これだけは知っておくべき訪日イタリア人 2つのポイント

  • ハイシーズンは8月に! イタリア人を狙うなら春ごろから情報発信を始めよう
  • 初訪日率は全国籍中2位 :65%が初訪日という結果に 課題はリピーターの育成か

イタリアに関連するインバウンド年表

1866年日本とイタリアが国交関係をスタート
2015年訪日イタリア人観光客が10万人を突破
2016年訪日イタリア人観光客数が史上最多となる12万人に
2017年JNTOローマ事務所が開設

イタリア基本データ

人口約6,070万人(2016年)
面積30.1万平方キロメートル
首都ローマ
宗教キリスト教
公用語イタリア語
時差-8時間・UTC+1
通貨ユーロ(1ユーロ =約133円)
名目GDP1兆8,158億ドル(2015年)
経済成長率3.2%(2016年)
1人あたりのGDP29,867米ドル(2016年)
平均月収200,608円
物価ビッグマック=4.20ユーロ

(参照)外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary (After Tax) (Salaries And Financing)より

イタリア市場の訪日旅行(インバウンド)データ

訪日外客数推移(2012年~2016年):訪日イタリア人は何人来ているのか」

イタリア市場の訪日旅行(インバウンド)データ

ここ5年間、訪日イタリア人観光客数は順調に増え続けています。 2012年においては51,801人と東南アジア規模の訪日客数にとどまっていたイタリア人インバウンド市場は、2016年には約2倍以上にあたる119,251人にまで成長しています。

月別訪日外客数:訪日イタリア人に人気なのは何月?

月別訪日外客数:訪日イタリア人に人気なのは何月?

訪日イタリア人を集客・誘致する際には、8月を起点としてプロモーションをかけていくべきです。 他のヨーロッパ諸国では訪日客数が急増する月はいくつかあります。一方、上記グラフでも明確な通り、イタリア人のインバウンド市場においては、8月に突出して訪日客数が増えています。 特にここ数年においては、この傾向はより強いものになっており、イタリア人のインバウンド市場にとってキーポイントとなる月になってきそうです。

インバウンド消費額推移(2012年~2016年):イタリア市場全体の規模は?

インバウンド消費額推移(2012年~2016年):イタリア市場全体の規模は?

訪日イタリア人のインバウンド消費額は2014年には209億円、2016年には236億円でした。直近2年間でインバウンド消費額は微増を記録しています。 *観光庁により、訪日イタリア人のインバウンド消費額が算出され出したのは、ここ2年であるため、グラフでは2015年と2016年の数値のみ紹介しています。

一人当たりインバウンド消費額推移(2012年~2016年):訪日イタリア人は1人いくら使う?

一人当たりインバウンド消費額推移(2012年~2016年):訪日イタリア人は1人いくら使う?

2015年に202,077円であった訪日イタリア人ひとりあたりにおけるインバウンド消費額は、2016年にはわずかに減少しました。客数の伸びとは反比例して一人当たりの旅行支出は減少傾向にある模様です。 *観光庁により、訪日イタリア人のひとりあたりのインバウンド消費額が算出され出したのは、ここ2年であるため、グラフでは2015年と2016年の数値のみ紹介しています。

旅行支出内訳:訪日イタリア人は何を買い、消費している?

旅行支出内訳:訪日イタリア人は何を買い、消費している?

訪日イタリア人が、訪日旅行中に使ったお金のうち、もっとも大きな割合を占めたのは宿泊費用でした。宿泊費用は、全体の39.7%を占めています。訪日イタリア人は滞在環境に重きを置いていることが伺えます。 ヨーロッパ諸国の出身の訪日外国人は、アジア圏出身の訪日外国人とは違い、ショッピング費を抑えて、その分が宿泊費や飲食費、娯楽・サービス費に回す傾向があります。イタリア市場においてもアジア圏の平均と比べるとショッピング費に回す支出は小さくなっているので、上記のような傾向が見られるといえるでしょう。

人気のお土産ものランキング:訪日イタリア人は何をお土産に買っていく?

費目購入率購入者単価
1位その他食料品・飲料・酒・たばこ56.4%10,027円
2位菓子類41.1%4,694円
3位和服(着物)・民芸品34.6%11,709円
4位マンガ・アニメ・キャラクター関連商品22.4%8,796円
5位書籍・絵葉書・CD・DVD21%5,461円
6位服(和服以外)・かばん・靴19.4%18,090円
7位その他買い物代16.5%14,244円
8位化粧品・香水11.8%9,426円

(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 平成28年より

飲食類は多くの訪日イタリア人が購入しています。購入率トップ2は、どちらも飲食に関係するものです。訪日イタリア人のショッピング動向に関して特筆するべき点は、「和服(着物)・民芸品」「書籍・絵葉書・CD・DVD」「マンガ・アニメ・キャラクター関連商品」など、日本の文化やアートに関するものの購入比率が高くなっている点が挙げられます。2016年に日本を訪れたフランス人のうち、20%から35%が上記の費目を購入しています。「和服(着物)・民芸品」に関しては28.7%の訪日イタリア人が「大変満足した」と回答しました。

買い物場所ランキング:訪日イタリア人はどこで買い物をしている?

