英国では宿泊の際、1部屋当たりで料金が発生するため、日本の料金体系とは異なります。系列ホテルのメンバーになっている人も多くおり、会員価格で利用できるチェーンホテルは大変お得です。日本にも多くの外資ホテルが存在し、利便性、コスト面からも、訪日英国人観光客が利用し慣れたホテルを選ぶ傾向は高いと言えます。
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訪日英国人観光客とホテルの利用
訪日英国人観光客がホテルに宿泊する割合は81.4%と、旅館の16.0%と比較すると圧倒的にホテルを好む傾向にあります。ホテルの中でも人気なのは外資系ホテルです。世界的にも著名なホテルやチェーンホテルは、見知らぬ土地で宿泊するのに安心できるといった点があげられます。
日本のベストホテルランキング
旅行口コミウェブサイト「トリップアドバイザー」の英国版によると、日本のホテルベスト10ランキング(執筆時現在)の中では外資ホテルが上位6位を占め、日本のホテルは3つのみの結果となっています。
- 1位:京都リッツカールトン
- 2位:東京フォーシーズン
- 3位:東京マンダリンオリエンタル
- 4位:ホテルラ・スイート神戸ハーバーランド
- 5位:コンラッド東京
- 6位:東京パークハイヤット
- 7位:東京ステーションホテル日本
- 8位:セントレジスホテル大阪
- 9位:インターコンチネンタルホテル大阪
- 10位:ザ・ゲートホテル雷門byHULIC
日本のホテル側の施策
訪日英国人観光客などのインバウンド客に向けて、グループ間のシナジーを最大限に活用している例として、西武グループがあげられます。日本での旅行の際に、秩父・川越、そして西部鉄道沿線をPRする動画を公開しています。
また、訪日外国人観光客が宿泊全体の約6割を占める新宿プリンスホテルでは割引きっぷの販売を行ったりと、観光客がリーズナブルに思えるサービスを打ち出しています。
訪日英国人観光客に好まれるリーズナブルな朝食バイキング
訪日英国人観光客のあいだで、豪勢なバイキングスタイルの朝食は大変人気があり、YouTubeでは日本の朝食バイキングを紹介するビデオが、数えきれないほど見つかります。量を食べる訪日英国人観光客がホテルを選ぶ際に、バイキングスタイルがあるかどうかが、選択肢の1つになると言えます。
訪日英国人観光客とホテル予約手段
京都市の調査によると、57%の訪日外国人観光客が、SNSやブログ、口コミサイトの情報をもとに京都を訪れています。
京都に着いてから、トリップアドバイザーといった比較情報サイトを見てプランを立てる旅行者も多く、このようなサイトでの露出を増やしたり、SNSやブログで良い評判を書いてもらえるようにすることが、集客につながります。
訪日英国人観光客は個人旅行が圧倒的
訪日英国人観光客は圧倒的に個人旅行が多く、91.9%と高い結果がでています。ネットで事前にホテルを予約、日本到着後にツアーに申し込むという人もおり、雨の多い英国ならでは、英国人観光客は天気に合わせて予定を立てることにも慣れています。
まとめ:宿泊コストを下げたいと思う訪日英国人観光客は多い
訪日英国人観光客の平均宿泊数は13.4泊となっていますが、長期旅行ならでは、今後も宿泊費を抑えたいというニーズは高いです。ネット上で個人予約ができる便利な自宅民宿などへ流れる訪日英国人観光客が増えていくであろうと予想されます。
すでにイギリスでは日本のカプセルホテルも取り入れられています。「ホテルが狭いは当たり前」「土地が狭い」といった日本人との共通点を持つ訪日英国人観光客に、ホテル側として何を提供していくかが問われ続けます。
<参照>
訪日英国人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日英国人観光客
「ジェントルマン」発祥の地、イギリスからやってくる訪日英国人観光客はマナーやエチケットには敏感な性格を持ちます。基本的に相手との間に距離を置いた付き合い方をするため、欧米系の顔だからといって対米国人に接するときのような、あまりにもフレンドリーな態度は控えたほうが賢明です。
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