これだけは知っておくべき訪日シンガポール人 3つのポイント

  • ここ5年で倍増の急成長市場 :2011年には約14万人だった訪日シンガポール人は、2016年には過去最多となる約36万人となり、東南アジアでも注目の市場
  • 訪日シンガポール人にとって「日本の冬」は最大の魅力 :5人に1人は12月に訪日
  • 高リピート率 :7割以上が訪日リピーター層。特に若い女性に訪日旅行は人気

シンガポールに関連するインバウンド年表

1966年日本とシンガポールが外交関係を樹立
2009年日本のファッションやアニメ、文化などを発信するためにジャパン・クリエイティブ・センター(JCC)が設立
2016年外交樹立50周年を記念し、シンガポール政府観光局日本支局(STB)と日本政府観光局(JNTO)が観光交流促進に関する協定を締結。「SJ50事業プラン」が開始
2016年JR東日本とJTBがシンガポールに「JAPAN RAIL CAFE」を開業。インバウンド需要開拓へ

シンガポール基本データ

人口約561万人(2016年)
面積約719平方キロメートル
首都シンガポール
宗教仏教,イスラム教,道教、キリスト教など
公用語英語,中国語,マレー語
時差-1時間・UTC+8
通貨シンガポール・ドル(1シンガポールドル=約83円)
名目GDP2,970億米ドル(2016年)
経済成長率2%(2016年)
1人あたりのGDP51,496米ドル
平均月収353,124円
物価ビッグマック=5.60シンガポール・ドル

(参照)外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary (After Tax) (Salaries And Financing)より

シンガポール市場の訪日旅行(インバウンド)データ

訪日外客数推移(2012年~2016年):訪日シンガポール人は何人来ているのか」

シンガポール市場の訪日旅行(インバウンド)データ

ここ5年間、訪日シンガポール人観光客数は順調に伸び続けており、2012年においては142,201人だった訪日シンガポール人観光客数は、2016年には倍以上となる361,807人を記録しています。 もっとも訪日シンガポール人観光客数が増えたのは、2014年から2015年の間で、前年比+35%の伸びを記録しています。

月別訪日外客数:訪日シンガポール人に人気なのは何月?

月別訪日外客数:訪日シンガポール人に人気なのは何月?

訪日シンガポール人のインバウンド市場において、ハイシーズンは12月であるとの見方ができます。2016年においては、全訪日シンガポール人のうち20%は12月に集中して訪日しました。シンガポール人にとって「日本の冬」は人気であり、年末のクリスマス及び年末年始の休暇を日本で過ごすシンガポール人は増えています。

インバウンド消費額推移(2012年~2016年):シンガポール市場全体の規模は?

インバウンド消費額推移(2012年~2016年):シンガポール市場全体の規模は?

インバウンド消費額は、ここ5年間で3倍以上に伸びています。5年連続でインバウンド消費額は伸び続けていますが、2015年から2016年にかけてはインバウンド消費額の伸びは鈍化しています。

一人当たりインバウンド消費額推移(2012年~2016年):訪日シンガポール人は1人いくら使う?

一人当たりインバウンド消費額推移(2012年~2016年):訪日シンガポール人は1人いくら使う?

一人当たりの旅行支出は、増減を繰り返しており、もっとも訪日シンガポール人観光客が旅行中にお金を使っていたのは2015年。ひとりあたり訪日旅行で187,383円を使っていました。直近の2016年には一人当たりの旅行支出は、163,210円まで再び落ち込みました。

旅行支出内訳:訪日シンガポール人は何を買い、消費している?

旅行支出内訳:訪日シンガポール人は何を買い、消費している?

2016年に訪日したシンガポール人観光客の旅行支出の内訳を見てみると、もっとも大きな割合を占めたのは宿泊料金でした。宿泊料金は、全体の35.8%を占めています。2016年に訪日シンガポール人観光客は一人当たり平均163,210円を使っているので、約58,429円を宿泊費にあてた計算になります。 次に多かった支出項目はショッピング費用。2016年の訪日シンガポール人観光客は、全体の24.8%、40,476円をショッピングに使いました。

人気のお土産ものランキング:訪日シンガポール人は何をお土産に買っていく?

費目購入率購入者単価
1位菓子類64.7%9,791円
2位その他食料品・飲料・酒・たばこ58.5%11,855円
3位服(和服以外)・かばん・靴42.2%24,472円
4位医薬品・健康グッズ・トイレタリー30.9%8,152円
5位化粧品・香水26.5%23,002円
6位和服(着物)・民芸14.4%13,544円
7位マンガ・アニメ・キャラクター関連商品10.7%14,260円
8位書籍・絵葉書・CD・DVD10.4%4,877円

(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 平成28年より

訪日シンガポール人観光客にもっとも人気だったのは「菓子類」でした。64.7%の訪日シンガポール人観光客がお菓子を購入し、一人当たり9,791円をお菓子に使いました。2位は「その他食料品・飲料・酒・たばこ」となっており、購入率は58.5%。一人当たり11,855円を使いました。トップ2は飲食に関わるものです。 その他に特筆するべき点としては、衣類・化粧水・香水の購入率及び購入者単価が高いという点。「服(和服以外)・かばん・靴」を訪日旅行時に購入したシンガポール人観光客は全体のうち42.2%にあたり、一人当たり24,472円を支出しました。加えて、30.7%が満足したと回答しており、「服(和服以外)・かばん・靴」は、満足度も最も高い費目になりました。「化粧品・香水」は購入率こそ多少下がるものの(26.5%)、購入者単価は23,002円と比較的高くなっています。

買い物場所ランキング:訪日シンガポール人はどこで買い物をしている?

