訪日韓国人観光客はどのようにして訪日観光の情報を得ているのでしょうか? また、検索エンジンやSNSは何を使っているのでしょうか?
韓国はIT技術も発展しているため、検索エンジンは独自の優れたものを利用しています。今回は訪日韓国人観光客の検索手段、情報の発信源について紹介していきます。
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
訪日韓国人観光客の検索エンジン「NAVER」
韓国で一番良く使われる検索エンジンです。日本でもNAVERまとめなどで知名度も高いNAVER。日本ではグーグルやヤフーなどの検索エンジンがメインとされていますが、韓国での検索エンジン第一位はNAVERとなっています。
韓国の企業が提供している検索エンジンなだけに人気はとても高いです。大多数の訪日韓国人観光客、特に若い世代がNAVERから日本の情報を得て訪日すると考えられます。日本でも有名であるだけに検索能力も申し分ない優秀な検索エンジンです。
訪日韓国人観光客が利用するカフェとは
韓国のネットユーザーが利用するコンテンツにカフェというものがあります。喫茶店などのカフェとは違いますが、ネット上での交流の場としての意味合いを持ちます。ネット上の同じテーマにそった情報交換の場として日本に関して色々情報検索する時に利用でき、訪日韓国人観光客の頼もしい味方です。
カフェは検索エンジンNAVERのコンテンツにも沢山ありますが、韓国版グーグルや、その他の韓国検索エンジンの中にも多々存在します。訪日韓国人観光客は訪日旅行に関して韓国の検索エンジン、SNS、カフェなどを利用して情報収集、検索しています。
検索に使われるNAVERカフェ「ネイルドン」
カフェの中でも特にNAVERカフェ「ネイルドン」の人気はとても高いです。ユーザーは65万人ほどおり、蓄積書き込み数95万、また日本旅行の書き込みも多いです。
日本の観光庁の調査でも検索エンジンNAVER以外の検索方法としてネイルドンでの検索からの訪日韓国人観光客が多いことが知られています。訪日韓国人観光客の検索、検索エンジンのインバウンド対策には避けては通れない検索ツールになります。
ネイルドンは訪日韓国人観光客の必須ツールとなっている
1日乗車券など訪日外国人観光客向けに作られたキャンペーンをネイルドンで知ったという訪日韓国人観光客はたうさんいます。これは観光庁の実施したアンケート結果です。
検索エンジンNAVER及びNAVERカフェ「ネイルドン」は訪日韓国人観光客の必須検索ツールとなっているのかもしれません。実際、訪日韓国人観光客のインバウンド対策に取り組む企業がネイルドンに広告掲載希望していることが多々あります。
それほどまでに優秀な検索エンジンNAVERですが韓国にはNAVERだけでなく、もうひとつ抑えておきたい検索エンジンがあります。
韓国の検索エンジンの古株「DAUM」
DAUMは1995年に創立した韓国の企業です。韓国にカフェの存在を浸透させたのもDAUMですし2003年まで韓国の検索エンジンユーザー数はトップでした。NAVERの人気に追い抜かれはしましたが、未だに検索エンジンユーザー数は韓国業界2位をキープしています。
また30~40代に人気の検索エンジンであること、検索エンジンNAVERが完全一致の検索しか出来ないのに対して部分一致の検索ができることなどから、DAUMは訪日韓国人観光客向けインバウンドを手掛ける企業にとっても重要な検索エンジンとなっています
検索エンジン「DAUM」はLINEより有名
2014年に韓国で利用者数の多いカカオトークのカカオと合併したことにより、DAUM検索エンジンユーザーはさらに増加したとされています。また検索エンジンDAUMには一度の出稿で様々な媒体への露出度が上がる仕組みになっているので幅広いマーケティングを実現する事が可能です。
こちらも検索エンジンNAVERとともに、訪日韓国人観光客(特に30から40代)インバウンド対策で注視したい検索エンジンです。ほかにもまだまだ韓国で利用されている検索方法、検索エンジンはありますが、こと訪日韓国人観光客のインバウンドに関しては、これら2つの検索エンジンを特に利用したいものです。
まとめ 検索エンジンの全てを駆使する
検索エンジンDAUM、そしてDAUMカフェ、検索エンジンNAVER、NAVERカフェ「ネイルドン」。これらを駆使してインバウンド対策をすれば訪日韓国人観光客の獲得につながるはずです。
そのためには韓国人、韓国語に精通する方の力が不可欠になります。しかし、それすらも韓国の検索エンジン、SNSによって検索、獲得することは可能です。
訪日韓国人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日韓国人観光客
2000年代から、日本語を学ぶ学生が増えています。その理由は、日韓交流の増加により日本語が就職に有利と判断され始めていること、日本文化に対する関心が高くなってきていることなどが挙げられます。実際に、韓国の日本語学習者数は約91万人(2006年)と世界の中でもトップで、世界の日本語学習者の約3割(30.6%)を占めていることになります。
訪日韓国人観光客の特徴
日本の製品やコンテンツに強い関心を持っており、距離的にも近い韓国はインバウンド消費を狙ううえで無視できない国のひとつです。リピーターが多く、自分の興味に合わせた旅行プランを練る傾向のある韓国人観光客は、東京都などの定番観光スポット以外にも足を運びます。
インバウンド戦略策定のポイントと、組織に必要な意思決定の仕組み化
訪日外客統計によると、2024年年間推計値は過去最高となる3,687万人を記録。またインバウンド消費動向調査においても、旅行消費額は年間速報値で8兆1,395億円となり、これまで過去最高であった2023年の5兆3,065億円から53.4%増となりました。
今回のセミナーでは、株式会社識学の長島様とともに、これからもしくは現状のインバウンド事業を企業に正しく取り入れるために必要なトレンド情報から仕組みのポイントまで解説します!
<本セミナーのポイント>
- 今からできる組織づくりのヒントが得られる!
- インバウンドを事業に取り込むポイントが分かる!
- 100万部突破の書籍を数多く出版する「意識構造学」の識学とともに、最新情報を解説!
詳しくはこちらをご覧ください。
→インバウンド戦略策定のポイントと、組織に必要な「意思決定の仕組み化」とは?
【インバウンド情報まとめ 2025年2月前編】12月の外国人宿泊数1,529万人、2024年累計は過去最高 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に2月前編のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→12月の外国人宿泊数1,529万人、2024年累計は過去最高 ほか:インバウンド情報まとめ【2025年2月前半】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!