• 訪日インドネシア人の約66%が20代と30代
    • ハイシーズンは6月と12月、夏と冬が人気
    • 一般庶民にも手が届くようになった訪日旅行

インバウンドにおけるインドネシア市場の特徴とは

2019年の訪日インドネシア人は41万人を超え、2014年と比較すると約2.6倍に増加しています。2019年、訪日インドネシア人は一人あたり131,087円を訪日旅行時に使いました。2019年に訪日したインドネシア人を年齢・性別ごとに見てみると、男性は30代、女性は20代が大きな割合を占めています。また、訪日インドネシア人のインバウンド市場で特筆すべき点は「20代と30代が多くを占める」「ハイシーズンは6月と12月」「訪日旅行の一般化」の3つです。それぞれ詳しく解説していきます。

訪日インドネシア人インバウンド市場、3つの特徴を解説

1. 訪日インドネシア人の約66%が20代と30代

2019年の訪日インドネシア人は、全体のうち約66%が20代と30代で占められていました。中高年にとっては日本は遠い国という印象があるかもしれませんが、ジャカルタから東京まで約7時間半で往復できるようになった今、若年層を中心に日本旅行は人気を集めています。若年層は特に個人旅行で様々なアクティビティを組み込みつつ日本旅行を満喫する傾向があるため、これらの点を意識したインバウンド対策を行うことで効果的に訪日インドネシア人へのプロモーションが行えるでしょう。

2. ハイシーズンは6月と12月、夏と冬が人気

訪日インドネシア人数を月別に見てみると、2019年は12月に最も多くのインドネシア人が訪日しています。2019年12月の訪日インドネシア人は59,203人で、次に人気のあった6月の49,290人と合わせると2019年度訪日インドネシア人全体の約26%が6月と12月に集中していることが分かります。インドネシアは赤道付近に位置する国のため冬が無く、日本の雪や温泉などの冬を体験しに来るインドネシア人が多く存在するようです。また、6月は2017年頃より人気が高まっています。インバウンド対策をする場合、6月と12月に集中してインドネシア人向けのインバウンド対策を行うことが望ましいでしょう。

3. 一般庶民にも手が届くようになった訪日旅行

2019年の訪日インドネシア人は41万人を超え、6年連続で上昇を続けています。。これは以前より多くのインドネシア人が日本に来るようになったことを示しており、インドネシアは電通チームクールジャパン調査による親日度ランキング第8位の国ということもあり多くのインドネシア人が日本に親近感を持ち、特に若年層を中心に旅行に訪れています。市場は今後も拡大していく見込みがあるため、インドネシア人に向けたインバウンド関連のプロモーションなどは今後も積極的に行うべきだと言えるでしょう。

インドネシア人の特徴

インドネシア人の性格・国民性

インドネシア人の性格・国民性には、一般的に以下のような特徴があるといわれています。

  • 話好きである
  • インドネシア人は基本的に話好きです。コミュニケーションは挨拶から始めましょう。
  • 楽天的
  • インドネシア人は基本的にものごとを深くまで考えません。ユーモアがあり、元気な人が多いです。
  • 「大丈夫」が口癖
  • 「大丈夫」「たいしたことないよ」を表す「Tidak apa apa」という言葉はインドネシア人の間でよく使われる言葉です。インドネシア人には、問題があってもそこまで考え込まない傾向があります。
  • 時間にルーズである
  • インドネシア人は基本的にマイペースであり、時間をあまり守らない傾向にあります。

インドネシア人と接するうえで気を付けておきたいマナー

インドネシアには敬虔なイスラム教徒が多いため、インドネシア人と接するときにはイスラム教の慣習に沿った行動を心がけましょう。その他には、以下のようなことに気を付けましょう。

  • モスクなどイスラム系の寺院を訪れる際には、靴を脱ぎ露出の多い服装は控える
  • プライドを傷つける行為であるため、人前で怒らない
  • 不機嫌な様子を意味するため、両手を腰に当てるポーズは控える
  • 野蛮な行為と受け取られるため、食事の際には器を持ち上げない
  • 豚肉は宗教上基本的にNG
  • 食事の際はハラルフードを提供する

インドネシア人の親日度・日本語学習者数

電通「ジャパンブランド調査」によると、インドネシアは2019年時点で「親日度ランキング」全20か国のうち8位となっており、高い親日度を持っていることが分かります。(*1) 国際交流基金「海外日本語教育機関調査」によると、インドネシアには2018年時点で2,842校の日本語教育機関と5,668人の日本語講師が存在し、706,603人が日本語を学習しています。(*2)

<参照>

(*1)電通 チーム・クールジャパン「ジャパンブランド調査2019」 (*2)国際交流基金 2018年度海外日本語教育機関調査結果(速報値)

インドネシア人のスマホ事情:人気の機種やSNSは?

