ロボットやAIが訪日客をおもてなし?明治座・訪日客向け公演SAKURA-JAPAN IN THE BOXでRoBoHoNがガイドサービスを開始

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2016年の訪日外国人観光客数は史上初めて2,000万人を突破しました。

訪日外国人観光客数は異例のペースで増えており、JNTOは2020年の訪日外国人観光客数4,000万人誘致を目指して、これからもインバウンド誘致に向けた取り組みを加速させていくとしています。

国内では訪日外国人観光客受け入れ環境の整備を目的に、日本の持つ技術力を生かし、ロボットやAIなど最先端技術を活用したインバウンド対策が始まっています。

演劇興行を主に行う「株式会社 明治座」でも新たな試みを開始します。

 


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

明治座 コミュニケーションロボットRoBoHoNが案内サービスを開始

株式会社明治座は、シャープ株式会社、株式会社リコー、エヴィクサー株式会社と共同で日本で初めて非可聴音(*)を用いたコミュニケ―ションロボット「RoBoHoN(ロボホン)」による、外国語多ガイドサービスを2017年1月16日より開始します。

*非可聴音:人の耳には聞こえない透かし音

 

SAKURA-JAPAN IN THE BOX-が対象公演に:ロボットが公演内容や劇場の歴史、館内情報などを紹介

プレゼンブースでのRoBoHoN制御の仕組み:プレスリリースより

プレゼンブースでのRoBoHoN制御の仕組み:プレスリリースより

明治座は、東京都中央区日本橋浜町二丁目にある東京で最も長い歴史を持つ劇場です。歌舞伎からミュージカルまで、時代のニーズにあった演劇作品を企画、上演しています。

明治座で行われるインバウンド向け講演「SAKURA -JAPAN IN THE BOX-」(*)に訪れる訪日外国人観光客に向けて、コミュニケ―ションロボット「RoBoHoN(ロボホン)」が、外国語で「SAKURA -JAPAN IN THE BOX-」の内容紹介や、明治座の歴史、明治座館内で販売されるお土産や館内設備を案内します。

ポップカルチャー×伝統芸能×IT 老舗劇場「明治座」がインバウンド需要を狙ったナイトプログラム

1873年に創建され火災などによる再建を繰り返しながらも、140年以上にわたって興行が続けられている老舗劇場「明治座」(東京都日本橋)。歌舞伎や演歌歌手による公演など、中高年層をターゲットとした舞台が多い一方で、平成28年(2016年)9月から訪日外国人観光客などを対象としたナイトプログラム「SAKURA -JAPAN IN THE BOX-」が組まれています。アニメーション、ゲームなどのポップカルチャーを組み合わせたり、二足歩行ロボット型の電話機「ロボホン」を取り入れたりと変わったパフォ...

館内に設置されたブースでは公演のプロモーションビデオに同期して「RoBoHoN(ロボホン)」がプレゼンテーションを実施します。

音波ビーコンとRoBoHoNの仕組み:プレスリリースより

音波ビーコンとRoBoHoNの仕組み:プレスリリースより

また、館内に設置された音波ビーコンから発せられる非可聴音を「RoBoHoN(ロボホン)」が取得することにより、「RoBoHoN(ロボホン)」の位置を把握することができるため、来場者がロボホンを持って館内を歩けば、場所に合わせて店舗や設備などの説明を「RoBoHoN(ロボホン)」が行うことも可能とのこと。

今回、明治座の「SAKURA-JAPAN IN THE BOX-」で訪日外国人観光客向けに案内サービスを行うことになる「RoBoHoN(ロボホン)」。一体どのようなロボットなのでしょうか?

*SAKURA -JAPAN IN THE BOX-:日本が誇る伝統芸能とクールジャパン戦略の有力コンテンツであるアニメなどのポップカルチャーを和の世界観で融合し、光と映像、音楽、ダンスで魅せる総合パフォーマンス。公演は3月31日まで開催されます。

 

RoBoHoN(ロボホン)とは:二足歩行が可能なモバイル型ロボット電話

[embed]https://www.youtube.com/watch?v=K2Z5YIZ24yI[/embed]

モバイル型ロボット電話「ロボホン」使用:シャープ株式会社プレスリリースより

モバイル型ロボット電話「ロボホン」使用:シャープ株式会社プレスリリースより

「RoBoHoN(ロボホン)」とは、シャープ株式会社が開発した小型で手軽に携帯できる世界初のモバイル型ロボット電話です。

主な特徴は、

1.二足歩行が可能なヒューマノイドロボットで、音声対話による操作が可能

2.外出先にも手軽に携帯できる小型サイズを実現

  1. 電話やメール、カメラなど携帯電話の基本機能のほか、写真や動画などを投影できるプロジェクターを搭載

4.専用アプリケーションのダウンロードにより、利用できる機能やサービスの追加が可能

の4つ。

身長19.5㎝と二足歩行が可能なヒューマノイドロボットとしては、極めて小型なサイズとなっており、持ち運びが可能なことが大きな特徴です。「RoBoHoN(ロボホン)」と対話することで電話やメール、カメラなど携帯電話の基本機能や専用アプリケーションで提供される各種サービスを利用することができます。

