日本全国の魅力を世界に発信するインフルエンサー/クリエイターのチージー(@cheeserland)。インスタグラムのフォロワーは50万人を超えており、英語圏向けの訪日旅行情報に特化した投稿を10年以上続けています。
さらに、2024年1月からは株式会社mov(訪日ラボ運営会社)にジョイン。自治体や企業のインバウンド向け情報発信のサポートを強化してきました。
そんなチージーが今回、mov/訪日ラボ主催カンファレンス「THE INBOUND DAY」のインフルエンサー交流会に登場することが決定!
そこで本記事では、チージーが思う「日本の魅力」や、旅行者に刺さる情報発信のトレンド、さらに訪日旅行の投稿に込める想いなどについて聞いたインタビューをお届けします。
【mov/訪日ラボ主催「インフルエンサー交流会」開催決定!】
mov/訪日ラボが主催するカンファレンス「THE INBOUND DAY」懇親会内にて、「インフルエンサー交流会」を開催することが決定いたしました!
本記事でインタビューする「チージー」や、総フォロワー350万人超のインフルエンサー/動画クリエイター「ミスターヤバタン」など、10名超のインフルエンサーが参加。普段なかなか会えないインフルエンサーとも直接会って話せる貴重な機会となります!この機会にぜひお申し込みください。
※インフルエンサー交流会(懇親会)は抽選制となりますのでご了承ください
「日本の応援になるような投稿がしたい」訪日旅行情報に特化したインフルエンサー/クリエイターとしての活動
── では最初に、自己紹介をお願いします。
チージーと申します。出身はマレーシアで、シンガポール・マレーシアをはじめ全世界の英語圏の方に向けて、日本の旅行情報を発信しています。
20年前にブログを始めて、昔はブロガーでしたが、インスタが出てきてからインスタを運営しており、今年で12年目になります。
以前はライフスタイルなど色々発信していましたが、2014年あたりから初めて「インバウンド」の事業をいただいて、それからインバウンドに“一途”で発信しています(笑)
今は、インフルエンサーというよりクリエイターの方がふさわしいかも。日本の地域やブランドの魅力をショート動画というコンテンツに落とし込んで、私だけでなく地域やブランドの方々も利用できるように提供したりもしています。
── 元々、なぜ日本の観光について発信しようと思ったんですか?
日本の文化には中学生からずっと興味があって、日本語を独学で学んでいました。ブログやインスタでは、最初はファッション・アパレル関係の発信をしていたけど、初めてインバウンドのお仕事をもらったのが2014年。
それからどんどん需要が大きくなって、アパレルからインバウンドに変わっていきました。世界に日本の文化を広めたい、日本の応援になるような投稿がしたい、という気持ちが強いです。
日本には「まだ知られていない」魅力的な場所がたくさんある
── チージーさんは、日本全国の相当多くの場所に行ったことがあるんじゃないですか?
47都道府県、知らないうちに2周してましたね。最初は2019年までで1周して、そのあとコロナになり緊急事態宣言でほとんど無職みたいになってしまいましたけど(笑) 復活してからは、気づいたら2年間でもう一度47都道府県を仕事で回っていました。
── 47都道府県を2周はすごいですね。そんなチージーさんが思う日本の魅力や、「海外の人にもっと知られてほしい」日本の観光地があれば、ぜひ教えてください。
日本にはあまり知られてないけど素敵な場所がたくさんあるというのも魅力だと思う。簡単には行きづらい場所もあるけど、本当に行きたかったら気にしないはずです。
私の案件でも地方の自治体からの依頼が増えていて、たとえば13個もの離島にいったりとか。先日も京都に行ってきたけど、そのときもよく知られている観光地ではなく「まだ知られていない京都」を発信したりとか。
オーバーツーリズムもあって、いかに分散させるかが今の日本の課題ですよね。私が行くのは外国人が1人もいない場所もあったりする。そういう場所をうまく宣伝できたら…というのが最近のテーマです。
インスタ映えはもう古い!? 最新トレンドは「ストーリー性」のある投稿
── 最近投稿した中で、特に反響の大きかった投稿はどんな内容でしたか?
最近人気なのは「田舎体験」。畑で収穫したり、とにかく自然豊かな場所で、地元の人がどうやって生活しているかとか、そういうのが人気があります。「バエバエ」なものはもう古いかな…。
逆に3年前は、必ず「映えスポット」がないとダメだったんです。そのときはまだリール動画が流行ってなかったときで、どうしても静止画でアピールしないといけなかったから、華やかな写真が求められていたんです。
今はリールでストーリー(物語)を伝えるのが主流になってきてます。職人がものを作る動画とかそういうのが反響がよくて、今は映えなくてもキャッチーなものならバズる可能性が高いですね。
── 田舎が好きだったり、ストーリー性を重視するという考え方って、特に欧米圏で強いと思うんですが、最近はアジア圏でもそういう傾向なんですか?
