• ハイシーズンは8月に! イタリア人を狙うなら春ごろから情報発信を始めよう
  • 初訪日率は全国籍中2位 :65%が初訪日という結果に 課題はリピーターの育成か
出典:観光庁 平成28年 訪日外国人消費動向調査

インバウンドにおけるイタリア市場の特徴とは

2016年の訪日イタリア人観光客数は 12万人 を記録し、過去最高となりました。2016年、訪日イタリア人は一人当たり 198,000円 を訪日旅行時に使いました。また、2016年のインバウンド消費額は過去最高となる236億円を記録。数字こそ他国に比べると見劣りしますが、順調に訪日イタリア人市場は成長しています。

また、訪日イタリア人のインバウンド市場で、知っておくべきポイントは 「8月に急激に訪日客数が増える点」「初訪日が全体の65%を占める点」 の2つです。それぞれ詳しく解説していきます。

訪日イタリア人のインバウンド市場の2つの特徴を解説

①8月に訪日客数が急増!イタリア人を狙うのであれば8月に向けて情報発信を

訪日イタリア人のインバウンド市場における ハイシーズンは8月 となっており、この月に訪日イタリア人観光客は急激に増加します。一方、全国籍平均の場合、8月は訪日外国人観光客数はわずかに減少する傾向があります。訪日外国人観光客数が減少する時期に、ハイシーズンを迎える訪日イタリア人市場は、日本のインバウンド市場にとって魅力的なターゲットといえるでしょう。

②2016年の訪日イタリア人の65%が初訪日!リピーター育成が課題か

また、2016年に訪日したイタリア人のうち、 約65%が初訪日 でした。訪日イタリア人観光客数は他のヨーロッパ出身の訪日外国人観光客数と比べると少なく、イタリア人にとって、日本は人気の観光地であるとは言えません。その影響からか、2016年に訪日したイタリア人のほとんどは初めての訪日となりました。ただ、ここ数年、順調に観光客数が増えているので、全体の約6割を超える「初訪日層」をいかに「訪日リピーター」として育成していけるかが、今後の日本のインバウンド市場の課題といえるでしょう。

イタリア人の特徴

イタリア人の性格・国民性

イタリア人の性格・国民性には、一般的に以下のような特徴があるといわれています。

  • 陽気で明るくマイペース
  • 「容器で明るいイタリア人」といった一種のステレオタイプは、多くのイタリア人の性格に当てはまるものです。将来のことを深く考えすぎたりせず、日々の暮らしを思い切り楽しみ、自分なりの人生を謳歌するマイペースさタフさをイタリア人は兼ね備えています。
  • 職人気質
  • 仕事や趣味、恋愛など自分が愛したものに対する精神の打ち込みようは桁外れです。その証拠として、イタリアには歴史的に有名な数々の画家・彫刻家・詩人が生まれています。現代でも、世界的に有名なブランドの多くはイタリアがルーツとなっているものが数多くあります。
  • 話好き
  • イタリア人は一般的に話好きといわれています。共通の話題や関心ごとがあれば会話は止むところを知らず、延々と話し続けます。

<参照>

  • 草思社出版:片野優須貝典子著「こんなに違うヨーロッパ各国気質 32か国・国民性診断」

イタリア人と接するうえで気を付けておきたいマナー

イタリア人と接する場合には、以下のポイントに注意しましょう。

  • 失礼にあたるためソファーに足を乗せない
  • ドアを開けて先に女性を入れるなど、レディーファーストを心がける
  • 不快感を与えるため、鼻をすすらない
  • 食事の際は、食器に口を付けない

<参照>

  • 明石書店出版:村上義和「イタリアを知るための62章」

イタリア人の親日度・日本語学習者数

イタリアには、2015年時点で193人の日本語講師、51の日本語教育機関が存在しています。学習者は2015年時点で7,031人です。

<参照>

  • 国際交流基金:日本語教育の実施状況 イタリア(2016年度)

イタリア人のスマホ事情:人気の機種やSNSは?

イタリア人のスマホ事情:人気の機種やSNSは?

