タイ国内で行われる大規模な旅行博・国際観光見本市にはTITF(タイ国際旅行フェア/Thai International Travel Fair)とFIT(Visit Japan FIT Travel Fair)があります。
FITはビジット・ジャパン事業としてJNTOが主催しており、訪日旅行商品のみの即売会となっています。日本およびタイの旅行事業者が訪日関連のPRする場となっています。
それに対し、TITFはタイ最大の国際観光見本市で、世界各国の観光系事業主が出展し、タイ人にそれぞれの国の観光について興味を持ってもらう場として機能しています。
今回は、このタイで行われているTITF(タイ国際旅行フェア/Thai International Travel Fair)について解説していきます。
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TITF(タイ国際旅行フェア/Thai International Travel Fair)の概要
バンコクで開催される一般向け、業界向けの見本市/旅行即売会です。FITとは違い、世界各国の観光関連企業が出展する国際観光見本市です。年2回開催されており、例年、7月中頃と2月中下旬頃に開催されています。来場者数は30万〜50万人と、非常に大規模な国際観光見本市です。
日本からの出展はJNTO(日本政府観光局)がビジット・ジャパン事業として出展者を募っており、ジャパンゾーンを構成して、官民一体となって日本の多様な観光魅力をタイの一般消費者向けにブース出展等によりアピールします。
タイトル | 内容 |
---|---|
2015年来場者数 | 30万〜50万人 |
日程 | 年2回、7月中旬および2月中下旬 |
開催都市 | バンコク ※例年クイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センター |
ターゲット | タイ人一般消費者 |
総出展数 | 約1000ブース |
公式HP | http://www.titf-ttaa.com/ |
国際観光見本市とは
国際観光見本市とは、国際的な規模で一定期間、観光に関する情報や旅行関連用品を集めた展示・博覧会の総称です。旅行業界の関係者への情報提供を主としたもの、売り手と買い手の具体的な商談が行われることを主としたもの、そして消費者へのプロモーションを主にしたものなどがあります。ビジット・ジャパン事業により、日本の観光業界企業や自治体が出展することも増えてきています。
TITFに参加するにはJNTOへの申し込みが必要
TITF(タイ国際旅行フェア/Thai International Travel Fair)への参加についてはJNTO(日本政府観光局)が募集を出しています。例年、開催の2ヶ月ほど前に募集が始まります。
例として今月、2016年7月14日(木)~7月17日(日)に開催される「Thai International Travel Fair (TITF #19)」の募集について見てみましょう。
タイトル | 内容 |
---|---|
参加募集の発表 | 2016年3月28日 |
参加申し込み期限 | 2016年4月8日 ※開催の3.5ヶ月前 |
参加申し込み方法 | 申し込みフォーム(Wordファイル)に入力後、JNTOにメールで添付送信 |
開催場所 | バンコク クイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センター |
参加費用 | 1ブースあたり20万円 |
募集対象 | 訪日旅行に関する商品・サービス・地域のPRのみ ※日本からの出展では商品の販売は禁止でPRのみ |
出展枠 | 日本からは54ブース予定 ※1ブースの大きさは2m×2.5m ※基本1団体2ブースまで |
問い合わせ先 | JNTO(日本政府観光局) |
おおよそ開催の3ヶ月前程からJNTOから発表されるので、参加を検討する場合は、
- 夏の開催
- 3月頃
- 冬の開催
- 12月頃
あたりから情報をチェックするようにしましょう。昨年度冬の開催(2016年2月/TITF#18)の際は
- 2015年9月8日に出展意向の確認
- 2015年12月7日に参加団体募集開始
と2段階の連絡があったものの、今年度夏の開催(2016年7月/TITF#19)は
- 出展意向確認の発表なし
- 2016年3月28日に日程変更の連絡および募集開始
というスケジュールでした。例年だと8月の開催だったのが7月に変更され、事前確認なしに募集と共に発表される、ということもあったので前後1ヶ月程度は注意深く見ておく必要があります。
なお、冬の開催(2016年2月/TITF#18)でもスケジュールが1週間変更されることもあり、タイの主催者のスケジューリングが日本の常識と比較して、だいぶアバウトであることにも注意が必要です。
日本からの出展は地方自治体の他、小売、交通、宿泊などの民間企業も
今までの出展実績では地方自治体・関連団体が日本各地から多数、民間企業では
- ドン・キホーテなどの小売企業
- 小田急電鉄などの鉄道・交通関連企業
- いわさきホテルなどの宿泊業
- 東京ディズニーランドなどのテーマパーク
- JTBなどの旅行代理店
などがあります。
また、会場入口にはJNTOのブースが日本の観光案内の総合窓口として設けられています。訪日観光に関する情報が不足しているタイの方々は、こうした旅行フェアで多くの情報を得るために来場します。そのため、JNTOが訪日観光の総合窓口を設けています。
近年来場者のタイ人は初訪日の人が増えている
2015年の開催の頃から、初訪日旅行を考えている来場者が増えている模様です。JNTOが構える総合案内ブースでは、東京や大阪、京都、河口湖周辺のゴールデンルートや、北海道など訪日旅行の定番の訪問先に関して初歩的な質問が増えてきている模様。
会場のクイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センターは幕張メッセの半分の大きさ
会場となるクイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センターは、大ホールとその他の施設をあわせると、35,000m²の展示スペースがあります。
大きさを日本のイベントスペースと比較すると、幕張メッセは総展示面積7万5,098m²、東京国際展示場(ビッグサイト)総展示面積8万0660m²ですので、これらのおよそ半分程度のサイズがあります。
お手軽にプロモーションするならチラシを配布できる
出展するほどでもないが、リーチはしておきたいという場合には、JNTOのブースに資料出展することも可能です。JNTOに申し込みをすれば、総重量5kgまでのチラシやパンフレットを開催中にJNTOのブースで置いてもらうことが出来ます。募集開始はおおよそ開催の2ヶ月ほど前にJNTOから発表されるので、こちらも要チェックです。
まとめ:旅行意欲の高いタイ人が集まるTITF
タイでは、4月のソンクラーン(旧正月)が最大の旅行シーズンとなります。特に冬の開催(2月)は、そのソンクラーンの旅行先探しに来場するタイ人がターゲットになります。来場者も例年冬の開催のほうが多い傾向にあります。ビジット・ジャパンブースは日本をイメージした大規模な出展をしており、多くの訪日意欲の高い潜在訪日タイ人観光客にリーチするプロモーションが可能です。
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