テーマパーク・観光施設はどうやってfliggyをインバウンドに活用すべきなのか？
Fliggy（フリギー）とは、中国のIT大手アリババグループが展開するオンライン旅行サービスプラットフォームです。
中国国内外の航空券、鉄道チケット、宿泊施設、レストラン、レンタカー、パッケージツアー、地元アトラクションなど旅行に関する包括的な予約サービスを提供しており、60万軒以上の宿泊施設と8,000軒以上の観光施設、400社以上の航空・チケット販売代理店と提携しています。
Fliggyは2014年に前身のサービスが開始され、2016年に現在のFliggyに名称変更がなされました。 現在、利用者数は中国人約2.7億人にのぼり、訪日外国人旅行客数トップの中国人にとって非常に重要なツールであるといえます。 Fliggyは、テーマパーク・観光施設におけるインバウンド対策にも活用できます。
テーマパーク・観光施設では、どうやってFliggyをインバウンドに活用すべきなのでしょうか？ 以下では、テーマパーク・観光施設でFliggyを活用した事例を紹介いたします。
Googleマップによる集客、うまく活用できていますか？
Googleマップでの集客ツール「口コミコム」を詳しく見る >フランス「ベルサイユ宮殿」のfliggy活用事例
▲ヨーロッパへのバーチャル旅行：アリババニュース
フランスの「ベルサイユ宮殿」は新型コロナウイルスの影響を受けた閉館中に、アリババ傘下の旅行サービス「Fliggy」と連携し、タオバオライブの公式チャンネルを通じてバーチャル旅行を開催しました。
世界5大宮殿の一つにも数えられ圧倒的な知名度を誇るが故か、ライブではネットユーザーの「貸し切り」状態となり、ライブ配信開始後、たったの５分で１万人の視聴者が殺到し、10万人が「いいね！」を寄せたということです。 ライブ配信中はインフルエンサーと現地の関係者が、ご当地の文化や歴史などの見所を紹介することで、視聴者への観光Tipsを共有しました。
また複数の観光局と連携したこのオンラインツアーに参加することで、視聴者はセルビアのベオグラード、フィンランドのヌークシオ国立公園、ドイツのメッツィンゲン、そして、イギリスの歴史ある町カランダーを観光できたということです。 海外の観光局と連携した有名観光地でのイベント開催は、コロナ禍で渡航制限が課される昨今、手軽に旅行した気分になれ観光客の満足度向上に一役買うものと思われます。
「東京ディズニーリゾート」のfliggy活用事例
▲東京ディズニーリゾート旗艦店：fliggy公式サイトより
東京ディズニーリゾートは2019年10月31日より、Fliggy上に東京ディズニーリゾートの旗艦店を開設しています。
Fliggy上の東京ディズニーリゾートの旗艦店より中国の旅行者は、東京ディズニーランドと東京ディズニーシー両パークのチケットをオンライン上で購入することを可能としました。 アリババジャパンのニュースリリースによると、チケット代金はモバイル決済サービスの「アリペイ（Alipay）」を通じて前払いされます。さらに、予約確認画面のQRコードをそのまま入場時にかざすだけで入園可能ということです。 これにより、中国の旅行者はチケット販売窓口に並ばずに、東京ディズニーリゾートへのスムーズな入場、観光を可能としています。
日本政府観光局の訪日外国人数の累計は3,188万2,000人で、国別でみると中国が最多の959万4,300人となっています。 中国人の利用が多数を占めるFliggy上での掲載は、今後の2025年の大阪万博も含め、多くの訪日中国人による日本国内への訪問が期待されます。
「東京ディズニーリゾート」のfliggy活用事例
▲キッズプラザ大阪：fliggy公式サイトより
キッズプラザ大阪は、家族で楽しく遊び、学んだりとだれでも参加可能な体験型のチルドレンズミュージアムで、「遊んで学べるこどものための博物館」として1997年7月より開館しています。 同施設はたくさんのコーナーを用意しており、各フロアを「どんなもん階」「つくろう階」「あそぼう階」「やってみる階」に分け、様々な体験、学びを子供に提供する場となっています。
また、完全屋内施設ということもあり事故の危険性や不審者との接点も少ないといえ、館内の設備や展示物に子供が怪我をしないような工夫がなされているため、保護者は安心して子供を遊ばせられる環境といえそうです。
Fliggy上では4.5/5のスコア（2021年9月時点）を獲得しており、高い評価を受けているといえるでしょう。 公式HPによると開館以来、近畿2府4県を中心に全国各地から毎年40万人を超す客数を記録しているということです。
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