訪日香港人観光客は、観光客の伸び率としては訪日タイ人観光客に次いで2位で、急激に増加しています。とにかくリピーターが多いのが香港人の特徴で80%以上がリピーターです。そんな訪日香港人観光客が日本でどんな買い物をしているのかを探ってみました。何を求めて来日しているのかがよくわかります。
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訪日香港人観光客の傾向と買い物金額は?
訪日香港人観光客は、80%がリピーターで個人旅行が多くなっています。
香港人は、海外旅行をバカンスの楽しみにしているという国民性があります。その旅行先として最も人気なのは、やはり中国、マカオですが、日本も4位にランクインしており、訪日回数も2~5回がボリュームゾーンとなっています。
平均泊数は5.9泊で、リピーター客が多いため、東京以外の地方にも観光に出掛ける人が多い傾向になっています。
また、日本での滞在期間中の1人あたり旅行支出は141,351円、そのなかで買い物に使う金額72,145円となっています。中国人(1人あたり旅行支出薬21万円/買い物代16.2万円)に比べれば半額程度で、いわゆる「爆買い」と言うほどの消費行動はしていない模様です。このあたりの傾向は韓国と非常に似通っていると言えるでしょう。
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訪日香港人観光客の買い物の傾向は?
香港人は価格にシビアで、気に入ったものにはお金をかけるという傾向があります。香港人の日本への興味に関しては、歴史や文化というよりはショッピングやグルメにあり、また、アニメやゲームも好きです。日本でのショッピングは電化製品だけでなく、洋服やバッグ、靴を半数以上の人が購入しているというファッション好きの特徴があります。
買い物ではどんなファッショングッズが人気?
電通が行った調査(観光庁の調査よりも買物品目が細かい)によれば、「Tシャツ・カットソー」「靴」「靴下」「シャツ・ワイシャツ」と買い物品目のトップ10のうち4品目がファッションカテゴリーとなっており、訪日香港人観光客の半数が何かしらの衣服・靴・バッグを購入している結果になっています。
化粧品や香水、薬の購入も人気の傾向に
また観光庁の調査でも、訪日香港人観光客のファッション好きが見て取れます。「服(和服以外)・かばん・靴」の購入率は61.2%となっており、他の訪日外国人観光客と比較して際立って高い数値となっています。
化粧品や香水などのグッズにも敏感であり、購入率は46.4%。リピーターで頻繁に日本を訪れているために、大きな買い物の爆買いというよりも、自分のためにちょっとした買い物を色々と楽しんでいると考えられています。
日本のグルメが人気!
また、日本食ブームが来ていて「安心・安全・おいしい」ということで、特に日本の果物も人気になっています。日本のメロン、いちご、りんご、みかんなど四大高級果物がブームになっています。
いちごが大好きな香港人は箱5箱位を購入する位です。特に「あまおう」といういちごのブランドは香港でも有名な位です。香港で栽培が難しいイチゴは香港人にとって高嶺の花で、日本で、新鮮でおいしい物を安く買えるとあってとても人気です。
日本酒もブームで、香港で入手できる日本酒は200銘柄以上あり、日本で入手困難な物まで香港にはある位にブームが来ています。日本酒やビールは人気の買い物となっています。
漫画やアニメ、キャラクター関連も人気
また、漫画、アニメ、キャラクター関連グッズも訪日香港人観光客の20%近くが購入しています。流行に敏感な香港人は日本文化のアニメなどにも大きな興味を示しています。
また、20~50代の2割以上のあらゆる層が訪日しているという傾向にもあるように、若い人たちの訪日も多く、日本のカルチャーへの興味の深さと買い物が多いのも特徴です。
まとめ:訪日香港人観光客に特に人気の買い物はファッショングッズ
訪日香港人観光客は、ファッションが好きで洋服や靴、バッグなどの買い物が人気だということがわかりました。また、日本のアニメや日本食のブームも来ていて、日本食に対する「安心・安全・おいしい」というイメージがブランド化しています。
日本にしかないものを求めて買い物に来ていますので、日本でもそうした日本ブランドをもっと今後はアピールする必要があるのではないでしょうか。
<参照>
訪日香港人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日香港人観光客
2015年の日本政府観光局(JNTO)訪日外国人観光客統計によると、香港は前年比64.6%増の152万4300人と中国本土に次ぐ2番目の大きな伸びを示しました。
訪日香港人観光客の特徴
香港は中国の特別行政区ですが、インバウンドマーケティングを行ううえでは同国とは別途対応が必要な地域です。歴史的な事情からイギリスの強い影響を受けており、香港人は中国とは異なる習慣、感性を持っているためです。
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