地方の訪日外国人誘致に活用が進む「着地型旅行」とは?:旅行会社「ウィラートラベル」豊岡市と連携して着地型旅行商品の販売を促進

訪日外国人観光客は、ここ数年で増加傾向にあります。以前であれば、東京と大阪を中心とする大都市圏、もしくは富士周辺、京都・奈良などのゴールデンルートに沿った観光地が訪日外国人観光客に人気となっていました。

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現在も、これらの地域は多くの訪日外国人観光客で賑わっていますが、最近では先ほど挙げた地域以外の地方にも訪日外国人観光客の訪問が増えています。

そのような状況にある訪日外国人観光客の観光事情。地方におけるさらなる訪日外国人観光客誘致に向けて、近頃では、新しい観光スタイルである 着地型観光 が注目されています。

 

「着地型観光」とは参加者が現地集合・解散する新しい観光のかたち:地域が観光商品を開発することで地域の魅力を存分にアピール

着地型観光」とは、 参加者が特定地域に現地集合、現地解散する新しい観光のかたち を意味します。

着地型観光の特徴は、訪日外国人観光客を受け入れる地域が観光商品の開発・運営、また情報発信を行うことで、地域の魅力を最大限にアピールすることができるところにあります。

以前であれば、主に都会にある 大手旅行会社がツアー形式で、観光客に地方の観光地を紹介する という形式が一般的でした。これを「 発地型観光 」と呼びます。

「発地型観光」の場合、 短期間での観光になることから、特定の地域の魅力を押し出しづらいというデメリット が生じます。

しかし、「着地型観光」の場合、その地域をよく理解した特定地域の企業、自治体が観光商品を開発することから、 より魅力的に地域の情報を発信する ことができます。結果的に各地域それぞれの観光資材を生かすことで、他地域と差別化することができるので、地方の訪日外国人観光客誘致にうってつけの観光スタイルと言うことができます。

一見、「着地型観光」のコンセプトに反しているように見えますが、大都市圏の旅行会社の間でも「着地型観光」を活用した訪日外国人観光客誘致の取り組みが見られます。

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旅行会社「ウィラートラベル」兵庫県豊岡市と連携して着地型観光商品の販売を促進

大阪に本社を構える観光商品の提供、および高速バス手配を行う旅行会社「WILLER TRAVEL 株式会社」(以下、ウィラー)は、兵庫県豊岡市、一般社団法人豊岡観光イノベーションとの3社で、「着地型観光」をコンセプトとした旅行商品を開発。2016年10月1日よりネット上で販売が開始されています。

豊富な観光資材を活かし豊岡市の魅力アピールへ

城崎温泉 Find Travelより引用

城崎温泉 Find Travelより引用

豊岡市には、名湯とされる「城崎温泉」や、但馬の小京都と呼ばれる「出石」、神鍋高原や竹野浜など多くの観光地が点在しています。

豊岡市は、豊岡カバン、出石そばなどの特産品も有しており、豊富な観光資材を武器に訪日外国人観光客誘致に取り組みます。

 

訪日外国人観光客向け観光サイト「Visit kinosaki」で着地型観光商品の販売を開始

Visit Kinosaki ホームページより引用

Visit Kinosaki ホームページより引用

インバウンド対策として、訪日外国人観光客に豊岡市城崎の観光情報を提供するサイト「Visit kinosaki」が運営されており、豊岡市観光に関する情報や、宿泊施設の予約サービス、おすすめの食事処の情報などが提供されています。また、サイト上では主に日本文化の体験を好む傾向にある欧米圏からの訪日外国人観光客に向けて、英語とフランス語で情報が提供されています。

「Visit kinosaki」のサイト内では、今回ウィラーと豊岡市の連携によって開発された「着地型観光商品」の購入ができる機能が追加されています。

着地型観光商品」として、豊岡市内の人気の温泉、郷土料理を楽しめるプラン、カヌーやバードウォッチングなどの体験型アクティビティが提供されています。

豊岡市に来る訪日外国人観光客は最も人気の観光スポットである城崎温泉で1泊するケースが多い傾向にあります。しかし、このような着地型観光商品の提供を通じて、訪日外国人観光客に様々な観光コンテンツを発信し、豊岡市内を周遊する訪日外国人観光客を増やすことが目的です。

 

まとめ:トレンドは「団体旅行」から「個人旅行」へ:「着地型観光」は地方における訪日外国人観光客誘致に役立つシステムに

以前であれば団体観光が多い傾向にあった訪日外国人観光客の旅行形態。リピーターの増加や、「日本文化」の体験を重視する客層が増えたことから、地方での観光ニーズが高まってきています。

インターネットの普及により、個人や小さな自治体でも手軽にSNSなどを通じて情報発信が可能になったことから、各地域の特色を活かした観光商品の提供を通じた「着地型観光」はこれから注目されるべき存在になります。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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