国際航空運送協会(IATA)は9月30日、2026年8月の世界の航空旅客需要データを発表しました。
8月の総旅客需要(RPK)は前年同月比0.8%減となり、中東地域を除いた需要は同0.6%増でした。総供給量(ASK)は同0.3%増となりましたが、搭乗率は85.1%と前年同月から0.9ポイント低下しています。
*RPK(Revenue Passenger Kilometers):有償旅客キロ(有償旅客数×輸送距離)
*ASK(Available Seat Kilometers):有効座席キロ(総座席数×飛行距離)
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【国際線】中東は14.2%減 欧州~アジア間は2桁増
8月の国際線需要は前年同月比0.9%減となり、7月の減少率(同0.1%減)から減少幅は若干広がりました。中東を除いた国際線需要は同1.3%増と、プラス成長を維持しています。
地域別に見ると、アジア太平洋地域の航空会社は同0.1%減、北米は同1.7%減、中東は同14.2%減でした。一方、欧州は同2.1%増となっています。
なかでも、欧州~アジア路線は同12.2%増と、引き続き力強い伸びを見せています。このほか、アジア~北米路線の旅客数も2.5%増加しました。
そのほかの市場では、中南米とアフリカの航空会社がいずれも同6.7%増と、前年を上回っています。

【国内線】中国が夏の旅行需要で5.8%増 インドは7.5%減
8月の国内線需要は前年同月比0.5%減となりました。7月の成長率(同0.6%増)から再びマイナスに転じています。
市場別では、中国が同5.8%増、ブラジルが同4.3%増、オーストラリアが同2.3%増と伸長しました。とくに堅調な推移を見せた中国は、夏の旅行需要が下支えしたとされています。
一方で、米国は同2.9%減、日本は同2.0%減、インドは同7.5%減と前年を下回りました。

エネルギー価格上昇による旅行者の動きは今後数か月で明らかに
IATAのサステナビリティ担当 シニア・バイスプレジデント 兼 チーフエコノミストのマリー・オーウェンズ・トムセン氏は、8月の動向について、中東の航空会社の回復傾向が途切れたことによって世界需要が減少したと述べています。
また、同氏はエネルギー価格の上昇で購買力が下がった旅行者が旅行予算を見直すのか、地政学的な不安定さから旅行を控えるのかは、今後数か月で明らかになるとしました。10月の座席供給計画は前年同月比2.0%増で、慎重ながらも楽観的な見方を示しているとのことです。
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<参照>
国際航空運送協会(IATA):Air Passenger Demand Slips 0.8% in August
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