中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは?/ 10月の訪日外客数389.6万人、国別1位は韓国 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年11月後編】

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知っておきたい!インバウンドニュース

中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは?【観光庁長官会見】


観光庁の村田茂樹長官は11月18日、定例会見を実施。同日に発表された日本政府観光局JNTO)訪日外客統計のほか、中国による日本への渡航自粛要請についても所感を述べました。

中国の外務省は11月14日、文化観光部は16日に、自国民に対する日本への渡航自粛を要請する勧告を発表しました。この事態を受けて、各社報道では、中国人旅行者からの予約がキャンセルされるといった観光業への影響を懸念する状況も報じられています。

観光庁としての受け止めについて、長官は「現在、外交ルートで様々なやりとりが行われていると承知している」とした上で、中国人旅行者の訪日旅行に与える影響について「予断をもって述べることは差し控えたい」として明言を避け、「引き続き、中国からの訪日旅行者の動向を注視していく」と話しました。

今後の中国向けプロモーションについて変化があるのかを問われると、「諸般の事情を見極めながら、基本的には訪日プロモーション活動をはじめとした必要な取り組みを進めていく」として、中国側の措置を受けた施策の変更は現時点で予定していないと説明しました。

関連記事:中国の訪日自粛要請、観光庁長官の受け止めは?【観光庁長官会見】

2026年、“現実逃避”ではなく“自分らしさを実現する旅”が主流に


グローバル旅行アプリのスカイスキャナーは、2026年の旅行トレンド予測を発表しました。

スカイスキャナーは、旅行トレンドが「現実の生活を忘れるための旅」から「現実の生活とつながる旅」「自分らしさを実現する旅」にシフトしていると分析しました。具体的なトレンドとしては、以下の7つが挙げられています。

  1. 美容ツーリズム:地域の美容製品のショッピングなど
  2. ローカルツアー:コンビニエンスストアやスーパーマーケットにも注目
  3. 山間リトリート:スキー場だけでなく夏のシーズンも人気
  4. 読書リトリート:読書をしながらの休暇や、世界の美しい書店・図書館を巡る旅
  5. 家族旅行:複数世代で旅行を楽しむ人が増加
  6. 旅先マッチング:旅先で理想の相手と出会ったり、旅の途中で旅行仲間を見つける人も
  7. おこもりステイ:ホテルを旅行の主役として考える人が増加

また、2026年の旅行者の動向に関するデータも公表。84%の旅行者は「2026年の旅行回数について2025年と比較して同数または増加する予定」であることがわかり、旅行需要の拡大が続くことが示されました。

関連記事:2026年、“現実逃避”ではなく“自分らしさを実現する旅”が主流に:スカイスキャナーが旅行トレンド予測を発表

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ここに注目!インバウンド関連データ

10月の訪日外客数389.6万人、国別1位は韓国


日本政府観光局JNTO)は11月18日、2025年10月の訪日外客数推計値を発表しました。

10月の訪日外客数は389万6,300人で、前年同月比17.6%増を記録。また、9月の326万6,800人と比較すると約63万人増加しました。

国別では、韓国が前年同月比18.4%増の86万7,200人で、前月まで1位だった中国を抜き1位となりました。JNTO韓国市場の好調の背景として、清州~那覇間の新規就航、釜山~新千歳間、釜山~長崎間の増便をはじめとした航空座席数の増加、秋夕(チュソク)連休等の影響を挙げています。

続いて2位が中国、3位が台湾、4位が米国、5位が香港でした。

関連記事:【速報】10月の訪日外客数389.6万人、国別1位は韓国

インバウンドの神戸旅行、満足度は98% 神戸ビーフや港町の景色が人気


一般財団法人神戸観光局は10月31日、「神戸空港 インバウンド旅行者(出国者)動向調査結果」を発表。

同調査は、2025年4月に国際チャーター便が就航した神戸空港第2ターミナルで、出国するインバウンド旅行者を対象にアンケートを実施したものです。

調査結果によると、回答者のうち9割が観光・レジャー客で、個人旅行者が8割、団体ツアー客が2割という内訳でした。また神戸を含む2~3都市の周遊が多く、神戸旅行の満足度は98%(非常に満足:46%)と高く評価されています。

神戸の魅力としては「神戸ビーフ」(44%)、「海や港町の風景」(34%)、「ショッピング」(29%)などが挙げられた一方で、改善点として「夜の閉店時間延長(39%)」、「無料Wi-fiの接続環境」(22%)、「飲食店多言語対応」(22%)が挙げられています。

またチャーター便就航国別の傾向として、韓国は神戸を中心に滞在する「神戸拠点型」の旅行スタイルが中心である一方、台湾団体旅行の比率が高く、大阪と神戸を中心に旅行する傾向がみられました。中国は、神戸のほか大阪や京都など関西広域を周遊する傾向にありました。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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