インドネシアはAndroidがiOSより人気で、約93%のシェアを持っています。AndroidスマートフォンのシェアがiPhoneを大幅に上回っている国のひとつです。インドネシアの平均月収は296.86米ドルとなっており、100米ドル程度から購入できる手頃なAndroidスマートフォンが人気のようです。スマートフォン使用率は60%となっており、他の東南アジア諸国と比較するとスマートフォンは普及していないようです。人気のSNSアプリはiOS・Android共にWhatsAppとFacebook Messengerがランクインしています。また、Androidで第3位にランクインしているUC Browserは、中国企業アリババ傘下のUC Web社が提供するスマホ向けブラウザです。

インドネシアのイベント・祝日カレンダー(2019年・2020年)

2019年2020年
元旦1月1日(水)1月1日(金)
春節(旧正月)1月25日(土)2月12日(金)
イスラ・ミラージュ(ムハンマド昇天祭)3月22日(日)3月11日(木)
ニュピ(サカ暦新年)3月25日(水)3月14日(日)
グッド・フライデー4月10日(金)4月2日(金)
勤労感謝の日5月1日(金)5月1日(土)
釈迦誕生日5月7日(木)5月26日(水)
キリスト昇天祭5月21日(木)5月13日(木)
ハリラヤ・プアサ(ラマダン明け)5月24日(日)5月13日(木)
ハリラヤ・プアサ(ラマダン明け)5月25日(月)5月14日(金)
パンチャシラの日(建国五原則の日)6月1日(月)6月1日(火)
イドゥル・アドハ(犠牲祭)7月31日(金)7月20日(火)
独立記念日8月17日(月)8月17日(火)
ムハッラム(イスラム暦新年)8月20日(木)8月10日(火)
マウリド(ムハンマド降誕祭)10月29日(木)10月19日(火)
クリスマス12月25日(金)12月25日(土)

インドネシアの歴史

7世紀ごろ、ヒンドゥー教や仏教を信仰する王国が栄え、ボロブドゥールや、ムンドットなど現在でも高い評価を受ける遺跡がこの時代に建造されました。同時期には、東南アジアでもっとも強大な王国であるスリウィジャヤ王国が栄え、以降600年にあたって隆盛を極めました。
その後、13世紀にはヒンドゥー王国であるマジャパイトが東ジャワで台頭。200年にわたってインドネシア全域とマレー半島の一部の統合し繁栄を極めました。また、13世紀にはイスラム教が流入しインドネシア各地にイスラム王国が乱立する状態になりました。
同時期には、ムスリム商人や中国商人がインドネシアにて交易を行っていましたが、次第にヨーロッパ諸国とのかかわりが強まっていきます。17世紀にはオランダがジャワ島のバタヴィアに本拠地を設け、植民地化に乗り出します。ジャワ戦争やパドリ戦争、アチェ戦争などオランダの植民地化に対して現地では反乱がおきますが、19世紀前半には強制栽培制度が開始されます。その後、数十年にあたってオランダの植民地支配は続きましたが、独立運動が活発化し始めます。インドネシア独立運動はスカルノを中心として進められ、第二次世界大戦後にインドネシア共和国が誕生しました。

インドネシア宗教観

インドネシア政府では、5つの宗教の信仰を認めています。イスラム教、プロテスタント、カトリック、ヒンドゥー教、仏教、儒教がそれにあたります。全てのインドネシア人は、パスポートやIDカードを発行する際に、いずれかの宗教の信仰を申告しなくてはなりません。無宗教であることはインドネシア人の間では、あまり良い印象を持たれません。そのため、インドネシアでは宗教は比較的生活に身近なものであるということが言えるでしょう。
インドネシアにおいて最も多くの信者を抱える宗教は、イスラム教です。人口の87.2%がイスラム教を信仰しています。プロテスタントは6.9%、カトリックは2.9%、ヒンドゥー教は1.7%を占めます。

<参照>

  • Indonesia Investments:Religion in Indonesia
  • Statistics Indonesia (Badan Pusat Statistik):Population Census 2010