ロボットやAIが訪日客をおもてなし?明治座・訪日客向け公演SAKURA-JAPAN IN THE BOXでRoBoHoNがガイドサービスを開始

2016年の訪日外国人観光客数は史上初めて2,000万人を突破しました。

訪日外国人観光客数は異例のペースで増えており、JNTOは2020年の訪日外国人観光客数4,000万人誘致を目指して、これからもインバウンド誘致に向けた取り組みを加速させていくとしています。

国内では訪日外国人観光客受け入れ環境の整備を目的に、日本の持つ技術力を生かし、ロボットやAIなど最先端技術を活用したインバウンド対策が始まっています。

演劇興行を主に行う「株式会社 明治座」でも新たな試みを開始します。

 

明治座 コミュニケーションロボットRoBoHoNが案内サービスを開始

株式会社明治座は、シャープ株式会社、株式会社リコー、エヴィクサー株式会社と共同で日本で初めて非可聴音(*)を用いたコミュニケ―ションロボット「RoBoHoN(ロボホン)」による、外国語多ガイドサービスを2017年1月16日より開始します。

*非可聴音:人の耳には聞こえない透かし音

 

SAKURA-JAPAN IN THE BOX-が対象公演に:ロボットが公演内容や劇場の歴史、館内情報などを紹介

プレゼンブースでのRoBoHoN制御の仕組み:プレスリリースより

プレゼンブースでのRoBoHoN制御の仕組み:プレスリリースより

明治座は、東京都中央区日本橋浜町二丁目にある東京で最も長い歴史を持つ劇場です。歌舞伎からミュージカルまで、時代のニーズにあった演劇作品を企画、上演しています。

明治座で行われるインバウンド向け講演「SAKURA -JAPAN IN THE BOX-」(*)に訪れる訪日外国人観光客に向けて、コミュニケ―ションロボット「RoBoHoN(ロボホン)」が、外国語で「SAKURA -JAPAN IN THE BOX-」の内容紹介や、明治座の歴史、明治座館内で販売されるお土産や館内設備を案内します。

ポップカルチャー×伝統芸能×IT 老舗劇場「明治座」がインバウンド需要を狙ったナイトプログラム

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館内に設置されたブースでは公演のプロモーションビデオに同期して「RoBoHoN(ロボホン)」がプレゼンテーションを実施します。

音波ビーコンとRoBoHoNの仕組み:プレスリリースより

音波ビーコンとRoBoHoNの仕組み:プレスリリースより

また、館内に設置された音波ビーコンから発せられる非可聴音を「RoBoHoN(ロボホン)」が取得することにより、「RoBoHoN(ロボホン)」の位置を把握することができるため、来場者がロボホンを持って館内を歩けば、場所に合わせて店舗や設備などの説明を「RoBoHoN(ロボホン)」が行うことも可能とのこと。

今回、明治座の「SAKURA-JAPAN IN THE BOX-」で訪日外国人観光客向けに案内サービスを行うことになる「RoBoHoN(ロボホン)」。一体どのようなロボットなのでしょうか?

*SAKURA -JAPAN IN THE BOX-:日本が誇る伝統芸能とクールジャパン戦略の有力コンテンツであるアニメなどのポップカルチャーを和の世界観で融合し、光と映像、音楽、ダンスで魅せる総合パフォーマンス。公演は3月31日まで開催されます。

 

RoBoHoN(ロボホン)とは:二足歩行が可能なモバイル型ロボット電話

[embed]https://www.youtube.com/watch?v=K2Z5YIZ24yI[/embed]

