訪日タイ人観光客はリピーターが多く、観光地をはじめ日本国内の情報に精通しており、日本旅行をさまざまなスタイルで楽しんでいます。こちらの記事では、訪日タイ人観光客に人気の体験型レジャーについて解説します。日本人には特別に思えないことでも訪日タイ人観光客には満足度の高い体験となっています。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
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訪日タイ人観光客には日本食やショッピングが人気
訪日タイ人観光客は日本食に79.7%の人が、ショッピングには67.1%が期待しています。そのほかには繁華街での街歩きが48.7%、温泉も人気があって33.9%となっています。若い女性層が多いのでグルメやショッピング、温泉が人気です。
日本の自然・四季を感じる観光目的の人も多くなっている訪日タイ人観光客
訪日タイ人観光客には四季のはっきりした日本の自然も人気が高く、自然景勝地観光を目的にする人が53.5%、日本の四季の体感に期待している人は19.4%、スキー・スノーボードは11.0%となっています。これは、タイの気候は四季がはっきりしておらず、特に雪に対する興味・関心度が高いためです。
訪日タイ人観光客には体験型レジャーも人気
訪日タイ人観光客には日本での体験型レジャーも人気です。日本の歴史・伝統文化体験が24.5%、日本の日常生活体験は20.8%となっています。テーマパークも20.5%と高めになっています。日本のポップカルチャーを楽しむことも期待しており13.2%。タイ人の日本ブームによる日本文化へのあこがれ、またタイ人のミーハーな国民性を反映している数値と言えるでしょう。
その他に映画・アニメの舞台になった場所への訪問に期待する人も6.6%と、全国籍平均(4.4%)と比較すると高めです。
訪日タイ人観光客に人気の北海道
訪日タイ人観光客は月別訪日数では、タイの大型連休ソンクラーンの3〜5月期に次いで、12月に顕著な伸びを見せます。更に訪日タイ人観光客の15.6%が北海道に訪れています。
自国では雪の降らない訪日タイ人観光客にとって、降雪量の多い日本の雪の体験は特別な印象を残すようです。スキー・スノボの体験以外にも、食材の宝庫北海道でのグルメや温泉は訪日タイ人観光客を満足させています。
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インバウンド市場
訪日中国人観光客に人気の都道府県ランキング
訪日中国人観光客は、日本のインバウンド市場で人数、消費額ともに最も大きな比率を占めています。訪日中国人観光客に人気の目的地は主に東京や大阪といった大都市ですが、近年リピーターの増加や、地方空港と中国核都市を結ぶ直行便の増加、体験の希少性を求める旅行者のトレンドを背景に、日本全国の各都市に対する関心も高まっています。2019年の訪日外国人数は全国籍3,188万人で、そのうち訪日中国人数は959万4,300万人を記録しました。訪日外国人市場全体で、950万人を超えたのは初めてのことです。また中...
手軽に体験できる果物狩りが訪日タイ人観光客に人気
特別な準備も必要なく子供から高齢者まで手軽に体験できる果物狩りは、訪日タイ人観光客に人気です。日本の果物はアジアでは高級品、食べ放題サービスもある果物狩りは体験型レジャーでありながらグルメの要求を満たしてお得という印象を与えているようです。
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訪日タイ人観光客の獲得に向けたインバウンド事例:インターネットを使ったPRが有効
訪日タイ人観光客は親日的といわれ徐々にリピーターが増えてきており、日本の情報にも感度が高いのが特徴です。訪日タイ人観光客に適切なプロモーションをするには、ニーズを的確に把握することが欠かせません。訪日タイ人観光客を迎え入れる企業のインバウンド面での取り組みを確認してみましょう。 目次訪日タイ人観光客が日本への観光旅行で期待すること訪日タイ人観光客の日本観光訪日タイ人観光客増加への宿泊施設企業のインバウンド対策企業の顧客志向のインバウンド対策が効を奏する歌登うたのぼりグリーンパークホテルのイ...
体験型レジャーの果物狩りをアピールして訪日タイ人観光客に人気の和歌山
和歌山は熊野古道などの自然、伝統的な景勝地がありますが、果物狩りを積極的にアピールして訪日タイ人観光客人数を伸ばしています。2013年の2,000人が14年には5,000人となっています。また千葉のいちご園のいちご狩りなども人気があり、時には開園前に100人近い行列になることもあります。和歌山・千葉ともにそれぞれ大阪・東京からのアクセスの良さも幸いしています。
まとめ:特別な体験でなくても満足度高い訪日タイ人観光客
訪日タイ人観光客はグルメ・ショッピングが主な目的ですが、親日的であるため日本の伝統的な文化や四季のはっきりした自然も人気です。そのため日本人にはごく普通に思われること、盆踊りや着物、浴衣の着付け体験、もちつき、寿司作りなどでも高い満足感を得ています。
<参照>
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査 平成27年の年間値の推計
- JNTO:訪日旅行データハンドブック2016(世界20市場)
- 東洋経済オンライン:なぜタイで人気?意外な地方都市の「営業力」 人気なのは、有名観光地だけではなかった!
- Jタウンネット:「日本のいちごは凄い!」タイ人観光客殺到、王族までやってきた「超人気農園」が千葉市にあった
訪日タイ人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日タイ人観光客
タイ人は1人あたりGDPが6,000ドル弱で(世界94位)程度で、インバウンドが盛んな国の中ではそこまで経済力があるほうとは言えません。しかしながら、訪日タイ人は、そのあまり高くはない経済力に対してかなり高額の支出をしています。「豊かさ」を表すGDPを例にとって見てみましょう。
訪日タイ人の特徴・国民性・旅行スタイル
2013年のビザ発給要件緩和以降、円安効果とバーツ高効果もあり、近年急激にインバウンド消費において存在感を放つ訪日タイ人観光客。中国や台湾をはじめとした訪日ブームが加速している東南アジアの中でも、成長率が最も著しい国の一つです。タイは熱帯に位置しているため、年間を通じて気温が30℃ぐらいが平均です。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
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→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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