これだけは知っておくべき訪日インドネシア人 3つのポイント

    • 訪日インドネシア人のハイシーズンは6月と12月、夏と冬が人気
    • ムスリム対応がカギ
    • 技能実習生の多さはインバウンドにも好影響

インドネシアに関連するインバウンド年表

1957年日本とインドネシア共和国の国交が樹立
2014年JNTOジャカルタ事務所が開設
2019年訪日インドネシア人数が史上最多となる41万人を達成

インドネシア基本データ

人口約2億6,766万人
面積約192万平方キロメートル
首都ジャカルタ
宗教イスラム教、キリスト教、ヒンズー教など
公用語インドネシア語
時差UTC+7(-2時間)
通貨インドネシア・ルピア
名目GDP約10,422億米ドル
経済成長率0.0502
一人当たりGDP約3,893米ドル
平均月収296.86米ドル
ビッグマック指数(経済力)2.41米ドル

(参照)THE WORLD BANK Population, total、United Nations National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)、外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary(After Tax)(Salaries And Financing)、The Economist The Big Mac index

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インドネシア市場の訪日旅行(インバウンド)データ

訪日外客数推移(2014年~2022年):訪日インドネシア人は何人来ているのか

コロナ前の2019年までは、訪日インドネシア人客数は増加傾向にあり、ピークとなった2019年には41万2,779人を記録しました。コロナ後の2022年は11万9,723人と、東南アジアからの訪日客の中では快調なペースで回復しています。

月別訪日外客数:訪日インドネシア人に人気なのは何月?

コロナ前の2019年までの傾向では、訪日インドネシア人が最も増加するのは12月でした。また、4月から6月にかけての時期も人気が高まっていました。一方で、夏季の訪日数は8月を中心に落ち込みをみせていました。

インバウンド消費額推移(2014年~2022年):インドネシア市場全体の規模は?

コロナ前、2014年から2018年にかけて訪日インドネシア人のインバウンド消費額は伸び続けていましたが、2019年には541億円と微減をみせました。直近3年間は、パンデミックの影響で大きな落ち込みをみせました。

一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2022年):訪日インドネシア人は1人いくら使う?

訪日インドネシア人の一人あたりインバウンド消費額は、コロナ前の2019年までの6年間は13万~14万円台の間を推移し、おおむね横ばいでした。コロナ明けの2022年には、旅行者層の変化に伴い19万2,142円へと大幅な増加をみせました。

旅行支出内訳:訪日インドネシア人には何を買い、消費している?

訪日インドネシア人の支出において、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で、6万5,240円でした。2番目に大きな割合を占めたのは買物代で、4万4,435円でした。支出全体に占める娯楽等サービス費の割合が低いことも特徴的です。

人気のお土産ものランキング:訪日インドネシア人は何をお土産に買っていく?

費目購入率購入者単価
1位菓子類63.5%8,222円
2位衣類47.4%14,031円
3位その他食料品・飲料・たばこ38.9%9,410円
4位靴・かばん・革製品37.4%17,827円
5位化粧品・香水28.3%11,168円
6位民芸品・伝統工芸品9.5%6,798円
7位医薬品9.3%9,252円
8位その他買物代7.3%12,423円

(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 2019年より

訪日インドネシア人に最も人気のある品目は「菓子類」で、一人あたり平均8,222円分購入されています。購入率順に並べると、「菓子類」を筆頭に、「衣類」「その他食料品・飲料・たばこ」「靴・かばん・革製品」「化粧品・香水」の順で続いています。

買い物場所ランキング:訪日インドネシア人はどこで買い物をしている?

買い物場所購入率
1位コンビニエンスストア65.7%
2位百貨店・デパート59%
3位空港の免税店52.2%

(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 2019年より

訪日インドネシア人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、65.7%が買い物をしました。続けて「百貨店・デパート(59%)」と「空港の免税店(52.2%)」がランキング上位に入っています。免税店を利用する傾向も大きいようです。

年齢・性別構成比:訪日インドネシア人で最も多い属性は?

訪日インドネシア人の53.9%が男性、46.1%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は30〜39歳で全体の17.4%を占め、女性で最も多い年齢層は30〜39歳で全体の18.2%を占めます。

滞在日数:訪日インドネシア人は何日間訪日旅行する?

訪日インドネシア人の滞在日数は、全体の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも7~13日間が最多です。1~2週間の滞在が全体の9割以上を占めることがわかります。

訪日経験:訪日インドネシア人は初訪日・リピーターどちらが多い?

2023年第1四半期の訪日インドネシア人は、初来日が42.0%、リピーターが58.0%でした。

旅行形態:訪日インドネシア人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?

訪日インドネシア人の旅行形態は、全目的の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも個別手配が最多です。しかしどちらの場合でも、団体ツアーの割合が他の国籍に比べ大きくなっており、団体旅行にも一定の需要があるといえます。

日本の観光情報の収集:訪日インドネシア人の訪日旅行の情報手段は?

訪日インドネシア人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「日本政府観光局ホームページ(32.6%)」でした。あわせて「SNS(Facebook/Twitter/微信等)(28.5%)」「動画サイト(YouTube/愛奇芸等)(25.0%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(71.6%)」でした。あわせて「飲食店(59.2%)」「観光施設(36.5%)」と続いています。

インドネシア市場のアウトバウンド(海外旅行)データ

インドネシア人の海外旅行者数の推移(2014年~2020年):インドネシア人の海外旅行需要は?

コロナ前の2019年までの6年間、インドネシア人の海外旅行者数は伸び続けており、ピークであった2019年には1,169万人を記録しました。しかし2020年にはパンデミックの影響を受け292万人まで激減しました。

インドネシアで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?

国名過去五年間で最多の外客数
1位マレーシア3,623,277人(2019年)
2位シンガポール3,110,626人(2019年)
3位サウジアラビア1,428,935人(2019年)
4位中国724,784人(2019年)
5位タイ710,494人(2019年)

(参照)日本政府観光局(JNTO) 訪日旅行データハンドブック 2022年より

インドネシア人に人気の海外旅行先は、マレーシア、シンガポール、サウジアラビア、中国、タイとなっています。マレーシア、シンガポール、タイは距離が近いため、交通費が安いことが人気の理由となっており、インドネシアからマレーシアには陸路で訪れることもできます。また、インドネシアは国民のほとんどがイスラム教徒であるため、メッカへ巡礼しにサウジアラビアに行くインドネシア人も多くいます。

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