訪日カナダ人観光客に人気の日本旅行お土産とは:チョコレートなどの菓子類が人気

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

近年日本を訪れる訪日外国人観光客は増加傾向にあり、訪日カナダ人観光客も2015年で年間23万人以上、前年比26.5%増で日本を訪れています。そのような訪日カナダ人観光客に人気の日本旅行お土産は何なのか、全体と比較して、どのようなお土産が好まれているのか、そのような点を分析して傾向を探っていきたいと思います。

 


【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】

カンファレンスについて詳しく見てみる

訪日カナダ人観光客が好きなお土産

訪日カナダ人観光客の訪日経験数別割合:JNTOより引用

訪日カナダ人観光客の訪日経験数別割合:JNTOより引用

訪日カナダ人観光客は、訪日回数が2回以上の人が全体の3割程度で、66.4%が初回訪問となっており、訪日台湾人観光客、訪日香港人観光客や訪日韓国人観光客などの東アジア勢と比較して訪日旅行リピーターが、まだ少ない状況です。

このような点から考えるに、「日本初心者」である訪日カナダ人観光客をメインターゲットに、日本独自のお土産が効果的と考えられます。

具体的には、民芸品・和服やキャラクター商品などのようなお土産が人気です。菓子類も人気があります。カナダ人は大人も子供も甘いものが好きな傾向があり、また菓子類は日本らしさが感じられるためです。

具体的に好まれるお土産の例

訪日外国人観光客が訪日前に期待していたこと・実施したこと:観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

訪日外国人観光客が訪日前に期待していたこと・実施したこと:観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

訪日カナダ人観光客の大部分は初めて日本を訪れる人であり、彼らが最も関心のある分野は日本食です。

観光庁訪日外国人消費動向調査」の平成27年年間値によれば、「訪日前に期待していたもの」として「日本食を食べること」をあげた訪日カナダ人観光客は78.2%。訪日外国人観光客全体の平均値は69.7%ですので、いかに訪日カナダ人観光客が日本食に期待をよせているかがわかります。

また、訪日旅行中に日本食を食べた訪日カナダ人観光客は97.5%におよび、うち、97.7%が満足しています。どちらも訪日外国人観光客全体の平均値よりも高水準であり、ここからも、訪日カナダ人観光客にとって日本の食を中心としたお土産であることがうかがえます。

複数回来日している訪日カナダ人観光客は、一回目では訪れる事が出来なかった場所へ行って、四季を体感したり、日本の伝統文化を学んだり、温泉に入ったりする事が好まれる傾向にあります。

そのような点を考えると、リピーターに向けては日本のお土産として、四季をイメージしたお土産旅館の浴衣、伝統文化に基づいた箱根細工や和食器、扇子、折り紙などが喜ばれるのではないでしょうか。お箸もお土産の候補のひとつとして用意しておくといいでしょう。

 

訪日カナダ人観光客が購入する割合の高いお土産

 

 

上記と同じく、観光庁の消費動向調査によれば、訪日カナダ人観光客の内、およそ半数にあたる47.4%の人がお土産に菓子類を購入しており、その平均消費額は6,575円です。また、その他食料品・飲料・酒・たばこは60.2%で、平均消費額は14,823円。

和菓子は海外の人にとって好き嫌いの分かれる部分がありますが、日本を表したお土産として人気商品のひとつです。高級な和菓子だけでなく、コンビニで売っている和菓子も安くて手軽に手に入るので人気があります。また、和菓子以外でも人気があり、具体的には、ポッキー、キットカットなどが人気で、カナダでは販売していない抹茶味やメロン味がお土産として人気です。

カナダ人は甘いものが好きな人が多いので、これらのお菓子は平均的に人気があるのではないでしょうか。飲料としては、日本酒を重点的に用意しておくと喜ばれるでしょう。

また、訪日カナダ人観光客は、書籍の購入率が訪日外国人観光客全体と比較して2倍近く多い点も特徴のひとつで、日本の風景や観光名所の写真集もお土産として人気があります。

人気のお土産から分析する訪日カナダ人観光客の好み

その他にはマヨネーズも人気が高く、お土産として喜ばれています。このように、訪日カナダ人観光客に人気のあるお土産には、チョコレートやマヨネーズなどの高カロリー食品が多く挙げられています。

他にも和菓子の中では、まんじゅうなども人気があり、訪日カナダ人観光客には、甘いもの、味の強いものが好まれる傾向にあるようです。このような点を考えた時、人気のある商品としては、日本独自の要素を持ち合わせている抹茶味やお好み焼き味、とんかつ味など味の濃いお土産が喜ばれるのではないでしょうか。

 

訪日カナダ人観光客は量より満足のいくお土産を選ぶ傾向にある

費目別にみる訪日外国人1人当たり旅行支出(国籍・地域別):観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

費目別にみる訪日外国人1人当たり旅行支出(国籍・地域別):観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

訪日カナダ人観光客が日本旅行で消費する金額は、平均して17万円ほどで、そのうち、お土産などの買い物に使用される消費額は、3万4000円程度になります。この数値から、全体の消費額の内お土産の占める割合は、約20%となります。

訪日外国人観光客全体の平均1人あたりの買い物代が7万3,662円ですから、訪日カナダ人観光客は、比較的控えめな買い物をする傾向にある、と言えます。言い換えれば、訪日カナダ人観光客は、お土産をじっくりと見て、購入するために時間をかけて満足のいく買い物をする事を好む傾向にあると言えます。

まとめ:甘く、味の濃い食べ物がお土産として喜ばれる

訪日カナダ人観光客の間では、甘いもの、味の濃い食べ物が人気です。このような点から、お土産として好まれるのは、チョコレートなどの菓子類であり、普段日本の私達が食べるようなお菓子の中でも、抹茶味、とんかつ味、お好み焼き味などが良いと思われます。

ハイチューやせんべいなども喜ばれるお土産の項目に名が挙がります。和菓子は人によって好き嫌いが分かれるという事も覚えておきましょう。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに