越境ECでの商品発送はどうすべきか 郵便、ヤマト、佐川のサービスを比較

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越境ECで日本から海外に商品を国際配送する際に使えるサービスにはどのようなものがあるのでしょうか?日本郵便、ヤマト運輸、佐川急便のサービスをそれぞれ比較してみましょう。なお、今回の比較は日本からの直送モデルの比較となり、中国向けの保税区を利用した保税区モデルは含んでいません。

 


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日本郵便

日本郵便

日本郵便

日本郵便で越境ECに使えるサービスとなると、何と言ってもEMSです。最近は小型荷物であればEMSよりもお得に配送可能な国際eパケットライトなども登場しています。

EMS

世界120以上の国や地域に、30kgまでの書類や荷物を配送できる国際郵便で最速のサービスです。追跡サービスがあることや、最高200万円までの保証があることなどが特徴です。

配送可能な地域は第1地帯のアジア、第2地帯のオセアニア、北、中米、中近東、ヨーロッパ、第3地帯の南米、アフリカなどです。例えば2kgまでの荷物を発送する場合、第1地帯は3,300円、第2地帯は4,500円、第3地帯は5,000円m第4地帯は7,300円となっています。

なお、ホームページからも簡単に料金とお届け日数を調べることが可能となっています。

国際eパケットライト

追跡サービスのある小型(2kgまでの小型物品)のSAL便扱いの新しい商品です。これはそもそも日本郵便が越境EC事業者向けに10月1日から開始したもので、EMSよりは日数はかかるが低価格で追跡サービスがないSALに変わり登場した商品と言えるでしょう。

配達の際は受取人の郵便箱に投函する形となります。取扱地域は中国米国韓国香港シンガポールベトナム、ニュージーランドとなっています。最大重量の2kgの荷物を第1地帯のアジアに送った場合の送料は2000円、第2地帯のオセアニア、北米、中米、中近東、ヨーロッパに送った場合は2400円です。

エコノミー航空(SAL)便

日本国内、到着国内では船便として扱い、日本と到着国間の輸送は航空輸送となるもの。船便より速く、航空便より安いというのが特徴です。

アジア、オセアニア、北中米、南米、中近東、ヨーロッパ、アフリカなど幅広い地域への配送に対応しています。なお、小包は同時にまとめて発送した場合、10個以上10%、50個以上20%の割引を受けることが可能です。

日本郵便のサービスの比較

2kgまでの荷物を上海に送ったと仮定すると、EMSだと3,300円、国際eパケットライトだと2,000円、SAL便の小形包装物では1,600円、小形包装物(国際書留付き)では2,010円、国際小包では2,400円の料金がかかります。

配達が完了するまでの日数は、EMSが2日、国際eパケットライトは2週間前後、エコノミー航空(SAL)便でも2週間前後となります。

 

ヤマト運輸(国際宅急便)

ヤマト運輸(国際宅急便)

ヤマト運輸(国際宅急便)

世界200を超える国と地域にドア・ツー・ドアという形で配送を行っており、宅急便もしくはTA-Q-BIをサービス展開している国では、ヤマトグループの海外事業会社が、それ以外の場合は協力会社が配送を行っています。

配送エリアは

  • ゾーン1

    • 韓国、台湾、香港、マカオ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、タイ、べトナム、他
  • ゾーン2

    • オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、インド、他
  • ゾーン3

    • イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、スイス、オーストリア、イタリア、スペイン、トルコ、他
  • ゾーン4

    • それ以外の地域

と区分されており、宅急便と同様の60サイズから160サイズまでの料金体系。最大サイズは160サイズで、重量は25kgまでとなります。

60cm以内、2kgまでの荷物を上海に送ったと仮定すると、配送料は2,050円で、配達が完了するまでの日数は3日から4日となっています。

 

佐川急便(飛脚国際宅配便)

佐川急便(飛脚国際宅配便)

佐川急便(飛脚国際宅配便)

世界220を超える国と地域にドアー・ツー・ドアという形で配送を行っており、各配達国・地域を8地帯に分け、小荷物や書類別に細かく料金を設定しています。

他のサービスと大きく異なる点としては、運賃の支払い方法が売掛による元払いのみという点でしょう。荷物の最大サイズは3辺の合計が260cm以内で、重量は50kgまでとなります。料金はスモールパーセル(ビジネス小荷物)、ドキュメントクーリエ(ビジネス書類)、発送先の国やエリア、梱包後の荷物のサイズや重量によって細かく別れています。

2kgまでのビジネス小荷物を上海に送ったと仮定すると、7,700円となっており、配達が完了するまでの日数は3日となっています。

 

まとめ

日本からの直送モデルの場合の国際配送の方法について見てきましたが、最も配送オプションが充実している日本郵便、日本の宅急便と同じ感覚のサイズで発送が出来るヤマト運輸、50kgまでの荷物を配送可能な佐川急便と、何をどの国に発送するかに合わせて、サービスの使い分けをするのが賢い発送方法と言えるでしょう。

<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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