買い物場所購入率
1位百貨店・デパート66.0%
2位空港の免税店61.7%
3位コンビニエンスストア61.1%

(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 平成28年より

訪日シンガポール人観光客が買い物をした場所として、特に回答数が多かった上位3つの選択肢をまとめたものが上記の表です。買い物時にもっとも使われた場所は「百貨店・デパート(全体の66%が同選択肢を回答)」でした。その後は、「空港の免税店(61.7%)」「コンビニ(61.1%)」と続きます。

年齢・性別構成比:訪日シンガポール人で最も多い属性は?

年齢・性別構成比:訪日シンガポール人で最も多い属性は?

2016年に訪日したシンガポール人のうち52.8%が男性、47.2%が女性でした。男性からも女性からも訪日旅行は人気のアクティビティになっていることが把握できます。 性年代別に訪日客層を確認すると、全体で最も多かった属性は20歳から29歳の女性。全体の15.1%を占めています。訪日旅行は若いシンガポール人女性に人気となっているようです。次に多かったのは40歳から49歳の男性。全体の14.8%を占めます。

滞在日数:訪日シンガポール人は何日間訪日旅行する?

滞在日数:訪日シンガポール人は何日間訪日旅行する?

観光庁の「平成28年 訪日外国人消費動向調査」によると、訪日シンガポール人の平均泊数は8.0泊となっており、観光目的の場合、7日から90日間、日本に滞在するシンガポール人が多いことがわかります(75.9%が7日から90日間日本に滞在)。 ただ、ビジネス目的となると4日から6日間の滞在が49.6%ともっとも多くなっている点にも留意するべきです。

訪日経験:訪日シンガポール人は初訪日・リピーターどちらが多い?

訪日経験:訪日シンガポール人は初訪日・リピーターどちらが多い?

2016年の訪日シンガポール人観光客のうち72.5%はリピータ層であり、訪日旅行を2回以上経験しています。この数字は、観光庁の訪日外国人消費動向調査において調査対象になっている20か国のうち、3番目に大きい数字です。

旅行形態:訪日シンガポール人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?

旅行形態:訪日シンガポール人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?

訪日旅行時の旅行形態としては、シンガポール人は、目的にかかわらず個別手配にて訪日する場合がほとんどです。訪日したシンガポール人を集客する際には、団体観光客ではなく、FITをターゲットにするのが無難です。

日本の観光情報の収集:訪日シンガポール人の訪日旅行の情報手段は?

日本の観光情報の収集:訪日シンガポール人の訪日旅行の情報手段は?

旅マエに観光情報を収集する際、もっとも役に立ったとされるのは「日本政府観光当局(JNTO)のホームページ」でした。また、「TripAdvisorのような口コミサイト(23.1%)」、「個人のブログ(21.1%)」も人気の選択肢でした。上位3つはすべてウェブ上のものであるという点にも留意するべきでしょう。 旅ナカの情報収集に関しては、スマートフォンが圧倒的に人気の模様(67.8%のシンガポール人観光客が回答)。他のデバイスとしてはパソコンも人気であり、全体の21.7%が旅ナカにパソコンを使って観光情報を集めています。一方、旅ナカの情報収集に関しては、「案内所」も頻繁に使われている模様。

シンガポール市場のアウトバウンド(海外旅行)データ

シンガポール人の海外旅行者数の推移(2012年〜2016年):シンガポール人の海外旅行需要は?

シンガポール人の海外旅行者数の推移(2012年〜2016年):シンガポール人の海外旅行需要は?

ここ5年間連続で海外旅行者数は伸びているため、シンガポールにおけるアウトバウンド市場は好調であるとの見方ができます。 特に昨年の2016年にはここ5年間で最多となる947万人が海外に旅行しました。

シンガポールで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?

国名過去五年間で最多の外客数
1位マレーシア13,932,967人(2014年)
2位インドネシア1,624,058人(2015年)
3位タイ1,074,755人(2015年)
4位中国1,062,993人(2011年)
5位香港585,727人(2011年)

(参照)JNTO 訪日旅行データ ハンドブック 世界20市場 2017年

シンガポール人の間の人気の観光地として、上位にランクインするのは同じ東南アジアに属するマレーシア・インドネシア・タイとなっています。特にマレーシアには過去5年間で最多となる13,932,967人のシンガポール人観光客が訪れました。4位、5位には東アジア圏である中国・香港がランクインしました。現時点でシンガポール人にとって日本は8番目に人気の観光地となっています。