訪日外国人観光客からも人気が高い春の京都。前回は京都を訪れる訪日外国人観光客について、京都市がまとめている「平成27年度 京都観光総合調査」から「外国人観光客の満足度」について見ていきました。2回目の今回は訪日外国人観光客の実際の行動について「外国人観光客の実態調査」について見ていきます。
<前編>
京都のインバウンド満足度 脅威の98.1%、不満点は「観光名所全部見きれない」:京都観光総合調査から見る京都のインバウンド 前編
日本人だけでなくインバウンドからも人気の高いのが春の京都です。桜、神社、仏閣などに加えて日本食なども楽しみにしている観光客が多く、さらに「都をどり」「京おどり」などの人気の高い祭りも数多く開催されます。そのような京都を訪日外国人観光客はどのように捉えているのかを、京都市がまとめている「平成27年度 京都観光総合調査」から2回に分けて見ていきます。1回目は「外国人観光客の満足度」について見ていきます。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?訪日...
インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?
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京都のインバウンド 入出国港は圧倒的に関西国際空港が人気
やはり京都に近いということもあってか、 入国空港、出国空港ともに船を含んでも関西国際空港が圧倒的に多くなっています 。また、東京から観光をスタートする外国人の場合、成田空港や羽田空港からの入出国も多いようです。
<関連>
成田1強から変化 インバウンドの玄関口はどこだ!?訪日外国人の入国者数で見る空港・湾港ランキング
インバウンドのおもてなしの玄関口となる空港や湾港。その利用者数は、今まではゴールデンルートの出発点となる成田国際空港の1強でしたが、その勢力図に変化が見え始めています。今回は、訪日外国人観光客が日本のどこから入国しているのかを調査してまとめました。<関連>インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?訪日ラボがまとめた「インバウンドデータレポート」を詳しく見てみる「調査・リサーチ」の資料を無料でダウンロードする「インバウンドデータ」の資料を無料でダ...
京都へのインバウンド陸路交通手段:新幹線の他にJR在来線を利用している訪日外国人観光客が多い
日本観光での移動手段というと新幹線が一般的というイメージが強いですが、しっかりとJR在来線などを乗り継いで京都入りしている訪日外国人観光客も多く、 利用割合としてはJR在来線と新幹線とでは、ほぼ変わらず という結果が見て取れます。
京都のインバウンド 市内宿泊は4泊するor日帰り
京都府内の宿泊日数に関しては意外に 「日帰り」という回答が19.8%と最も多く、次いで「3泊」「4泊」という回答が多く なっています。一方日本に宿泊するのは「5泊〜9泊」という回答が多く、まとまったバカンスとして「10泊以上」という回答も目立ちます。
京都に宿泊しない理由:約半数が「日程の都合」、前泊後泊は断然大阪が多い
京都に宿泊しない理由として、 約5割が「行程の都合」 と回答しており、京都と並んで人気の観光地である「大阪」「東京」で宿を取り、日帰りスタイルで京都を訪れている訪日外国人観光客が多い事が伺えます。
京都宿泊 インバウンドで人気トップはホテル
「ホテル」に宿泊すると回答した訪日外国人観光客が出身地に関わらず多いですが、 台湾では「旅館」の人気が高く 、 韓国人は節約のためか「ゲストハウス」 に宿泊する人が多い。
京都 インバウンド来訪の目的のトップは寺院・神社・名所
出身地に関わらず、最も人気が高い観光地は「神社・寺院・名所」 となっており、その次に人気となっているのが「伝統文化鑑賞」であり、「桜・紅葉等の自然」や「食事」を楽しみにしている観光客も多い事が伺えます。「ナイトライフ」に関しては「京都観光で満足していない点」として挙げられていますが、こうして見ると「ナイトライフ」を求めて京都を訪れている訪日外国人観光客はそもそもほとんどいない事もわかります。
京都のインバウンド満足度 脅威の98.1%、不満点は「観光名所全部見きれない」:京都観光総合調査から見る京都のインバウンド 前編
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「清水寺」「金閣寺」「二条城」がインバウンド人気の訪問地トップ3
日本人にも修学旅行等でおなじみの「清水寺」が最も人気の高い訪問地となっており、「金閣寺」「二条城」「祇園」「伏見稲荷大社」などの人気スポットが続きます。
伝統文化としては「着物」「茶道」「日本食づくり」がトップ3
トップ3に入った 「着物・浴衣」は中国、台湾、韓国出身者からの人気が高く、意外にも北米やオセアニア出身者には「茶道」のほうが人気がある ようです。中国、台湾出身の訪日客には「伝統工芸(焼物など)」の人気も高く、オセアニア出身の観光客の中には「武道」に興味を持っている人が他の地域の訪日客よりも多いとも言えます。
まとめ
平成27年に京都を訪れた外国人観光客が実際にどのような観光をしているのかを見てきました。訪れる観光名所はほぼ同じという共通点もある中で、体験したいと思っている伝統文化に関しては地域差が見られます。こうした出身地ごとの実態を知り、インバウンド対策に活かしたいですね。
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<参考>
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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
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