狙いは観光スポットの発掘? 京都府、全国初となる「ポケモンGO」用データベース運用へ

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世界的に人気を集めているスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」。自治体や企業とのタイアップ企画がいくつも実施されたゲーム「Ingress」とシステム面で類似しており、こちらも位置情報システムをフル活用しています。

京都府はこのほど、「ポケモンGO」の情報を観光資源と結びつけたデータベースを製作することを発表。一部の自治体では同作と観光資源と組み合わせ、観光客の誘致に役立てようとする動きが存在しますが、今回の取り組みは一際異彩を放つ内容です。府知事を務める山田啓二氏自身も、記者会見で「全国初になるのではないか」「おもしろい取り組みになると思います」とコメントしています。

さて、この「ポケモンGO」用データベースの構築には、いったいどのような効果が見込めるのでしょうか。同作の動向も踏まえつつ、ご紹介していきましょう。

 

「ポケモンGO」とは:老若男女に愛される位置情報ゲーム

「ポケモンGO」とは、そもそもどのようなゲームなのでしょうか。

開発を行ったのは、Googleの社内スタートアップから誕生したナイアンティックという企業。Googleは検索エンジンだけでなく、「Googleストリートビュー」「Googleマップ」といった位置情報サービスも手掛けていますが、ナイアンティックの創設者であるジョン・ハンケ氏は、それらのプロジェクトに参画していたことで知られる人物です。

同社のゲームで有名なのは位置情報、AR技術を活用し、世界的なブームを巻き起こした「Ingress」。このシステムを一部改変し、これまた世界的に有名な「ポケットモンスター」とコラボレーションさせたのが、「ポケモンGO」です。

現実世界のマップ上にアイテムを入手できる「ポケストップ」、プレイヤー同士で戦える「ジム」が配置され、ポケモンも出現。プレイヤーは実際に屋外を歩きながら、「ポケモントレーナー」としての腕を磨いていくことを目指します。

「ポケモンGO」は老若男女を問わず、広いユーザー層を構築していることが知られています。筆者も以前、取材をしたことがありますが、「自分ではなく、家族がポケモンをプレイしていて……」という中高年の方が多かったのが印象に残っています。

以前、「多くのプレイヤーが離脱している」という調査結果が明らかになりましたが、これは無料で遊べるスマートフォンゲームで一般的に見られる現象です。今なお広く楽しまれているという事実は、関連アイテムとして登場した「ポケモンGO Plus」が再入荷、品切れを繰り返していることからも明らかです。

隠れた観光スポットをデータベースに登録して「ポケモンGO」に反映

京都府が、ポケモンGO用のデータベースを製作することを発表したのは、平成28年(2016年)11月22日に行われた記者会見。「平成28年度 12月補正予算案」のひとつとして掲げられています。

位置情報を活用できるデータベースを使用した仕組みになっており、そこにアクセスできるインターフェースが用意されます。「京都観光情報応援大使」となった商店街関係者や留学生らが、京都府内の隠れた観光スポットの説明、画像などを入力し、内容を拡充していきます。

ポイントとなるのは、入力される情報が”隠れた観光スポット”に限定されているところ。少し長くなりますが、この理由を説明しましょう。

「ポケモンGO」では、各地の観光名所や石像、店舗といったものが「ポケストップ」に登録されます。この仕様のため、リリース当初は地方のプレイヤーから「自宅周辺にそのようなものが無く、ポケストップが見当たらない」「都会向けのゲーム」という声が相次いで発生しました。観光資源が豊富な京都府では、このような問題に悩む必要はありません。特に今回は観光客の誘致を目指しているので、なおさらです。

では、なぜデータベースを構築するのでしょうか。それは「ポケストップ」を申請できる機能が存在するためです。

たとえば、広大な砂地が広がる鳥取砂丘では、ユーザーが調査杭(砂の移動を調べるために設置されているもの)を申請したたため、100メートルおきに「ポケストップ」が存在。これにより「ポケモンGO」の名所となっており、鳥取県も「スナホ・ゲーム解放区」と銘打って観光誘致に活用しています。

京都府が製作するデータベースの登録内容が、”隠れた観光スポット”に限定されている背景には、「ポケストップ」をさらに増加させることで、プレイヤーにとって魅力的な観光地作りを進める狙いがあります。また、「ポケモンGO」経由でマイナーな観光資源を知ってもらい、新たな観光ルートを提案することも目的のひとつとなっています。

このプロジェクトの費用は約1000万円。府が実施する事業としては、あまり大規模なものではありません。「京都観光情報応援大使」という形で府民の力を借り、低予算でできることも京都府にとってはメリットと言えるのではないでしょうか。

 


まとめ:「ポケモンGO」で京都観光に新たな波が……?

京都府が「ポケモンGO」の情報を観光資源と結びつけたデータベースを製作することを発表。特に隠れた観光スポットに限定しており、府内の「ポケストップ」増加、新たな観光ルートの開発に役立てる方針を示しています。「平成28年度 12月補正予算案」として提出され、事業としてスタートするのは2017年春になる予定です。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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