとめて提供するメディアのことを指します。幅広いジャンルの情報を手軽に得られる点が特徴です。
キュレーションメディア
キュレーションメディアは、特定のテーマやジャンルに関連する情報を収集し、整理・編集して提供するWebメディアで、厳密には二次メディアに分類されます。
自ら取材や執筆せず、既存の情報をまとめることで、ユーザーが効率的に情報を得られるよう工夫されています。特定のテーマやジャンルに興味がある層にリーチできる点が特徴です。
3. ソーシャルメディアの特徴
ソーシャルメディアは、企業と個人間、または個人同士で情報が発信できるメディアです。誰でも情報を発信したり、受信したりできるのが特徴です。たとえばX(Twitter)、Instagram、YouTubeといったSNSもソーシャルメディアのひとつでしす。
マーケティングにおいて重要なトリプルメディアとは
次に、メディアを役割ごとに3つに分類した「トリプルメディア」について解説します。関連記事:トリプルメディアとは?効果的な広告やWeb上での宣伝戦略について解説
1. 「オウンドメディア」の特徴やメリット
オウンドメディアとは、企業が所有、運営しているメディアです。自社のホームページ、ECサイト、ブログなどで自社の最新情報、商品紹介、お役立ち記事など関連情報の発信が可能です。自社運営であるため、売りたい商品を自由に発信できるほかPRできる点が特徴といえるでしょう。
2. 「ペイドメディア」の特徴やメリット
ペイドメディアとは、雑誌や新聞に掲載される広告など、お金で買えるメディアを指します。マスメディア広告を利用することで露出が増え、認知度を高める役割を担います。費用はかかりますが、広く新規ユーザーを獲得したいときや、ターゲティングを行いたいときに有効です。
ペイドメディアについては、「ペイドメディアとは?広告の種類、効果的な活用方法について解説」の記事で詳しく紹介しています。こちらもあわせてご確認ください。
3. 「アーンドメディア」の特徴やメリット
アーンドメディアは、消費者が情報発信や拡散に関わるメディアを指します。SNSや口コミサイトで消費者が商品を拡散したり、顧客間でコミュニケーションしたりすることによって認知度アップを狙います。
トリプルメディアの活用法
トリプルメディアそれぞれの特徴や役割を活かして、マーケティング活動に活用することができます。まずは「ペイドメディア」で自社ブランドを広く認知させ、新規ユーザーを獲得します。次に、「オウンドメディア」に誘導し、自社の情報や魅力を発信して新規ユーザーを、ファンになるまで育てます。
「アーンドメディア」では、ユーザー同士で会話することで口コミを広め、認知をさらに拡大させることができます。
このように、PRしたい情報、商品、サービスがどのトリプルメディアに適しているか把握しながら、適切なアクションを取ることでブランド認知が高まります。
マーケティングにおいてはメディアの使い分けが重要
マーケティングを実践する上で、メディアの分類やそれぞれの役割を理解し、使い分けることが重要です。新たなサービスなどで認知度が低い場合はペイドメディア、すでに自社ファンがいるならアーンドメディア、ファンを長期的に育成したいならオウンドメディアなど、各メディアに応じた戦略を練る必要があります。
各メディアの相互作用でブランド認知が強化され、リピーター作りに貢献するような情報発信が可能となるでしょう。
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