【実際どう使われているの?】インバウンドで注目の中国電子決済 「Alipay」対「WeChatPayment」で機能面・使用シーンを比較

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こんにちは。アレンジの筑波です。最近、決済系のベンチャーも続々と立ち上がりつつある日本ですが、中国では圧倒的な2大巨頭によって、市場が独占されています。そう、Alibaba(アリババ)が運営しているAlipayアリペイ)とTencent(テンセント)が運営しているWeChatPayment(ウィーチャットペイメント)。これらが、どういう感じで使われているかも含めて考察を書こうと思います。

 

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Alipay vs. WeChatPayment比較その1:シェア割合は?

まず、AlipayWeChatPaymentのシェアなのですが、数年前までは圧倒的にAlipayが占有してました。もう独禁法にひっかかるんじゃないかぐらいの勢いで市場を独占していたのですが、(80%とか)近年そのシェアをWeChatPaymentに取られ、すさまじい勢いで追いついているのが現状です。他社からのデータにはなりますが下記をご覧ください。

Source: Analysys

Source: Analysys

見てみるとわかりますが、WeChatPaymentの追随具合がすさまじいのが見て取れるかと思います。

Alipay vs. WeChatPayment比較その2:実際の機能面は?

Alipay vs. WeChatPayment比較その2:実際の機能面は?

Alipay vs. WeChatPayment比較その2:実際の機能面は?

Source: http://www.allchinatech.com/alipay-will-charge-its-millions-of-users-transaction-fees-from-tomorrow/

そう、きっとみんな思ったに違いない。あんまり変わらないじゃん。というか、Alipayの方が安いし昔から使ってるユーザーが大いに違いないから何故にシェアを奪われているの?と。簡単にいってしまうと、大きな違いはAlipayは決済としての機能だけに従事しており、WeChatPaymentはSNSの延長線上にもある決済機能なんです。

 

Alipay vs. WeChatPayment仕様シーン比較:あるAさん(20代女性)の使い方

Alipay vs. WeChatPayment仕様シーン比較:あるAさん(20代女性)の使い方

Alipay vs. WeChatPayment仕様シーン比較:あるAさん(20代女性)の使い方

Aさんを思い浮かべてみよう。AさんはWeChatを使い、友人Bさんとメッセージで今日の夜ご飯は何がいいかを話している。Bさんは「それならこれがいいんじゃない?」と、最近はやりの1分短縮料理動画をAさんに見せる。

「これなら私でも作れるし、すごいいいじゃない!」料理動画を見終わると、そこで使われていた調味料や調理器具のECサイトへ飛ぶ導線になっている。そういえば最近、新しい調味料を買ってないし、調理器具も古くなってきたわ。Aさんは思う。買ってしまおうと。

よさそうな調味料と調理器具を選び、決済ボタンを押す。そこにはWeChatPaymentの文字が。あれ、WeChatPaymentってこんなに便利でワンストップサービスだったんだ。次回もWeChatPaymentで完結ね!

とか。

 

Alipay vs. WeChatPayment仕様シーン比較:あるCさん(30代男性)の使い方

Alipay vs. WeChatPayment仕様シーン比較:あるCさん(30代男性)の使い方

Alipay vs. WeChatPayment仕様シーン比較:あるCさん(30代男性)の使い方

中国では日本の年末年始と違い、旧正月を祝う習慣がある。そう、小学生に大人気。問題なく発生するお年玉。中国でもこの習慣は健在だ。「ホンバオ」英語では「Red Pocket」と呼ばれている。

Cさんは旧正月に実家に帰省する。うーん、実家は居心地はいいんだけど、やる事がないなー。そうだ、WeChatで友達とメッセージでもするか。ん?待てよ、そういえば去年は色んな人にお世話になったな。いや、むしろお世話になりすぎてせめて出来る事と言えば、去年はお世話になりました。今年も宜しくお願いします。ぐらいは出来るな、うん、そうしよう。

いや、待てよ。ついでにお年玉もあげたらきっと喜ぶよな?いや、でも先輩にしょぼい金額とか上げたらディスってんじゃねーよとか思われてもあれだしな。。よし、後輩にだけお年玉をあげよう!WeChatPaymentで完結だ!!

とか。

日本と違い、WeChatPaymentやAlipayの決済は自分の銀行口座に紐付いている。これができるのは先進国だと銀行法的に実は中国だけだったりする。

 

AlipayとWeChatPayment 様々なシチュエーションでの使われ方

上記のようなシチュエーションは至る所で存在している。都市圏では自転車シェアリングサービスも流行っており、電車から徒歩10分を100円で自転車が使えたら日本人でも使うのではないだろうか?そんなサービスWeChatPaymentで完結だ。

一人暮らしの掃除、洗濯は非常に大変だ。特にアイロンなんてもっての他だろう。でも、クリーニングまで届けるのがそもそもめんどくさい。WeChatでオーダーしてWeChatPaymentで支払いを済ませておけばピンポンがなった瞬間に完結する。

 

Alipay vs. WeChatPayment どっちが勝つんだろう?

国内ではシェア率はWeChatPaymentに奪われつつあるAlipayだが、国外での活動は非常に盛んに行っている。アジア、ヨーロッパ、北米と次々に進出している。First DataやVeriFoneといった大企業との提携や国際都市10空港との提携、70ヶ国での提供を可能としている。

対して、WeChatPaymentは南アフリカでの試みは新しい。WeChatを使い、お金の送金、受領、ATMからの出金すら出来る状態になっている。(筆者はまだトライしてないが)また、Adyenとも提携を発表し国外でも活動を強めているWeChatPayment。今後もこの2社の勝負は加熱していく一方だろう。

<参照>

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この記事の筆者

株式会社アレンジ

株式会社アレンジ

株式会社アレンジ 代表取締役CEO 筑波次郎(つくばじろう)。2015年まで海外にいた生粋のインバウンドスペシャリスト。SNSでのバイラルマーケティングが非常に得意で、今まで数々の会社のバイラルを手伝った経験をもとに中国関係の情報を発信します。

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