イタリアでもっとも使われているOSはAndroidです。全体の70%がAndroidを使用しています。iOSが占める割合は、26%にとどまります。 イタリアで人気のSNSとして1位にランクインしたWhatsApp Messengerは、日本でいうLINEのような主要メッセージアプリです。欧米を中心とした世界中で多くのユーザーを獲得しています。その他はInstagram、Facebook関連のアプリも人気です。Android上で人気となっているmusical.lyは世界最大級のクリエイティブプラットフォームとも呼ばれます。動画を制作・編集・加工できるアプリで作成した動画は各種SNSを通じて世界中で発信することができます。

イタリアのイベント・祝日カレンダー(2017年・2018年)

2017年2018年
元旦1月1日(日)1月1日(月)
御公現の祝日1月6日(金)1月6日(土)
復活祭4月16日(日)4月1日(日)
復活祭の翌日の月曜4月17日(月)4月2日(月)
イタリア解放記念日4月25日(火)4月25日(水)
メーデー5月1日(月)5月1日(火)
共和国建国記念日6月2日(金)6月2日(土)
聖母被昇天祭8月15日(火)8月15日(水)
諸聖人の日11月1日(水)11月1日(木)
聖母無原罪の御宿りの日12月8日(金)12月8日(土)
クリスマス12月25日(月)12月25日(火)
聖ステファノの日12月26日(火)12月26日(水)
元旦1月1日(日)1月1日(月)
御公現の祝日1月6日(金)1月6日(土)
復活祭4月16日(日)4月1日(日)
復活祭の翌日の月曜4月17日(月)4月2日(月)
イタリア解放記念日4月25日(火)4月25日(水)
メーデー5月1日(月)5月1日(火)
共和国建国記念日6月2日(金)6月2日(土)

イタリアの歴史

14世紀から16世紀まで分裂状態にあったイタリアでは、同時期にルネサンスが展開され、現在まで残る多くの優れた建築物や絵画・彫刻などが生まれました。その後、神聖ローマ帝国(現在のドイツ)とフランスがイタリアを舞台にして行ったイタリア戦争によって、ルネサンスは終焉を迎えますが、それと同時にイタリアに国民意識を芽生えさせました。その後、イタリアはスペインの領土の一部となり、スペインが主導した大航海時代により経済の中心はヨーロッパから大西洋側に移行。地中海貿易によって支えられていたイタリアの経済基盤は大きなダメージを受けます。 スペインによる支配は結局17世紀まで続きますが、スペイン継承戦争の講和条約であるユトレヒト条約を契機としてサルディーニャ王国が誕生。同国を中心としてイタリア統一が進められました。 ナポレオン時代には一時的にフランスに支配されますが、ナポレオンの敗北後、マッツィーニらが組織した青年イタリアがイタリア統一運動(リソルジメント)を始めます。結果、1861年にイタリア王国が誕生し、やっと現在のイタリアが形つくられます。19世紀末には、ヨーロッパ各国の帝国主義の流れに乗じ、イタリアでも植民地をいくつか獲得。第一次世界大戦では一応戦勝国側につきますが、戦後の講和条約であるヴェルサイユ条約を根幹としたヴェルサイユ体制では、領土拡張が認められなかったことからイタリア国内で不満が高まります。結果、ムッソリーニの率いるファシスト党が1922年に政権を獲得し、第二次世界大戦に突入していきます。 日独伊三国防共協定を結び、第二次世界大戦を迎えますが、戦況は思わしくなく、1943年7月9日の連合軍のシチリア上陸をもって無条件降伏を決めます。戦後1946年には王政が廃止され、現在のイタリアが形作られました。

<参照>

  • 明石書店出版:浜本隆志・高橋憲「ドイツを知るための62章」

イタリア宗教観

キリスト教国家であるイタリアにおいても近年、宗教が多様化しつつあります。1984年のラテラーノ条約の改定により、カトリック教は、国教としての地位を失いましたが、未だにイタリア人の9割以上が洗礼を受けたカトリック教徒であるといわれています。 一方、近年では移民の増加により、カトリック以外の宗教を信仰する人がイタリア国内で増えているのみ事実です。移民の中でもっとも信徒数が多いのはイスラム教であり、136万人にのぼります。また、イタリアへの移民の中でもっとも数が多いルーマニア人の間では正教徒が多く、129万人の正教徒がイタリアに移住しています。また、仏教徒も年々増えてきており、現在では20万人以上の仏教徒がイタリアにいるとされています。 しかし、先述の通り、イタリアにおいて大部分を占めるのはキリスト教徒であるという点には留意しておくべきでしょう。

<参照>

  • 明石書店出版:村上義和「イタリアを知るための62章」
  • CENSUR:2012年統計