増えてきた傾向はあると思います。欧米に多いアドベンチャーツーリズムとかバックパッカーとかとはちょっと違う目線だけど。どちらかというと「ウェルネス」に近いかな。
たとえばシンガポールでは現地に自然豊かな場所が少ないので、田舎は人気。でもお金がある方が比較的多いので、「田舎だけどラグジュアリー」など一定のクオリティを求めている方が多いです。
このあとも取材に行くけど、これもラグジュアリーがテーマです。貸切温泉つきの部屋で、「スロートラベル」を楽しむような感じ。
ほかにも、松坂の農泊で農業体験をやったりとか。「オーセンティック」な体験、 「知らなかった」「こういう体験できるんだ」ってなるようなものが人気です。
── 食に関しては、まだマニアックな食べ物が人気というわけじゃないんですね。
食はまだ「東京映え」な感じが人気ですね。シンプルよりはわかりやすく豪華なもの。
日本の食事は安く感じるから、1,000円だったらワンランクアップしようかなとか、せっかく来たから最高級なものにしようとか考えてる人が多いかも。
「人」にフォーカスして発信、あたたかみが伝わる投稿に
── 投稿するときは、どんなことを大切にしていますか?
田舎に行くと、地元の人とのふれあいがあるよね。優しそうだなとか、あたたかそうだなとか。人間味のあるストーリーがあったほうがよくて、なので自分の発信も「人」にフォーカスするようにしています。そうすると「おばあちゃんかわいい」みたいなコメントがあったり、反響がいいですね。
コメントを見ると、欧米の人はすごい褒める傾向にあると思います。日本のクラフトマンシップが素晴らしいとか、応援したくなりましたとか。
改めて、いい仕事だなと思います。日本の職人さんの宣伝もできるし、日本の良いところを知ってもらえるから。
インフルエンサー施策は「誰を選ぶか」が重要
── チージーさんには、訪日ラボ主催「THE INBOUND DAY」の懇親会に来ていただくことになりました。最後に「訪日ラボ」の読者や、「THE INBOUND DAY 2025」に来場される皆様へ、メッセージをお願いします!
インフルエンサーは、どういう人を選ぶのかがものすごく大事です。個々人のキャラも全然違うので。でも通常、インフルエンサーの仕事依頼は代理店経由で決まり、初めて会うのは案件が決まって取材に行くとき。先に会ってから決めるというパターンはなかなかないと思います。
今回、せっかくリアルで会える機会なので、交流することでその人の人間性がより深くわかるんじゃないかな。
インフルエンサーもそれぞれキャラが違って、話してみると実はシャイだったりとか、ギャップも楽しいと思う。実はこういうマニアの一面があるんです、とか。普段知らない一面を知ることができるいい機会だと思うので、ぜひ来てください!
インフルエンサーと直接話せる!mov/訪日ラボ主催「インフルエンサー交流会」開催のご案内
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訪日外国人観光客の数が急増する中、飲食店の現場では「インバウンド対応をしたいけれど、具体的に何をすればいいのかわからない」という声が数多く聞かれます。
そんな方にお届けしたいのが、中国人観光客にとって日本での飲食店探しに欠かせない存在となっている、中国最大級の生活情報プラットフォーム「大衆点評(たいしゅうてんぴょう)」の対策です。ユーザーの口コミや写真、メニュー情報の整備次第で、来店数に大きな差が生まれることも珍しくありません。
本セミナーでは、外食チェーン企業でインバウンド施策を担当していた経験を持つ、株式会社mov インバウンド支援事業本部 プランナーグループ マネージャー 金子が登壇。
大衆点評の基本的な仕組みや、飲食店が登録・情報整備を行うことのメリットをわかりやすくご紹介します。
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訪日ラボ主催「THE INBOUND DAY 2025」アーカイブ配信中!
訪日ラボを運営する株式会社movが8月5日に開催した、日本最大級のインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」のアーカイブ動画が公開中です。
アーカイブ配信では、元大阪府知事の橋下 徹氏と大阪観光局理事長の溝畑 宏氏による基調講演のほか、脳科学者の茂木 健一郎氏、日本文学研究者のロバート・キャンベル氏、アパグループ 社長兼CEOの元谷 一志氏などの貴重な講演の様子を一挙公開(一部を除く)。
参加できなかった方はもちろん、もう一度議論を見直したい方も、ぜひご覧ください。
【インバウンド情報まとめ 2025年9月前編】PayPayが中国「WeChat Pay」と連携 / 観光庁予算要求814億円、人手不足対策などの予算増 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に9月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→PayPayが中国「WeChat Pay」と連携 / 観光庁予算要求814億円、人手不足対策などの予算増 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年9月前編】
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