日本政府観光局(JNTO)が発表した2024年年間の訪日外客統計(年間推計値)によると、2024年年間の訪日豪州人数は92万200人でした。
また観光庁のインバウンド消費動向調査によると、訪日豪州人旅行消費額は3,509億円となり、訪日客数、消費額ともに過去最高を記録しました。
本記事では、豪州市場のインバウンド動向について解説します。
訪日豪州人客数最新データ:年間92.0万人
日本政府観光局(JNTO)が発表した訪日外客統計によると、2024年の訪日豪州人数は92万200人でした。コロナ前の2019年比で48.0%増、前年比では50.1%増となり過去最高を記録しました。

訪日豪州人客は、冬季に訪日のピークを迎える傾向にあります。実際に2024年12月は、スクールホリデーや直行便数が2019年の水準を上回ったことなどが訪日需要を後押しした結果、単月として過去最高の訪日客数を記録しました。
訪日豪州人消費額最新データ:年間3,509億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査によると、2024年年間の訪日豪州人旅行消費額は3,509億円でした。コロナ前の2019年比で131.0%増、前年比68.0%増となり、2019年と2023年をともに大きく上回って過去最高となりました。

四半期別で見てみると、2024年は各期において2019年と2023年を上回っていることがわかります。特に、先述した訪日のピークである冬季が突出して増加しています。

1人当たりの消費額は38万2,311円
訪日豪州人客の消費額について、さらに詳しく見ていきましょう。2024年年間の訪日豪州人の1人あたり消費額は、38万2,311円でした。全市場の1人あたり平均消費額(22万7,242円)より15万円以上多くなり、英国に次いで2番目に高い金額となりました。
消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で16万3,474円。次いで飲食費が8万1,542円、買物代が5万7,271円、交通費が4万9,771円、娯楽等サービス費が3万214円でした。

訪日豪州人客は宿泊費が旅行支出の約40%を占めていることが特徴的で、全市場のうち英国に次いで2番目に高い金額となっています。
また娯楽等サービス費は、全市場の中で最も高くなりました。娯楽等サービス費に予算を割く傾向はコロナ前から続いており、引き続き「コト消費」への意欲が高くなっています。
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以上、豪州の最新インバウンドデータを解説しました。ほかにも訪日ラボでは、豪州のインバウンド動向や豪州人観光客の特徴などをまとめていますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:訪日外国人消費動向調査 / インバウンド消費動向調査
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