モバイル型ロボット電話「ロボホン」使用:シャープ株式会社プレスリリースより

モバイル型ロボット電話「ロボホン」使用:シャープ株式会社プレスリリースより

「RoBoHoN(ロボホン)」とは、シャープ株式会社が開発した小型で手軽に携帯できる世界初のモバイル型ロボット電話です。

主な特徴は、

1.二足歩行が可能なヒューマノイドロボットで、音声対話による操作が可能

2.外出先にも手軽に携帯できる小型サイズを実現

  1. 電話やメール、カメラなど携帯電話の基本機能のほか、写真や動画などを投影できるプロジェクターを搭載

4.専用アプリケーションのダウンロードにより、利用できる機能やサービスの追加が可能

の4つ。

身長19.5㎝と二足歩行が可能なヒューマノイドロボットとしては、極めて小型なサイズとなっており、持ち運びが可能なことが大きな特徴です。「RoBoHoN(ロボホン)」と対話することで電話やメール、カメラなど携帯電話の基本機能や専用アプリケーションで提供される各種サービスを利用することができます。

また、小型レーザープロジェクターが搭載してあるため、写真や動画、地図などを投影できます。専用アプリケーションをダウンロードすることで、利用できる機能やサービスを追加することも可能。

世界初のモバイル型ロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」を活用した訪日外国人観光客へのガイドサービスを始める明治座。国内では他にも訪日外国人観光客受け入れ環境の整備を目的に、ロボットやAIなど最先端技術を活用したインバウンド対策が始まっています。

国内ではロボットやAIなど最先端技術を駆使したインバウンド対策が

[例①]NTTら、AI搭載ロボットで観光案内:実証実験がスタート

[embed]https://www.youtube.com/watch?v=XoqD3N_LmuM[/embed]

平成28年(2016年)11月30日より、NTT西日本、NTT、関西経済連合会(関経連)は、AIを搭載したロボットが訪日外国人観光客の観光案内を行う実証実験をスタートしました。

実証実験で使用されているロボットは、ヴイストン社の「Sota(ソータ)」。「corevo」というAIが搭載されています。

英語、中国語の2カ国語に対応しており、音声認識、音声合成技術が使われているため、訪日外国人観光客と双方向で対話することが可能です。

また、出身国、滞在日数などの情報から、訪日外国人観光客に観光スポットを紹介します。この際には、「Sota(ソータ)」の発言内容に合わせて、デジタルサイネージに写真などのコンテンツを表示することができます。

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[例②]東京駅でで訪日客の観光案内:JRと日立が対話型ヒューマノイドロボットを導入

[embed]https://www.youtube.com/watch?v=CmNszHcS2b4[/embed]

株式会社日立製作所(以下、日立)は、東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)と共同で、対話型のヒューマノイドロボット「EMIEW3」を活用し、訪日外国人観光客との質問応答の実証実験を実施しました。

この実証実験は、10月3日から10月28日にかけて、東京駅「JR EAST Travel Service Center(東京訪日旅行センター)」で実施されました。

大まかな流れとしては、

  1. 東京駅「JR EAST Travel Service Center」内にロボット「EMIEW3」とディスプレイを設置
  2. ロボットが訪日外国人観光客の質問に応じ、日本語・英語・中国語で応答
  3. 回答がロボットによる音声案内、または併設したディスプレイ上に表示され、訪日外国人観光客に回答を伝達

となっています。

「EMIEW3」は、東京駅を発着する列車案内、東京駅構内・周辺施設の案内、東京駅周辺の観光などの情報を訪日外国人観光客に提供。AIを搭載したロボットを活用した言語面におけるインバウンド対策がすでに実証段階まできています。

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まとめ:ロボットやAIなど最先端技術をインバウンド対策に 訪日客の諸問題解決なるか

株式会社明治座は、インバウンド向け講演「SAKURA -JAPAN IN THE BOX-」に訪れる訪日外国人観光客に向けて、コミュニケ―ションロボット「RoBoHoN(ロボホン)」による外国語多ガイドサービス開始します。

国内では他にもこのような事例が確認でき、ロボットやAIなどの最先端技術を駆使したインバウンド対策は、これからさらに普及していくのか注目が集まります。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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