また、小型レーザープロジェクターが搭載してあるため、写真や動画、地図などを投影できます。専用アプリケーションをダウンロードすることで、利用できる機能やサービスを追加することも可能。

世界初のモバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」を活用した訪日外国人観光客へのガイドサービスを始める明治座。国内では他にも訪日外国人観光客受け入れ環境の整備を目的に、ロボットやAIなど最先端技術を活用したインバウンド対策が始まっています。

国内ではロボットやAIなど最先端技術を駆使したインバウンド対策が

[例①]NTTら、AI搭載ロボットで観光案内:実証実験がスタート

[embed]https://www.youtube.com/watch?v=XoqD3N_LmuM[/embed]

平成28年(2016年)11月30日より、NTT西日本、NTT、関西経済連合会(関経連)は、AIを搭載したロボットが訪日外国人観光客の観光案内を行う実証実験をスタートしました。

実証実験で使用されているロボットは、ヴイストン社の「Sota(ソータ)」。「corevo」というAIが搭載されています。

英語中国語の2カ国語に対応しており、音声認識、音声合成技術が使われているため、訪日外国人観光客と双方向で対話することが可能です。

また、出身国、滞在日数などの情報から、訪日外国人観光客に観光スポットを紹介します。この際には、「Sota(ソータ)」の発言内容に合わせて、デジタルサイネージに写真などのコンテンツを表示することができます。

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NTTらがAI搭載ロボットで観光案内!? 実用性を検証する実証実験がスタート

NTT西日本、NTT、関西経済連合会(関経連)は平成28年(2016年)11月30日、AIを搭載したロボットが訪日外国人観光客の観光案内を行う実証実験をスタートしました。ロボット、AIというフレーズだけでも”次世代技術”といった感がありますが、さらには音声認識、音声合成技術を使った対話機能も備えています。実用化されるかどうかは現段階では分かりませんが、数十年後のインバウンド観光の世界は、このような最先端のIT技術を活用するのが当たり前になっているかもしれません。今回は、NTTらによるこの実...

[例②]東京駅でで訪日客の観光案内:JRと日立が対話型ヒューマノイドロボットを導入

[embed]https://www.youtube.com/watch?v=CmNszHcS2b4[/embed]

株式会社日立製作所(以下、日立)は、東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)と共同で、対話型のヒューマノイドロボット「EMIEW3」を活用し、訪日外国人観光客との質問応答の実証実験を実施しました。

この実証実験は、10月3日から10月28日にかけて、東京駅JR EAST Travel Service Center(東京訪日旅行センター)」で実施されました。

大まかな流れとしては、

  1. 東京駅「JR EAST Travel Service Center」内にロボット「EMIEW3」とディスプレイを設置
  2. ロボットが訪日外国人観光客の質問に応じ、日本語・英語・中国語で応答
  3. 回答がロボットによる音声案内、または併設したディスプレイ上に表示され、訪日外国人観光客に回答を伝達

となっています。

「EMIEW3」は、東京駅を発着する列車案内、東京駅構内・周辺施設の案内、東京駅周辺の観光などの情報を訪日外国人観光客に提供。AIを搭載したロボットを活用した言語面におけるインバウンド対策がすでに実証段階まできています。

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東京駅でロボットが訪日外国人観光客をおもてなし:JRと日立が対話型ヒューマノイドロボット導入へ 「AI」×「インバウンド」の可能性とは

年々増え続ける訪日外国人観光客に伴い、2020年の東京オリンピックに向け政府は、観光ビジョンの中で訪日外国人観光客数の目標を、4000 万人まで引き上げました。しかし、訪日外国人観光客の受け入れにおいて、最も大きな問題になっているのが「外国語対応」。訪日外国人観光客が旅行中に困ったこと:観光庁より引用観光庁により発表された「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関する現状調査」では、訪日外国人観光客が、旅行中に困ったことや、受け入れ環境のニーズに関して紹介されています。「旅行中に困っ...

 

まとめ:ロボットやAIなど最先端技術をインバウンド対策に 訪日客の諸問題解決なるか

株式会社明治座は、インバウンド向け講演「SAKURA -JAPAN IN THE BOX-」に訪れる訪日外国人観光客に向けて、コミュニケ―ションロボット「RoBoHoN(ロボホン)」による外国語多ガイドサービス開始します。

国内では他にもこのような事例が確認でき、ロボットやAIなどの最先端技術を駆使したインバウンド対策は、これからさらに普及していくのか注目が集まります。

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訪日外国人は夜ヒマ?夜間のインバウンド需要を取り込め!迎賓館、桂離宮などが夜間公開へ

インバウンド需要を取り込むにあたって、「時間軸」を取り入れる動きが出てき始めています。通常の日本人相手のマーケティングと同様に、ターゲットがいつ・どのような動きをするのか、ということを考えるのはインバウンドにおいても重要味を帯びてきています。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?調査・リサーチについてより詳しい資料のダウンロードはこちらインバウンドデータについてより詳しい資料のダウンロードはこちら目次訪日外国人観光客は夜ヒマ?各社・団体、夜...

 

<参照>

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
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詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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