買い物場所購入率
1位観光地の土産店52.3%
2位スーパーマーケット46.3%
3位百貨店・デパート44.4%

(参照)観光庁 訪日外国人消費動向調査 平成28年より

訪日イタリア人の間で、もっとも人気のショッピングスポットとなったのは「観光地の土産店」でした。同回答がトップ3にランクインするのは珍しいことです。他国同様「スーパーマーケット」「百貨店・デパート」も人気の買い物スポットとなっています。

年齢・性別構成比:訪日イタリア人で最も多い属性は?

年齢・性別構成比:訪日イタリア人で最も多い属性は?

2016年に訪日したイタリア人のうち69.2%は男性、30.8%は女性でした。男性が占める割合は女性が占める割合を大きく上回っています。 性年代別にみてみると、20歳~49歳の男性がボリュームゾーンとなっており、訪日イタリア人向けにインバウンド対策を行う際は、重点的なターゲットとなってくるでしょう。

滞在日数:訪日イタリア人は何日間訪日旅行する?

滞在日数:訪日イタリア人は何日間訪日旅行する?

観光庁の「平成28年 訪日外国人消費動向調査」によると、訪日イタリア人の平均泊数は12.8泊です。観光目的の場合、7日から90日間、日本に滞在するイタリア人が多いことがグラフより把握できます。(91.8%が7日から90日間日本に滞在)

訪日経験:訪日イタリア人は初訪日・リピーターどちらが多い?

訪日経験:訪日イタリア人は初訪日・リピーターどちらが多い?

2016年に訪日旅行をしたイタリア人のうち、65.3%は初訪日でした。リピーター層は全体の34.7%を占めています。 訪日イタリア人のインバウンド市場に関しては、他ヨーロッパ諸国と比較するとリピーターはそこまで多くはないので、ターゲットを絞る際には注意が必要です。

旅行形態:訪日イタリア人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?

旅行形態:訪日イタリア人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?

イタリア人が訪日する場合、個別手配にて訪日する割合は80.9%となっており、団体ツアーもしくは個人旅行パッケージを使う割合よりも多い結果になりました。 一方、観光が目的になると個別手配(≒FIT)が占める割合は低下し、団体旅行が占める割合は22.7%まで上昇します。ただ他国と比べると団体旅行の占める割合は低いため、基本的に個人旅行にて訪日する人が多いという点に留意するべきでしょう。ビジネス目的の訪日時は、他国籍の訪日客と同様にほとんどが個別手配にて訪日する傾向にあります。

日本の観光情報の収集:訪日イタリア人の訪日旅行の情報手段は?

日本の観光情報の収集:訪日イタリア人の訪日旅行の情報手段は?

訪日イタリア人の間で、もっとも役に立ったと答えた人が多かったのが「旅行ガイドブック」でした。約36%の訪日イタリア人が同選択肢を回答しており、イタリア人の間では、旅行先の情報を得る際、比較的ガイドブックを参照する傾向が強いことかがわかります。また、TripAdvisorなどをウェブ上のサイトを経由した口コミ情報は訪日イタリア人の意思決定に大きな影響を与えていることがわかります。 旅ナカでは、スマートフォンがもっとも役に立った情報源であったようです。また、PCを通じた情報源がトップ3にランクインしており、一定数の訪日イタリア人は訪日旅行中もPCを携帯して情報を入手していることが把握できます。加えて、「観光案内所」も多くのイタリア人にとって役に立った情報源であったようです。

イタリア市場のアウトバウンド(海外旅行)データ

イタリア人の海外旅行者数の推移(2012年〜2016年):イタリア人の海外旅行需要は?

イタリア人の海外旅行者数の推移(2012年〜2016年):イタリア人の海外旅行需要は?

2012年から2015年までの間、海外旅行をするイタリア人は増減を繰り返しています。ピークとなったのは2015年。2,904万人のイタリア人が海外に旅行しました。 *正確な数値が公開されている年の海外旅行客数のみを紹介しています。

イタリアで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?

国名過去五年間で最多の外客数
1位フランス7,594,272人(2015年)
2位ドイツ3,932,147人(2015年)
3位イギリス1,794,000人(2015年)
4位スペイン1,714,833人(2015年)
5位ギリシャ1,355,327人(2015年)

(参照)JNTO 訪日旅行データ ハンドブック 世界20市場 2017年

イタリア人は、主に同じヨーロッパ諸国に海外旅行する人が多いようです。人気観光地ランキングのトップ5はすべてヨーロッパ諸国が占めています。特にフランスには2015年、750万人ものイタリア人が訪れました。 地理的近さも要因の近さとして挙げられますが、文化的にも似ており、同じ通貨を使っているEU諸国はイタリア人にとって手軽に旅行できる場所となっている模様です。 日本は、イタリア人にとって35番目に人気の観光地です。近年の訪日イタリア人観光客の増加を加味すると、日本のランキングはこの先上がっていくかもしれません。