「黄色」に対する海外のカラーイメージ:タイ国王の象徴カラー、中国ではアダルトな意味、ヨーロッパでは裏切り

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

文化的背景から色に対するイメージは違うものです。「色彩文化」といわれる、色に対する各国のイメージの違いは、インバウンドビジネスをする上で知識として蓄えておくと、印刷物やWEBデザインなどに活用することが出来ます。今回は各国の黄色に対するイメージや、その意味を調べてみました。

インバウンド対策なにから始めたら良いかわからない?

「インバウンドコンサル」の資料を無料でダウンロードする

「調査・リサーチ」の資料を無料でダウンロードする

「インバウンドデータ」の資料を無料でダウンロードする

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

日本での黄色のイメージ

黄色は

  • 有彩色の中で一番明るい色
  • 光や太陽のイメージ
  • コミュニケーションを円滑にする作用がある
  • 知性を刺激し行動を活性化する
  • 昼夜問わず認識しやすいので注意の色として使われる

などの特徴があります。また、イメージおいては、

  • ポジティブイメージ
  • 明るい、楽しい、活発、幸福
  • ネガティブイメージ
  • 危険、緊張、不安、軽率

などのイメージがあります。その上で、各国・各宗教などでの黄色のイメージを見てみましょう。

 

【訪日ラボ監修/無料】インバウンド対策を始めるなら「インバウンドの教科書」にお任せ

アメリカでの黄色のイメージ

アメリカにおける黄色のイメージは基本的に日本とほぼ同じようです。特徴的な黄色に関する表現やイメージをご紹介します。

「黄色いお腹(yellow belly)」は「臆病者」という意味

アメリカ英語のスラングで「yellow belly」とは臆病者、弱虫という意味があります。西部劇映画などでこの表現が見られるようです。

Yellow Cab(イエローキャブ)で交通機関、輸送のイメージもある

アメリカでのタクシーやスクールバスは基本的に黄色です。そのため、交通機関や輸送といったイメージもある模様。

イエローリボン:兵士の帰りを待ちわびる意味

兵士の帰りを待ちわびる意味のイエローリボン

兵士の帰りを待ちわびる意味のイエローリボン

アメリカではイエローリボンは兵士の帰りを待ちわびる思いをあらわすシンボルです。愛する人、特に戦争に送られ、一時的に祖国に帰ることができなくなった兵士達に対して、帰りを待ちわびているという思いを表しています。

このイメージが定着したのは1979年のイランアメリカ大使館人質事件がきっかけのようです。人質の無事帰還を願った人々が、街路樹に黄色いリボンを結んだり、身につけたりしたことがニュース番組で取り上げられ、アメリカ全土で黄色いリボン=愛する人の帰りを待つ、というイメージが定着しました。

イエローリボンは他の国では別の意味合いを持っています。例えばシンガポールでは前科持ちの人の社会復帰支援運動のシンボルとして、マレーシアでは自由を願うシンボルなどとして使われています。

タイでの黄色のイメージ:国王の誕生日に黄色に染まる

黄色を身にまといプミポン国王の誕生日を祝う

黄色を身にまといプミポン国王の誕生日を祝う

12月5日は、タイの現国王であるプミポン国王の誕生日です。この日、タイはプミポン国王の誕生を祝って黄色に染まります。

タイでは産まれた日の曜日を大切なものとされており、曜日毎のカラーも決まっています。日曜日は赤、月曜は黄色、火曜はピンク、水曜は緑色、木曜はオレンジ、金曜は青色、土曜日は紫色が誕生色です。

プミポン国王は月曜日に産まれたので、誕生色は黄色です。そのため、プミポン国王の誕生日である12月5日は、国王を祝福するための黄色で街が染まります。街中では黄色で縁取られた国王の肖像画や写真が掲げられ、国民は黄色いポロシャツやTシャツを着てお祝いします。

プミポン国王のタイ国内での人気については以下の記事でも取り上げています。

ヨーロッパでの黄色のイメージ:キリスト教の裏切り

ヨーロッパでの黄色のイメージは希望、楽しみ、幸せ、危険、臆病、弱点、タクシーなどがあります。また、ヨーロッパと密接な関係をもつキリスト教では黄色は裏切りや詐欺といったイメージがあります。

中世ヨーロッパにおいては黄色はキリスト教徒とユダヤ人を区別するために使われていました。ユダヤ人に黄色の帽子をかぶせることで区別していました。そして、ユダヤ人への不信感が裏切りといったイメージを定着させていきました。また黄色は道化師が着る色ともされています。

【訪日ラボ監修/無料】インバウンド対策を始めるなら「インバウンドの教科書」にお任せ

中国での黄色のイメージは両極端

中国では元来高貴な人である皇帝や僧侶が身につける色とされていました。また「黄金」を連想させることから、お金や金運にまつわる色とされています。その他、「中立を表す、もっとも美しい色」というイメージもあります。しかしながら、中国では黄色にまつわる意外なマイナスイメージがあります。

黄色=アダルト!?

中国において黄色は「堕落する」「猥褻」というネガティブな意味もあります。そのため、日本語で言うところのピンク映画を「黄色電影」といいます。また、アダルト本は「黄色書簡」、ポルノビデオは「黄色録」、官能小説は「黄色小説」と表記し、日本でのピンクのイメージがそのまま黄色に当てはまっています。

結婚式では避けるべき色

黄色はおじゃんになる、おながれになるという意味の中国語「黄了」を連想させます。そのため、結婚式では、「黄了」を連想させる黄色は避ける風習があるようです。

黄色のイメージは海外でバラバラなイメージを持つ

いかがでしたでしょうか?タイでは国王を祝うカラーかとおもいきや、中国ではアダルトを意味する、などと黄色は国によって真逆と言っていいほどにイメージが変わります。それぞれの国の訪日外国人観光客にアプローチするチラシやWEBサイトの色使いの参考にしてみてください。

インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?

「調査・リサーチ」の資料を無料でダウンロードする

「インバウンドデータ」の資料を無料でダウンロードする

参考

  • http://www.sibagraphics.com/colour.php
  • http://sirabee.com/2014/12/05/9872/
  • http://www.wowneta.jp/news-read/3553.html
  • http://r25.jp/topic/00038222/
  • http://allabout.co.jp/gm/gc/57231/2/
  • http://www.vamtech-ent.com/color/adultcolor.html
  • http://rock77.fc2web.com/main/color-cul/yellow.html

2025年最新版!インバウンド×デジタルマーケティング戦略【訪日ラボトレンドLIVE スペシャルver.】


2024年も残りわずかとなりました。来年2025年は大阪・関西万博が開催されるほか、中国市場の回復などもあり、今年以上の盛り上がりが予想されています。2025年に向けて、訪日旅行者へ向けたマーケティング戦略を強化していきたいと考えている事業者の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、株式会社movが毎月開催している「訪日ラボトレンドLIVE」をスペシャルver.としてお届け。今こそ知っておきたい「インバウンド×デジタルマーケティング戦略」を徹底解説します!

<本セミナーのポイント>

  • 観光・インバウンドに詳しい専門家3名が登壇!
  • 2025年に向けた「インバウンド×デジタルマーケティング」の戦略や施策について、「深掘り」した情報を「いち早く」「無料で」学べる!
  • 質疑応答の時間もご用意。インバウンドに関する疑問・お悩みについて、専門家から直接「ヒント」を得られる!

詳しくはこちらをご覧ください。

2025年最新版!インバウンド×デジタルマーケティング戦略【訪日ラボトレンドLIVE スペシャルver.】

【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに