民泊事業者が準備すべき設備とは何か?これだけは抑えたい3つのポイントをご紹介

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外国人ゲストが宿泊先に求めるものとは?

日本でも一般的になりつつ民泊サービスですが、民泊サービスの事業者として訪日外国人ゲスト向けに用意しておいたほうが良いものとは何でしょうか?民泊物件の運用、民泊事業参入のためのマーケティングリサーチを行っているBnB Insightの分析を元にみてみましょう。

 

民泊でニーズのある設備①:フリーWiFi

フリーWiFi

フリーWiFi

BnB InsightがAirBnbのレビューを分析した内容によると、レビューの中で最も言及されているのはフリーWiFiについてでした。

日本では、国際空港、山手線などの駅の他にバス、観光名所、商業施設などでもフリーWiFiが利用可能となっており、こうしたフリーWiFiスポットに簡単に接続するためのアプリも登場しています。代表的なものにはJapan Connected-freeWi-Fi、Travel Japan Wi-Fi、Free Wi-Fi Passportなどがあります。

しかし、宿泊先である民泊の部屋の中からこうしたサービスに接続出来るというのはかなり稀なケースとなります。

このように、日本ではフリーWiFiホットスポットが増えてきていますが、これはあくまでも外出先での話です。海外でAirBnBを利用した方ならおわかりだと思いますが、ほとんどの物件にはフリーWiFiが付いています。そうした基準で部屋を借りようとしている訪日外国人ゲストからすると、部屋にフリーWiFiが付いていないというだけで部屋選びの基準から外れてしまうことも多く、さらにレビューにも「フリーWiFiが付いていないのが不便だった。」というマイナス点として書かれてしまうリスクもあるでしょう。

なお、複数人のゲスト、複数デバイスにも対応出来るよう、設置するフリーWiFi機器に関しては同時接続台数が5台以上のものを選んだほうが良いでしょう。また、ポケットWiFiなどのデバイスについては、持ち出しや盗難に注意しましょう。

 

民泊でニーズのある設備②:快適な寝具

快適な寝具

快適な寝具

次に言及されているのはベッドについて。旅先で快適に睡眠を取りたいというのは万国共通の思い。特に欧米人の場合は平均的な体格が大きいこともあり、例えばアメリカで1泊30ドル程度のモーテルに泊まるにしても、ベッドの最小サイズはクイーンサイズからというところが多くなっています。

その点、日本人の感覚でベッド、布団を選んでしまうと、身長190cmのゲストはベッドから足がはみ出してしまって快適に寝られなかったということにもなりかねません。

しっかりとしたマットレス、柔らかい枕といった快適性に目が行ってしまいますが、それに加えて寝具のサイズにも気をつけたほうが良いでしょう。欧米の例に習い、最低でもクイーンサイズの寝具を用意しておくのが良いでしょう。

また、日本に宿泊する訪日外国人ゲストの場合、「日本らしさ」を求めている場合も多く、畳の和室に布団というスタイルも、畳のリラックス効果のある香り、布団で寝るという日本ならではの体験が出来るという事で人気のようです。

ただ、Tripadvisorなどの旅館のレビューには、度々「布団が小さすぎて足が布団からはみ出してしまって寒かった」などのレビューが見受けられますので、ベッドを選ぶ時と同様、クイーンサイズ程度の大きさがある敷き布団、掛け布団を用意したほうが良いでしょう。

 

民泊でニーズのある設備③:清潔な水回り

清潔な水回り

清潔な水回り

キッチン、バス、トイレといった設備に関するレビューも多く、その中でも清潔さが話題になることが多いようです。キッチンは前のゲストが使用した食器類が綺麗かどうか、シンクに汚れや異臭はしないか、ゴミなどが放置されていないか、つまりが発生していないかなどの確認が必要です。またゴキブリなどの害虫が発生していないかといった点も重要です。

お風呂に関しては湯垢、つまりが発生していないかといった確認に加えて、大きさも重要になります。設備投資にはなりますが、これから民泊事業に参入しようとしている場合は、体格の大きい訪日外国人ゲストでもリラックス出来るように大きめの浴槽を導入するなど工夫すると良いでしょう。なお、海外のユニットバスと比較した場合に日本のユニットバスは驚くほど小さいものですので、風呂・トイレ別の物件のほうが好まれるようです。

トイレに関しては便器、便座の汚れはもちろんのこと、つまり、異臭の確認、水がしっかり流れるかどうかなども、ゲスト毎に確認したほうが良いでしょう。設備投資の費用はかかりますが、訪日外国人に人気の高い温水洗浄便座、暖房便座機能つきのものを導入しておくと、良いレビューが期待出来ます。ただし、この場合も普段見えにくいウォシュレットのヘッド部分などの清掃が行き届いているようにしましょう。

 

まとめ

訪日外国人ゲストがどういった設備を求めているかという内容に関しては、「意外と当たり前のことが多い」というのが実際のところです。自分で旅行をした時に、「宿泊施設に何があると便利で嬉しいか?」逆に「どんなことで嫌な気持ちになるのか?」といった視点で、民泊事業に使用しようとしている部屋を見てみるといろいろな発見があるのではないでしょうか?

<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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