マスツーリズムとは、第2次世界大戦後の経済発展によって従来富裕層が主体であった観光・旅行が、幅広く大衆にまで拡大した観光行動を指します。

マスツーリズムは世界では第二次世界大戦後、日本では1970年代の高度経済成長期以降、パッケージツアーを中心として盛んになりました。

1950年代に米国で現れた後欧州に広まり、1969年からはジャンボジェット機の定期空港路線化による輸送力の向上や高速化、大型ホテル・旅館など宿泊施設の開業による宿泊受入数の拡大などによってマスツーリズムがさらに拡大していきました。

マスツーリズムの起源には実業家トーマス・クック(英)による旅行業の創設によって、観光の大衆化が創出されたといわれています。

一方でマスツーリズムを通じて多くの観光地で経済的な恩恵を受けたものの、環境汚染や自然破壊など観光客増加によるオーバーツーリズムを抱える観光地も少なくありません。

マスツーリズムの普及で環境保護の必要性が叫ばれ始めたことで、「エコツーリズム」が1980年代後半から提唱され始めました。

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