インバウンド向け多機能な自動販売機/多言語対応やフリーWi-Fi搭載で進むインバウンド対策

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外国人観光客にとっての訪日旅行のだいご味の一つに、日本の日常生活があります。自動販売機もその一つです。

購入体験以外にも、何かを飲食したい際のニーズを満たすという側面も当然あります。

日本語のわからない外国人でも自販機を利用できるよう、メーカーは外国語に対応したインバウンド自販機も展開しています。

都心から田舎まで全国に存在する「自動販売機」は、利便性はもちろん、日本の治安の良さを強く印象付けるケースもあるようです。

ダイドードリンコはこうした自動販売機のインバウンド対策として、2016年4月より大阪・京都を中心に、訪日外国人観光客の利用を想定し、4か国語を話す「自動販売機」を導入しています。インバウンドでの反応が好調であったことから、今後は東京でもこの「自動販売機」の導入を検討しているとのことです。

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インバウンド対応自動販売機の提供を開始:ダイドードリンコ

インバウンド対応した自動販売機
▲[ダイドードリンコのインバウンド対応自動販売機]:プレスリリース

ダイドードリンコのインバウンド対応自動販売機は2016年4月より大阪・京都を導入されたもので、インバウンド向けの“おもてなし”として、「おしゃべり機能」を搭載 しているのが特徴です。

音声は音声選択ボタン(中国語、韓国語英語、日本語の4か国語を男性・女性の声で喋り分け)で選択が可能で、時間帯によって変わる挨拶や、購入のお礼、お釣りがある場合はお釣りのおり忘れが内容に知らせる音声、8が4つ揃うと「当たり」となり、1本おまけとなるルーレット機能などがあります。

インバウンド対応自動販売機の反響と今後

ダイドードリンコでは、訪日外国人観光客の増加に合わせて、2016年4月より大阪・京都を中心に約60台を設置。1か月あたりの販売本数が前年を上回る設置箇所があらわれるなどの効果 が出ているとのこと。

同社では、今後はインバウンドで高い人気を誇る「東京」でも、このインバウンド対応自販機を導入する方向で、2017年度中に約300台を設置する予定です。

【事例】まだあるインバウンド対応の自販機

インバウンド向けに自動販売機を展開するのはダイドードリンコだけではありません。

インバウンド対応した自動販売機の事例を2件紹介します。

1. コカ・コーラシステムの自販機

コカ・コーラシステムの自動販売機では、各製品ディスプレーの下に、製品名または、製品カテゴリーを 英語、簡体中国語、韓国語の3言語で表示 しています。

「コカ・コーラ」や「ファンタ」などのグローバルブランドについてはブランド名を、「ジョージア」や「綾鷹」などの日本発の製品については、コーヒーやお茶などの製品カテゴリーを表示し、さらに微糖や無糖などの製品特性を表示しています。

自動販売機本体に購入方法、製品購入時に必要な貨幣を分かりやすく説明したイラストを掲示しているのも特徴です。

外国語対応した自動販売機の説明
▲[コカ・コーラシステムのインバウンド対応した自動販売機]:プレスリリース

また、製品ディスプレー下の製品説明に表示されている QRコードをQRコードリーダーで読み取ると、製品名、原材料名、アレルギー特定原材料、栄養成分表示などの詳しい製品情報を、スマートフォンを通じてその場で確認 することができます。

対応する言語は、日本語、英語、繁体中国語、簡体中国語、韓国語フランス語、タイ語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、イタリア語、ベトナム語、インドネシア語、アラビア語の15言語です。

2. アサヒ飲料のインバウンド自販機

アサヒ飲料では、自動販売機周辺を無料Wi-Fiスポットとする機能「Free mobile」を搭載した自動販売機を、2012年より、飲料メーカーとして初めて展開 しています。

またこのWi-Fi機能を通じて中国語や韓国語フランス語といった17の言語で観光案内などを提供する「フリーモバイル ナビ」サービスを2016年から開始しています。設置台数は全国で合計120台となっており(※2016年時点)今後さらに増やす計画です。

インターネット回線を提供する自動販売機
▲[アサヒ飲料のWi-Fi対応した自動販売機]:プレスリリース

2016年1月には、日常会話のような感覚で詳細な商品情報を英語で提供する「対話型自動販売機」を東京・浅草の雷門付近で実験的に設置。

既存の自動販売機の横に設置したタブレット端末に向かって話した音声が、クラウド上の音声認識サービスによってテキストに変換され、自動販売機の前にいる人とリアルタイムで会話ができるという仕組みです。

これは訪日外国人観光客の行動データを蓄積・分析することで、急増する訪日外国人のニーズを検証し、アサヒグループ商品の購買とファン化を促進するための施策を見出すことを目指したものです。

訪日外国人の自動販売機ニーズには様々な可能性

日本人にとってはあるのが当たり前な自動販売機ですが、訪日外国人の出身国によっては、商品が無人で安全に販売されていること自体に驚きを覚える、日本らしい存在となります。

また短距離にいくつもの自動販売機が設置されているさまも、他国ではなかなか見られないため、面白みを感じさせるものとなっています。

自動販売機に機能を付加し、外国人にとっての魅力を高める試みは新たなニーズの掘り起こしにもつながるかもしれません。

 

飲料メーカーのインバウンド対策とは? 大手企業の訪日外国人観光客集客術を紹介

去年の観光庁の免税制度拡充の発表により、飲料業界は魅力的なインバウンド市場へと変わっています。また、それに伴いアサヒやサントリーなど大手飲料メーカーは訪日外国人観光客の集客に向けて様々な取り組みを行っています。では、大手飲料メーカーこれまでにどのようなインバウンド対策を行ってきたのでしょうか? 目次成長が見込まれる飲料業界におけるインバウンド市場 免税制度拡充も追い風にアサヒグループの試み:「対話型自動販売機」の実験、インバウンド対策用ヒントブックの作成などポッカサッポロフード&ビバレッジ...

<参照>

「インバウンド対応自動販売機、東京に進出! 」 - 「Wi-Fiを搭載した自販機や、音声認識技術を活用した外国人向け対話型自販機などを開発し、自動販売機の未来を考えます」 - 「自動販売機の多言語案内表示」

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか


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この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

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2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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